地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

パリのテロに関する考察

2015年11月15日 | france


木曜日からカイ(Kayes)県の超ド田舎に出張中で
研修は土曜日の午前中で終わり
仕事以外にやることないから
ずっとテレビとネットニュースにかじりつき
(電気があるときは)
パリのテロのニュースを刻一刻と追った
11区の襲撃があったバーやバタクラン劇場の超近くに住んでいる友達二人知ってる
その二人は国外に居て不在だったけど
私の仲良しの同僚は当時バーの近くにいて…

ずっとニュースを観てて思うのは

アサド政権やダーイッシュ(イスラム国)の戦闘に加担する財源とか
武器輸出とか
本当に何とかしろ!と思うのと

もはやこれはシリアとイラクでのダーイッシュ掃討とかの戦闘の話だけじゃなくて
イラク戦争以来
欧米が繰り返してきたアラブ支配の産物で
さらに
ヨーロッパや世界中の社会構造の根本がそれを助長しているということ

どうやら今やダーイッシュの勢力は
かなり拡大されている
このくらいの襲撃が十分可能な勢力に育ってしまっている
それに私たちはやっと遅蒔きながら気づかされているという現実

もう従来の狂信的なイスラム過激派という認識は捨てなくちゃいけなくて
そうじゃなくて
イスラム教とも切り離さなければいけなくて
これはイラク戦争以来の十数年の間に引き起こした現象なんだと
そしてこれを掃討するには
10年以上とかのスパンで
過激派が生まれる構造から見直していかなければならないということ

怯えてる場合じゃなくて
本当に新たなテロとの戦いはとっくに始まってる
だけど具体的に急に中東介入をやめるわけにもいかないし
資本主義経済体制変えるなんてできるわけないし…
とりあえず日本を含む欧米社会は
中東政策は根本的に見直して
貧困格差解消と
社会福祉制度を充実させるしかないのではないだろうか
特に若者に対して

とド田舎で考えてみる週末