地球散歩♪

いもとなおこのBLOG

モザンビークの楽園編。

復興支援

2005年06月01日 | development
私の専門である『戦後復興支援』というのは
非常にやっかいな分野である

ケースによって全然違うのだが
どんなケースであれ
戦争後の国を立て直すことは容易ではない

兵士に武器を捨てさせる
新しい政府を作る
警察を育てる
道路、学校、保健施設を建て直す
難民を戻す

・・・とてもとてもここに書き切れることではない

その前に国全体が
スーパー貧困ですからね

そんな中 
元兵士、障害者、孤児、レイプ被害者、母子家庭
自信と希望を失ったいろんなカテゴリーの人たちに
援助を行き届かせなくてはいかない

いつも思うのは
お先真っ暗。

どないすんねん。

おまけに厄介なのは
政府はじめ
住民も
「早く何とかしてくださーい」
と実に他力本願なことだ 

緊急な場合はある程度仕方ない
でも
いつまでも援助が続くわけではない
自分たちで何とかしなければいけないのに
注文ばっか

先週の「復興支援ワークショップ」でも
これから発足する南スーダン政府の関係者が
「日本は何をしてくれるんだ」
「世界銀行は何をしてくれるんだ」

ていうか
まずはお前が何するか言えよっ!
と怒鳴りたくなります

そんなとき
ルワンダの元女性省大臣ファトゥマさんが言った

「今のルワンダがあるのは
94年の大虐殺のあと
みながボランティア精神で助け合って生きてきたからです
先生も医者も
皆 給料が払われなくても
一生懸命奉仕してきたのです」

会場がし~んとなって
皆 ファトゥマさんのお話を聞いていた

私は感動したけど
本当にそんなことがあるの
少し半信半疑にもなった
それほどめずらしいことだから

ファトゥマさん ありがとう
世の中のみんながそういう気持ちになれば
貧困はなくなるのにね