29日の夜は、「ザ・ギャラリー北摂連絡会」の例会が島本町ふれあいセンターで行われ、客員として会議の受入れを担当しました。ザ・ギャラリーとは「傍聴」を意味し、北摂各自治体の市民のみなさんが主体となり、議会運営、議会改革について情報交換、意見交換をされている市民グループです。
島本町議会の議会改革は、他市に先行して平成22年3月に特別委員会を設置(改選により解散)していながら、議会基本条例の策定には到底及ばす、わたしのなかに疲労感と無力感が漂っています。議会改革とはそもそもなにか、なんのための議会改革か、その理念が共有できていなかったからだと思います。
さて、議会活動における愚痴をみなさんにお伝えします。実は、平成24年度各会計決算についての会派代表等による大綱質疑、戸田が行った通告で、議会事務局から削除または訂正を求められた文章があります。
福知山市の花火大会での露天商の燃料爆発事故、東近江市で起こった消火訓練でのアルコール引火事故などを受けて、平成24年度における消防本部の業務内容について確認、質問しようとした次の項目の一行目に問題があると議長、議会事務局長から指摘されました。
12)イベントにおける模擬店出店の安全対策
福知山市の花火大会での露店爆発事故を受け、祭りにおける火気の取扱の指導の必要性が再認識されました。商工会青年部が主催される島本の夏祭り、人権・福祉関係団体主体のふれあい夜店においても模擬店が出店されます。
イベント開設時の模擬店出店の届出、配置図や店舗数などの提出、消火器設置の義務付け、当日の巡回などは行われているのでしょうか。また、火災予防条例上、これらはどのように位置づけられていますか。
この質問のどこに問題があるの?島本町議会の特徴である「ルール」「決まり」重視の不可解な議会運営については「つける薬がない」と思えます。「福知山市の花火大会での露店爆発事故を受け、祭りにおける火気の取扱の指導の必要性が再認識されました。」を問題視する理由は次のようなものです。
「平成24年度の決算に対する審議なので、平成25年度に起こった事故のことに言及しては平成24年度の決算審議にならない、このままの表現では平成25年度のことを問うことになる」
東日本大震災の際はどうだったでしょうか。社会的に見逃せない惨事を受けて、今、現在の見解で、平成24年度の事務執行について審議する、そのことで平成25年度以降の業務改善につなげようとする発言に、なんの問題があるのか理解できません。
「平成24年度においても」などの表現を追加すればよいことなのですが、あまりに頑なに問題とする態度に「議会審議において、なにが大事なのかが忘れられているのではないか」と応じました。
議長と議会事務局長、双方の意向であること、なおかつ、議場で他の議員の理解を得られないであろうこと、さらには戸田にだけ認めれば不公平になる(???)というような発言もあって、さすがに声を荒げて応じました。が、毎度のことながら無駄なことです。課題の重大さに比べて枝葉のことと自分自身に言いきかせ削除することにしました。このレベルの戦いは島本町議会で日常茶飯です。
しかし、ここには議会運営、議会改革上の重要な課題が潜んでいます。「会計決算」についての大綱質疑とあるように、「会計決算」に特化すれば確かに質問の幅が限られてきます。問題は、島本町議会が予算決算常任委員会を設置せず、所管事務事業の審査と会計審査を同時に行おうとしていることです。
「予算決算特別委員会(当時は議員がふたつの常任委員会に所属できなかったので「特別」委員会)は過去に試行的に設置していた時期があったが導入に至っていない」と主張する議員がいますが、地方自治体が健全な財政を維持する経営能力が問われている今、以前とは社会的な背景が変わっています。
自治体の著しい財政悪化が明らかになったように、従前の制度では事態が深刻化するまで状況が明らかにならない、議会の役割が充分に果たせないという課題を行政も議会も抱えているといえます。
議会改革はその延長線上にあります。ひとりの議員が複数の常任委員会に所属することが制度上可能になった今、予算・決算常任委員会を設けて、自治体の会計をより詳細に「決算から予算へと継続性をもって」審議すること、所管事務事業の審査を深め、政策提案ができる場をタイムリーに担保することは議会改革の重要な課題です。少なくとも、わたし自身はそのように認識しています。
だからこそ、定数削減により3つの委員会が総務建設水道常任委員会と民生教育消防常任委員会に統合されようとしたおり(議員から提案に賛成多数で可決)、予算決算常任委員会の設置の必要性を訴えました。予算ならびに決算は分割せず(分割は違法)、継続性をもって審議するべきと考えますが、改選後に先送りされ現在、議会運営委員会に委ねられています。
町の課題、所管事務の審議についていったいどこで行うのか、継続性をもって会計予算決算審議を深める機会をどのように担保するのか・・・そのことを真剣に考えないと、今後も質問の削除、訂正が頻発するでしょう。当面は、総務建設水道ならびに民生教育消防常任委員長の見識と力量、さらには良識が問われることになります。
島本町議会の議会改革は、他市に先行して平成22年3月に特別委員会を設置(改選により解散)していながら、議会基本条例の策定には到底及ばす、わたしのなかに疲労感と無力感が漂っています。議会改革とはそもそもなにか、なんのための議会改革か、その理念が共有できていなかったからだと思います。
さて、議会活動における愚痴をみなさんにお伝えします。実は、平成24年度各会計決算についての会派代表等による大綱質疑、戸田が行った通告で、議会事務局から削除または訂正を求められた文章があります。
福知山市の花火大会での露天商の燃料爆発事故、東近江市で起こった消火訓練でのアルコール引火事故などを受けて、平成24年度における消防本部の業務内容について確認、質問しようとした次の項目の一行目に問題があると議長、議会事務局長から指摘されました。
12)イベントにおける模擬店出店の安全対策
福知山市の花火大会での露店爆発事故を受け、祭りにおける火気の取扱の指導の必要性が再認識されました。商工会青年部が主催される島本の夏祭り、人権・福祉関係団体主体のふれあい夜店においても模擬店が出店されます。
イベント開設時の模擬店出店の届出、配置図や店舗数などの提出、消火器設置の義務付け、当日の巡回などは行われているのでしょうか。また、火災予防条例上、これらはどのように位置づけられていますか。
この質問のどこに問題があるの?島本町議会の特徴である「ルール」「決まり」重視の不可解な議会運営については「つける薬がない」と思えます。「福知山市の花火大会での露店爆発事故を受け、祭りにおける火気の取扱の指導の必要性が再認識されました。」を問題視する理由は次のようなものです。
「平成24年度の決算に対する審議なので、平成25年度に起こった事故のことに言及しては平成24年度の決算審議にならない、このままの表現では平成25年度のことを問うことになる」
東日本大震災の際はどうだったでしょうか。社会的に見逃せない惨事を受けて、今、現在の見解で、平成24年度の事務執行について審議する、そのことで平成25年度以降の業務改善につなげようとする発言に、なんの問題があるのか理解できません。
「平成24年度においても」などの表現を追加すればよいことなのですが、あまりに頑なに問題とする態度に「議会審議において、なにが大事なのかが忘れられているのではないか」と応じました。
議長と議会事務局長、双方の意向であること、なおかつ、議場で他の議員の理解を得られないであろうこと、さらには戸田にだけ認めれば不公平になる(???)というような発言もあって、さすがに声を荒げて応じました。が、毎度のことながら無駄なことです。課題の重大さに比べて枝葉のことと自分自身に言いきかせ削除することにしました。このレベルの戦いは島本町議会で日常茶飯です。
しかし、ここには議会運営、議会改革上の重要な課題が潜んでいます。「会計決算」についての大綱質疑とあるように、「会計決算」に特化すれば確かに質問の幅が限られてきます。問題は、島本町議会が予算決算常任委員会を設置せず、所管事務事業の審査と会計審査を同時に行おうとしていることです。
「予算決算特別委員会(当時は議員がふたつの常任委員会に所属できなかったので「特別」委員会)は過去に試行的に設置していた時期があったが導入に至っていない」と主張する議員がいますが、地方自治体が健全な財政を維持する経営能力が問われている今、以前とは社会的な背景が変わっています。
自治体の著しい財政悪化が明らかになったように、従前の制度では事態が深刻化するまで状況が明らかにならない、議会の役割が充分に果たせないという課題を行政も議会も抱えているといえます。
議会改革はその延長線上にあります。ひとりの議員が複数の常任委員会に所属することが制度上可能になった今、予算・決算常任委員会を設けて、自治体の会計をより詳細に「決算から予算へと継続性をもって」審議すること、所管事務事業の審査を深め、政策提案ができる場をタイムリーに担保することは議会改革の重要な課題です。少なくとも、わたし自身はそのように認識しています。
だからこそ、定数削減により3つの委員会が総務建設水道常任委員会と民生教育消防常任委員会に統合されようとしたおり(議員から提案に賛成多数で可決)、予算決算常任委員会の設置の必要性を訴えました。予算ならびに決算は分割せず(分割は違法)、継続性をもって審議するべきと考えますが、改選後に先送りされ現在、議会運営委員会に委ねられています。
町の課題、所管事務の審議についていったいどこで行うのか、継続性をもって会計予算決算審議を深める機会をどのように担保するのか・・・そのことを真剣に考えないと、今後も質問の削除、訂正が頻発するでしょう。当面は、総務建設水道ならびに民生教育消防常任委員長の見識と力量、さらには良識が問われることになります。