平成23年第3回、6月定例会の報告ができていません。第1号補正予算で、小学校の普通教室の暑さ対策に各教室2個の天井扇設置工事費が490万円、中学校の文化祭の舞台装置費に330万円、役場庁舎の耐震実施設計業務・外壁改修工事などの2200万円が計上されました。賛成しましたが、真の文化を育成するのは、機材やテントの購入、賃借料を費やすイベントではなく、「人」の努力や才能に尊敬と敬意を払うことであると、討論で訴えました。
一般質問では、「もっと文化を!歴史・文化の薫る島本町 ~玄関駅の個性を活かして~」と題して、JR島本駅西側農地のあり方を含む「まちづくり」について訴え、質問しました。
JR島本駅西側農地の大学立地構想については、18日、19日の二日間で、町内外30人近くの方から、さまざまなご意見、アドバイスをいただきました。6月議会で行った一般質問から一部をご紹介し、当該地の土地利用について、現時点での戸田の考えを記しておきます。農地保全を望む強い思いを基本に、「大学立地」という具体の事例を前にした現実路線で、住民のみなさんに判断の材料を提供する、という姿勢です。
◇ ◇ ◇
JR島本駅周辺のまちづくり
駅に隣接する土地の有効性を、住宅開発や大学立地で活かすのか、新たな価値観、時代のニーズに応えて「住民の福祉」に供する「景観」を重視して活かすのか。この重要な選択は、地権者個々人の問題ではなく、島本町としての「政策」そのものと考えます。
新駅設置に際して、JRは新たな乗降客による収益を当然期待され、町としても、JR新駅を誘致する時点では、西側を開発する投資的効果を一定算定していたと思います。しかし、実際には、西側地区のあり方は後の判断、つまり今現在に委ねられ、地権者を対象とした「まちづくり勉強会」を開催。去る4月に、町のサポート(年間予算100間年。事務的、技術的支援)により協議会へと発展しました。
18日に行われた第1回「まちづくり協議会」では、奈良の学校法人・西大和学園が当該区域での4年生大学新設を希望されていると公表され、「検討する」という方向性で合意されました。勉強会が地権者対象であったのに対して、協議会は自治会・住民委員会からの参加によって構成されています。自治会・住民委員会を住民の代表機関とする考え方を全面的に否定するわけではありませんが、広く町民に愛され、地域住民に親しまれている駅前農空間を失うことになる事業推進には、地権者・周辺住民のみならず、広く町民の意向を的確に把握しておく必要があります。
そのプロセスを欠いているのは問題!と、わたしは思います。民意の把握の必要性は、総合計画の基本構想にも明記されています。
名神高速道路との距離が、新たな市街地としての広がりを期待できるほどに充分ではないこと。住宅地に転用するとなると、地区内の道路・下水道整備などに多額の公共投資を要すること。あるいは桜井の踏み切り、青葉地区につながるマンボ、高槻方面へJR高架をくぐっての西国街道、いずれも道路アクセスの劣悪さが懸念されます。このような理由から、商業圏としての活用は望みがたく、町としては、投資に見合う効果が得られない。よって、公共団体施行による土地区画整備は行わないと判断し、まちづくり勉強会で基本構想を作成することによって、今回のようなケースに対応できるよう「保留区域設定」を実現された、とわたしは考えています。(ここに至るまで、よくよく考え、多くの意見を傾聴し、学んできました)
立地を引き受けるとなれば、学校法人・西大和学園の大学立地を受け入れるにあたり、地学連携、産学連携をどのように進めたいのか。まちづくりに大学の知的財産をどのように活用するのかなど、島本町のビジョンが明確にされていなければなりません。町は、協議会と法人の間に立つ、メッセンジャーであってはいけません。主体性をもって、全町的視点、多角的視点で法人に対峙する立場です。地学連携などについて、事前に大学側との意思統一を図り、開発の中身を精査し、知りえた情報を住民と共有し、そのうえで民意を的確に把握する必要があるのです。それなくしては、賛否の表明は不可能です。
私立大学全般に関する最近の動向調査と研究、法人側に情報公開を求める姿勢を町に求めます。学校法人・西大和学園の財政状況ならびに計画内容を把握し、法人による全町的な説明会の開催などを通じて、住民と情報を共有、そのうえで、民意の把握を行っていただきたい!こういったプロセスを欠いて判断することはできかね、印象だけで賛成することはできません。立地そのものが目的ではなく、立地による町の将来的な発展、大学との共存共栄があって、はじめて成功といえるからです。
画像は、駅の自由通路から眺めた立地予定地
立地が実現すれば、ここに建物が建つことになる
風の噂では3階建てとか・・(あくまでも噂です)
一般質問では、「もっと文化を!歴史・文化の薫る島本町 ~玄関駅の個性を活かして~」と題して、JR島本駅西側農地のあり方を含む「まちづくり」について訴え、質問しました。
JR島本駅西側農地の大学立地構想については、18日、19日の二日間で、町内外30人近くの方から、さまざまなご意見、アドバイスをいただきました。6月議会で行った一般質問から一部をご紹介し、当該地の土地利用について、現時点での戸田の考えを記しておきます。農地保全を望む強い思いを基本に、「大学立地」という具体の事例を前にした現実路線で、住民のみなさんに判断の材料を提供する、という姿勢です。
◇ ◇ ◇
JR島本駅周辺のまちづくり
駅に隣接する土地の有効性を、住宅開発や大学立地で活かすのか、新たな価値観、時代のニーズに応えて「住民の福祉」に供する「景観」を重視して活かすのか。この重要な選択は、地権者個々人の問題ではなく、島本町としての「政策」そのものと考えます。
新駅設置に際して、JRは新たな乗降客による収益を当然期待され、町としても、JR新駅を誘致する時点では、西側を開発する投資的効果を一定算定していたと思います。しかし、実際には、西側地区のあり方は後の判断、つまり今現在に委ねられ、地権者を対象とした「まちづくり勉強会」を開催。去る4月に、町のサポート(年間予算100間年。事務的、技術的支援)により協議会へと発展しました。
18日に行われた第1回「まちづくり協議会」では、奈良の学校法人・西大和学園が当該区域での4年生大学新設を希望されていると公表され、「検討する」という方向性で合意されました。勉強会が地権者対象であったのに対して、協議会は自治会・住民委員会からの参加によって構成されています。自治会・住民委員会を住民の代表機関とする考え方を全面的に否定するわけではありませんが、広く町民に愛され、地域住民に親しまれている駅前農空間を失うことになる事業推進には、地権者・周辺住民のみならず、広く町民の意向を的確に把握しておく必要があります。
そのプロセスを欠いているのは問題!と、わたしは思います。民意の把握の必要性は、総合計画の基本構想にも明記されています。
名神高速道路との距離が、新たな市街地としての広がりを期待できるほどに充分ではないこと。住宅地に転用するとなると、地区内の道路・下水道整備などに多額の公共投資を要すること。あるいは桜井の踏み切り、青葉地区につながるマンボ、高槻方面へJR高架をくぐっての西国街道、いずれも道路アクセスの劣悪さが懸念されます。このような理由から、商業圏としての活用は望みがたく、町としては、投資に見合う効果が得られない。よって、公共団体施行による土地区画整備は行わないと判断し、まちづくり勉強会で基本構想を作成することによって、今回のようなケースに対応できるよう「保留区域設定」を実現された、とわたしは考えています。(ここに至るまで、よくよく考え、多くの意見を傾聴し、学んできました)
立地を引き受けるとなれば、学校法人・西大和学園の大学立地を受け入れるにあたり、地学連携、産学連携をどのように進めたいのか。まちづくりに大学の知的財産をどのように活用するのかなど、島本町のビジョンが明確にされていなければなりません。町は、協議会と法人の間に立つ、メッセンジャーであってはいけません。主体性をもって、全町的視点、多角的視点で法人に対峙する立場です。地学連携などについて、事前に大学側との意思統一を図り、開発の中身を精査し、知りえた情報を住民と共有し、そのうえで民意を的確に把握する必要があるのです。それなくしては、賛否の表明は不可能です。
私立大学全般に関する最近の動向調査と研究、法人側に情報公開を求める姿勢を町に求めます。学校法人・西大和学園の財政状況ならびに計画内容を把握し、法人による全町的な説明会の開催などを通じて、住民と情報を共有、そのうえで、民意の把握を行っていただきたい!こういったプロセスを欠いて判断することはできかね、印象だけで賛成することはできません。立地そのものが目的ではなく、立地による町の将来的な発展、大学との共存共栄があって、はじめて成功といえるからです。
画像は、駅の自由通路から眺めた立地予定地
立地が実現すれば、ここに建物が建つことになる
風の噂では3階建てとか・・(あくまでも噂です)
駅前に広がる田んぼが、なくなるのは、断固、反対です!
あの田んぼを地元民は癒され、自然環境も保たれています。
もし、あそこに建物が立つと、一変に景色は変わってしまう。
そうやって、金儲けにしか使われないのが、悲しい。
だんだんと、田んぼがコンクリートに埋め立てられる様子を、子どもたちは、どのような顔をして見るのか、考えて下さい。
そこが、大学だから許されるわけはありません。
住民も、騒音に苦しめられるでしょう。
地産地消、食糧危機と言われている時に、どうして自然環境を守ってくれないのですか?
お願いします。田んぼを守って下さい。