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とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

6月の一般質問、テーマは「水環境」

2020年06月15日 | とだ*やすこの活動日記
とだ*やすこのお知らせネット  ※メール通信に代えて


2020年・令和2年6月定例会議
6月23日(火曜日)
6月24日(水曜日)
いずれも午前10時から 本会議場にて

みなさまの傍聴をお待ちしております
傍聴に際してはマスクの着用をお願いしています


島本町の水環境について三つのテーマで一般質問を行います。とだは初日23日の朝、ほぼ10時の登壇です。


(Ⅰ)企業の地下水利活用と利用協力金
~環境基本計画・水環境保全をめざして~


島本町環境基本計画には、河川・水辺環境の保全のための町の取組として、「町の誇るべき財産である地下水を守り続けるため、地下水位観測や地下水涵養のための森林保全など、地下水の水量を維持し、将来にわたり安定して利用するための施策を推進します」とあります。

地下水を大量に一箇所から汲み上げることにより生じる地盤沈下は、一度発生すると自然に回復することはなく、また沈下が始まると一気に進み、その被害は甚大です。特に工業用に大量の地下水をくみ上げる場合は注意が必要で、島本町(環境課)は、24時間の経過観察を行っています。

今回の一般質問では、町内企業から地下水利用協力金をいただくことができないものか、ということについて、政策的な提言をします。


2010年9月、大山崎町において、地下水利用企業に対して町が協力金を求めることができる「地下水採取の適性化に関する条例」改正案が可決されて以来、心に温めていたことです。

地下水の利用は、土地の所有権に付随した権利であり、あくまでも協力金ということになりますが、検討の余地があると考えて問うものです。


(Ⅱ)JR島本駅西土地区画整理事業
~桜井の水環境・水脈の環境アセスメント~


環境保全審議会(令和元年度第2回:令和2年3月18日)において、環境基本計画の中間見直しが審議されました。委員意見照会のなかに「水環境の保全」として、事業者が開発に際して、地下水を含む水環境のアセスメントに取り組むよう追記を求める意見(提出者⑤)がありました。

これはたいへん重要なご指摘です(多謝!)。ここでいう水環境とは、水質や水量等、水に関わる環境要素全体のことになるかと思います(調べました)。

環境省の『環境影響評価技術検討会報告書』(平成13年:環境省総合環境政策局環境影響評価課)の基本的な考え方には、多く河川・海域・地下水など限られた「場」を対象に行われていたこれまでの評価から、

今後は、地表、地中の水を相互に関連する一つの「水循環系」として捉え、この系を人為的に歪めることを最小限に抑えて健全な水環境を確保する視点からの評価も重要である、と示されています。

そこで、JR島本駅西土地区画整理事業について、桜井の水環境・水脈の環境アセスメントを実施していただくよう求め(これまでも他の議員の質疑により長く議論があった。おそらく面積規模が対象外との答弁となる)「水環境の保全」の意味と意義について、議場で明らかにしたいと思います。


(Ⅲ)水無瀬川の水質保全
~ 一般廃棄物処理基本計画に基づいて問う ~


水無瀬川水系のBOD(生物化学的酸素要求量・生物化学的酸素消費量)の推移につき、尺代橋、名神高架下、長谷(ながたに)における数値が、平成30年2月・11月より急激に上昇しています。平成31年2月には上限に達していました。

DO(溶存酸素量)の推移についても、新水無瀬橋における数値が、平成29年11月・平成30年11月、極端に下降し、水質の悪化がみられます。溶存酸素がないと生息できない水生動物は多いはずですから、水無瀬川の生物の多様性が失われることを危惧しています。

折しも水無瀬川に蛍が飛び交う季節となりました。第二中学校前、(仮称)しまもと里山認定こども園(建設中)あたりが鑑賞スポットです。50代60代の地元住民の方曰く、若いころには乱舞、乱舞、それはそれは幻想的だった、とのこと。

なお、現在は人為的な放流(他の地域から購入)は行われていません。蛍放流の廃止に向けて実に多くの月日と時間を費やしましたが、「島本町環境基本計画」策定に際しての秀逸なパブリックコメント、それを受けての環境保全審議会における専門家のご指摘があって改善されました。

とだ*やすこは、放流に費やしていた費用を「しまもと環境・未来ネット」の活動の財源にするよう所管常任委員会で提言、これを実現に導いています。


6月定例会議事日程 後半に各議員の一般質問の内容があります 


町長提出議案
←委員会質疑においてHPへの掲載を求め、実現したのはこちらでした(情報公開・住民自治)
※お詫びして訂正します(6月19日)


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雨の庭にて

新しい町立第四保育所の工事と議会のこと

2020年06月15日 | とだ*やすこの議会報告
まもなく役場庁舎前、駐車場敷地内(百山地内)において、町立第4保育所の新築工事がはじまります。新しい町立第4保育所は令和3年度4月の開所を目指しています。

工事予定期間:2020年令和2年6月20日~2021年令和3年2月28日まで
作業時間:午前8時00分~午後6時30分まで 休日:日曜日
実施業者:西野建設工業株式会社
入札執行結果

6月20日(土)から役場前駐車場は使うことができません。車で来庁される方は庁舎中庭の駐車場をご利用ください。駐輪場については、これまでと同様に利用できます。これまでと異なる周辺交通にご注意ください。

とだ*やすこは、6月臨時会議(6月3日)において、第4保育所とその関連工事の安全対策と課題について発言しました。そしてそれは、引き続き保育所開所後の課題であると言いました。

見通しが悪い交差点に近く、救急車消防車の通り道で、大型車両の往来も頻繁です。小学生の通学路、通学路そして新たに私立高校の通学路となります。

周辺交通に懸念材料が非常に多いため、常に保育所開所後の交通課題を頭に置きながら、各種工事を行うよう、切に求めました。

ここで「ちょっとどうなん」的、野次を飛ばす議員あり。執拗な攻撃?に、つくづくうんざりです。もっとも的を射る発言にも野次が飛ぶのだそうです。

一般会計補正予算に電柱撤去などの第4保育所新築関連工事が含まれていたため、関連工事を含めて第4保育所工事の安全対策は保育所開設後の課題と発言した(賛成討論)のですが、工事請負契約議案は終わった、というのが野次の理由らしいのです。がっかりです。

さて、以下は、お時間に余裕のある方、工事や入札に詳しい方にお読みいただきたい内容です。

今回の工事請負契約(議案の段階では仮)は、3者が低入札価格調査基準価格を下回る金額での応札となり、一旦保留となりました。

島本町では、平成30年4月より入札制度を見直し(←議会での議論を受け、町長執行部において「島本町入札・契約制度検討委員会」が設けられた)このとき低入札価格調査制度を導入しています。

同時に低入札価格調査委員会(総務部主管、メンバーは庁内各課の課長)を設置。今回も同委員会において、最も低い価格で応札された事業者について調査が行われ、応札金額で契約内容に適合して履行されると認められ、議会に上程されました。

とだ*やすこは、同委員会の要点録と資料により、官公庁発注工事スケジュールにより年度替わりの時期は発注が少ないこと、コロナウイルス感染症の影響もあって稼働している現場が少ないことなどが背景にあることを確認して、審議にのぞみました。

入札が低価格に集中した背景を理解し、一定、価格には合理性があると判断し、第4保育所の新築工事請負契約に係る議案に賛成しました(全員賛成で可決)。

以下は、とだ*やすこが行った質疑にかかわる内容です。

実は、以前、第4保育所の解体工事については、制限付き一般競争入札においても低入札価格調査委員会が開かれています。

一般論として、低価格での入札については、品質の確保という点で懸念されることもあるため、このとき(令和元年12月定例会議)、とだ*やすこは品質確保の観点から必要な対策について、質疑しています。

検査回数を増やすなど対策を講じるという内容の答弁を得ていたため、では今回だれがどのように、どれくらいの頻度で検査を行うのが妥当と考えておられるか、と担当部局に説明を求めました。

が、納得できる答弁は得られず。挙句、他の議員から、検査を増やせば業者に負担が増えるんとちがうか、低入札価格で大丈夫やからあげてきたんちがうんか、という趣旨で、厳しい口調(ちょっと怖い)の質疑が出てきました。

これでは論点がゆがめられると感じて、3投目、最後の質疑において(本会議の質疑は回数3回まで)、町長執行部に再度、厳しく詰め寄りました。

プロが検査している、一級建築士が検査しているから大丈夫、というその姿勢(答弁内容)は危険ですよ!!と。

今回、質疑で明らかにしたかったことは、低入札価格制度導入に際して、検査回数を増やすなど対策を講じるとしていたが、これまで具体的な対策が実施されてきたか、今回はどうか、ということでした。

断じて、今回の工事について低価格で入札されたことに問題があるといっているのではありません。島本町の入札にかかわる問題、明らかに改善=意識改革が必要な内容です。

ため息が出る、疲れの溜まる展開となりましたが(議会の日常茶飯)、課題を議場で明らかにできたことに意義があったと思います。総務建設水道委員会などで追いかけて質疑していきます。

議員という職業は、多く専門性をもたないまま議決に責任を負わなければなりません。言うまでもなく万能ではない。だからこそたくさんの目と耳と口(議席数)が必要。そして、この怖さがあるからこその質疑とわたしは考えています。


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20代に九州で求めた唐津焼
欠けてしまったので花活けに
ドクダミは公園に咲いていた