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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

新しくなる「やまぶき園」のこと(2)

2017年07月24日 | とだ*やすこの議会報告
新しくなる「やまぶき園」について、以前に掲載していながら「つづき」のUPができていませんでした。詳しくはブログを読ませていただきますね」とお声をいただいてから時間が経ってしまいました。

お知らせしたように、青葉にある障害者施設「やまぶき園」を新しく整備、運営する事業者が決まっています。(社会福祉法人)南山城学園~京都府城陽市~です。

「島本町社会福祉施設整備審査委員会」において、公募に応じた二つの事業者の中から選定されたものです。過日、審査の内容について担当部課に説明を求めました。

建物は4階建て、ふれあいセンターのゲートボール場のエリアを活用します。土地の貸し付けは期間30年、貸借料無償。今年度島本町は、施設の実施設計、国庫補助などの協議を調整、支援します。

順調にいけば平成30年度に工事着工、平成31年度を目標に新しい施設での事業がはじまります。


■「やまぶき園」(通所授産施設)の移転建て替えと「地域生活視点拠点等の整備」について

社会福法人・南山城学園による実施予定事業

町が求めていたもの(必須事業)
「生活介護」
※定員30名 月~土曜日開設されます
「就労継続支援B型」
※定員10名 既存の活動・作業に加えて食品関係の作業を予定
「短所入所(ショートステイ)」
※定員10名24時間365日開設
「相談支援事業」(一般相談支援事業・特定相談支援事業)
※相談員3名を配置予定 月~土曜開設 相談事業との組み合わせで夜間・休日相談にも対応


法人より提案のあったもの
「地域生活支援拠点事業」(24時間相談対応。緊急時受入・体験利用)
「障害児相談支援事業」 障害児通所支援サービスのプランを作成
「地域福祉人材養成事業」 ヘルパー養成研修などを実施


現在の施設は、昭和48年に建てられた旧第三保育所を大規模改修して、平成4年から開設したものです。その当時から公設民営施設として(社会福祉法人)四天王寺福祉事業団を指定管理者として運営してきました。

国の方針により(第4期障害福祉計画)において、障害者が地域で暮らし、あるいは働けるよう支援する「地域生活支援拠点」の整備が目標項目に追加されています。

よって「やまぶき園」の施設の老朽化・耐震化の課題に加えて、障害者が地域で暮らせる、働けるために支援を行なう拠点整備が島本町に求められていました。

民間による施設整備&運営は、当事者意見を尊重するプロセスをいかに踏むかが、その後の施策のあり方に大きく影響します。

この件については「島本町障害者施策推進協議会」を可能な限り傍聴しましたが、当事者とその家族、専門家が会を重ねて意見を述べておられました。

選定にあたっては、南山城学園が、経営の安定性と継続性、運営費の収支、提案された施設整備の規模・内容・設計上の工夫など多くの項目で評価ポイントが高かったと、担当課の説明、資料の提供を求めて確認しました。

計画段階で、当事者意見の傾聴 → 公募 → 第3者機関の意見徴収というプロセスと選定審査を経て事業者を決定することがいかに大事か。公平性と透明性が示されることの重要性を改めて思います。

課題もあります。歴史ある(昭和40年2月設立)社会福祉法人ですが、さらなる規模の拡充により、昨今の社会情勢で職員が確保できるのか、現場職員に過度な負担がかからないか、京都府の福祉と大阪府の福祉との違いによる課題はあるのか、などが気になる点です。


画像
桜井・御所池に隣接する田には
日本庭園の中島にある
洲浜(すはま)と思える姿がある

豊田裕章さん(水無瀬離宮を研究)の仮説
直感的に「充分以上にあり得る」と思いつつ
淀川対岸の男山方面を眺めました