一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段の54歳は?

2024-09-28 22:56:14 | 将棋雑記
きょう28日は、第4期白玲戦第4局が行われる予定だったが、西山朋佳白玲がコロナに罹り、延期となった。
最近はすっかりコロナが影を潜めているが、世界がコロナを無視しているだけで、蔓延は現在も続いている。
西山白玲は養生に務め、次局は元気に戻ってきてもらいたい。

   ◇

きのうは羽生善治九段54歳の誕生日だった。棋士の真価が問われるのは、50歳すぎにあると思う。大山康晴十五世名人の評価が高いのは、50歳以降の戦績が群を抜いていたからである。
羽生九段はどうか。50歳から51歳にかけての2021年度は14勝24敗だったが、2022年度は33勝18敗、2023年度は33勝23敗と盛り返した。
53歳時の戦績を正確に書くと、2023年9月27日から2024年9月26日までの1年間で、26勝21敗だった。
では、おもな棋士の54歳時の戦績を載せてみよう。

・大山康晴十五世名人 1977年3月13日~1978年3月12日
28勝29敗 順位戦A級、棋聖防衛(第30期)、棋聖失冠(第31期)

・加藤一二三九段 1994年1月1日~1994年12月31日
16勝16敗 竜王戦3組、順位戦A級

・米長邦永世棋聖 1997年6月10日~1998年6月9日
13勝17敗 竜王戦1組、順位戦A級

・中原誠十六世名人 2001年9月2日~2002年9月1日
9勝22敗 竜王戦1組、順位戦B級1組

・谷川浩司十七世名人 2016年4月6日~2017年4月5日
12勝18敗 竜王戦3組、順位戦B級1組

大山十五世名人は50代が強かったが、54歳の年は不調で、1977年度は27勝30敗で、年度初の負け越し。54歳単体でも28勝29敗で、1つの負け越しとなった。
タイトルは棋聖を持っていたが、第30期は森雞二八段に3勝1敗で勝ったものの、第31期は中原名人相手に2連勝3連敗で敗れ、虎の子のタイトルを明け渡した。
ほかはご覧の通りだが、中原十六世名人の成績が悪い。かつての五冠王が、ちょっと信じられない成績である。これが加齢の怖さなのだろう。
以上、上記5名で勝ち越しなし。羽生九段は勝ち越しできるか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする