一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

9月8日の思い出

2024-09-08 23:21:25 | プライベート
きょう2024年9月8日は、日本将棋連盟100周年である。いまから100年前の1924年9月8日に、前身となる東京将棋連盟が創立された。企業でも団体でも、100年続くというのは偉大なことである。これすべて、スポンサーの厚意と棋士の努力によるもの。心よりお祝いを申し上げたい。

さて9月8日といえば、いまから34年前の1990年9月8日(土)、プロ野球の巨人が、セ・リーグの優勝を決めた日である。その試合――対ヤクルト戦は2-2で、延長戦に入った。その10回裏、巨人は吉村禎章がホームランを放ち、セ・リーグ初のサヨナラ優勝ホームランとなったのだった。
吉村はその2年前に、試合中に重傷を負い、翌1989年に奇跡の復活を果たしていた。
よってこのホームランは、吉村にとっても巨人にとっても、メモリアルなものだった。
ところがこの劇的な瞬間を、私は見ることができなかった。
この何年か前から、高校の同級生Kから、年賀状で「今度会おう」としつこく誘いを受けていた。Kとは高校時代もそれほど親しくなかったから私は興味はなかったが、ある日Kから電話がかかってきて、ついに9月8日に、渋谷で会うことになってしまった。
Kと会い、マクドナルドに行った。だがKは、あれほど私と会いたいと所望していたのに大してうれしそうでなく、肘のかさぶたを取るのに熱心だった。
やがてKの弟が合流し、Kは私に参加してもらいたいセミナーがある、と言った。こうなると、私は参加せざるを得ない。
それはあるデパートの地下で催されていた。ある商品を販売するものだが、その前段階として、1個13万円のフライパンが紹介された。一見高いようだが、一生使えるので、トータルでは安くなる、と演者の男は言った。だけどバカ言え、一生使えるって、どこにそんな保証がある? それに13万って、どういう値段設定だよ。猜疑心いっぱいの私は、こういうことには騙されないのである。
その後、営業の成績優秀者が呼ばれ、その中にKもいた。そして男は改めて、ある商品を熱っぽく語った。
だがこれ、聞けば聞くほど、ネズミ講だった。Kお前、この話を聞いて、私がホイホイついてくると思ったのか? バカが。
不愉快になった私は、セミナーが終わると、そそくさとその場を後にした。ところが本当の悲劇は、そのあと起こった。帰宅して、吉村がサヨナラ優勝ホームランを放っていたことを知った。
親しくないヤツから連絡が来ると、ロクな用事ではない。宗教の勧誘か借金の申し込み、そしてネズミ講の勧誘と、こんなところか。私には友人が少なくて、本当によかった。
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