一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第4期白玲戦第2局

2024-09-14 22:47:52 | 女流棋戦
きょう14日は、鹿児島県指宿市で、ヒューリック杯第4期白玲戦第2局が行われた(主催:ヒューリック、日本将棋連盟)。
第1局は西山朋佳白玲が勝ち、幸先よい1勝。本局の福間香奈女流五冠は当然、負けられない。
その福間女流五冠は11日の朝日杯将棋オープン戦で、片上大輔七段戦を体調不良で不戦敗になった。妊娠・出産は女流棋士に避けて通れない道で、ホントだったら休場したいところだが、タイトル戦があってはそうもいかない。いずれにしても、第2局は平常通り行われ、何よりだった。
第2局の対局場はおなじみ「指宿白水館」。きのうの話のつづきになるが、ここ指宿白水館は、2017年・第30期竜王戦第5局で羽生善治棋聖が渡辺明竜王に勝ち奪取、同時に永世七冠を達成した。よって指宿白水館は、将棋ファンの間では聖地となっている。タイトル戦の誘致で大成功を収めた格好の例であろう。ちなみに白玲戦では4期連続の開催で、両者の熱戦もあり、一度も不戦がない。
ちなみに指宿といえば、私は「砂むし温泉・砂楽」で、こちらは何度かお邪魔したことがある。だが砂楽はいまや入湯料が1,100円(砂むし温泉、貸し浴衣、大浴場)である。ちょっと、入るのを躊躇してしまう。
さて、対局である。本局は西山白玲が先手。ふたりだけの定跡を経て、西山白玲は三間飛車から玉を右へ。対する福間女流五冠は、2筋の歩を早々に伸ばしたが、居飛車のままだ。玉も居玉で、狙いがいまひとつ分からない。もっとも福間女流五冠は、対西山戦だといつもこういう捉えどころのない形になる。
だが、アマ同士なら玉を囲っている先手が勝つ。藤井猛九段だって「居玉は避けよ」と言っている。だが格言通りにいかないのが、将棋の難しいところ。
福間女流五冠は向かい飛車に振り、2筋の歩を換えた。ここで西山白玲は銀を立った。私はプロの指し手の意味はまったく分からないが、ひとつ不満を述べるとすればここで、ここは▲2七歩と低く受けたかった。銀を立つと、この銀が狙われてしまうのだ。
果たして本譜もそうなったが、そこで西山白玲が6筋に香を据えたのが悪手だったようだ。
以下は福間女流五冠が飛車を攻めて、優勢。西山白玲も反撃するが、福間玉の懐が広い。居玉の優秀さに気づいたのは上記の藤井九段に児玉孝一八段だと思うが、どうも常識になりつつあるようだ。
局面は筋に入り、もう福間女流五冠の負けはない。128手まで、福間女流五冠の勝ちとなった。
2局を終わって1勝1敗は予想通り。まさに実力伯仲で、優勝賞金1500万円を争うだけの価値はある。
第3局は21日。
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