一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

中田章道七段の詰将棋(44年目の解答)

2020-08-03 00:24:55 | 将棋雑記
トイレに入る時、「将棋世界」の別冊付録は必携である。たぶん、私がふだんしている将棋の勉強は、この時間がほとんどである。詰将棋が多く、最近は2018年5月号付録「中田章道実戦型詰将棋作品集」がメインだ。
この【第21問】が、どうしても分からないのだ。

手数は11手詰か13手詰。
まず考えられるのは、▲2二金である。△1三玉に▲1二金が時折見られる手筋だが、△同馬でいけない。
金打ちなら初手▲1三金もある。A△同香なら▲1二角の一発。だがB△同桂▲3二角△1二玉、C△同玉▲2二角△2三玉で、どちらも詰まない。
初手▲3二角はどうか。これは△1三玉▲2三金△同馬▲同角成△同玉となるが、持駒が角桂では詰みそうにない。
また逆から▲1二角も、△同香▲2二金△1三玉で詰まない。
金打ちのスペースを作る意味で、初手▲1五桂は有力である。これに△1三玉は▲2二角以下平易なので△1四同歩の一手。そして▲3二角。A△1三玉は▲1四金△1二玉▲2三角成まで。B△2二玉も▲1四角成まで詰む。
だがC△1二玉とされると、以下▲2一角成は△1三玉、▲1四角成は△2二香、▲2二金は△同玉なら▲1四角成までだが、△1三玉と上がられていずれも詰まない。
詰将棋の考慮時間はトイレ内の数分と寝る前の頭の中だから、この堂々巡りで数日を要してしまった。
そういえば、中学の同級生が詰将棋の初手に悩み、王手ができるマス目に点を打っていたなあ。
……あっ!! これか!?
私はニヤリとした。まさか44年前の同級生に、解答を教えられるとは。
コメント (2)
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