「 逃げて下さい。 立ち止まらず逃げて下さい 」 ３０分間はつづいたと思う。

　　　２０１２年１２月７日の１７時１８分ころから、３０分あまり続いたと思う。
　　　正確には、１８分の１分間くらい前の「緊急地震速報」からはじまった。

　　　ここ横浜市港北区は「震度４」。
　　　わたくしは、あの『３・１１』の時はここには居なかった。
　　　磐田のあたりに旅行中で、地震そのものを体感していない。
　　　この「震度４」には驚いた。
　　　縦揺れのあと、かなり強い横揺れがしばらくつづいた。
　　　マンションがギシギシと音をたてて揺れていた。





　　　この画面は１チャンネルです。









　　　画面の情報はほぼ変化しない。
　　　この画面に、男性アナウンサーの声がかぶる。

　　　「津波警報が出ています。宮城県沿岸に出ています。到達時刻は午後５時４０分。
　　　逃げて下さい。命を守るために逃げて下さい。立ち止まらず逃げて下さい。
　　　周りの人に声をかけながら逃げて下さい。
　　　可能な限り高い所に逃げて下さい。　…　」。

　　　叫ぶほどではなく、感情が深くはない。
　　　若い方の声のように思う。
　　　「５時４０分」「５０分」と言葉使いの変化はあるけれども、
　　　基調は変わらない。

　　　「逃げて下さい。立ち止まらず逃げて下さい。周りの人に声をかけながら逃げて下さい。
　　　可能な限り高い所に逃げて下さい」と。

　　　１８時前後までつづいた、と思う。
　　　幸い被害はなかった。





　　　７日午後５時１８分ごろ、東北・関東で震度５弱の地震があった。
　　　震源地、三陸沖。震源の深さ、約１０㌔。地震の規模、マグニチュード(Ｍ)７．３。
　　　津波の観測、石巻市鮎川で１㍍、岩手・宮城・福島各県で２０～４０㌢。
　　　津波警報、津波注意報は、約２時間後に全面解除される。
　　　この地震は、アウターライズ（海溝外縁部）型と呼ばれる地震で、まさしくあの大地震と
　　　同じ領域であり、なんと１年９ヶ月経過しての発生という。

　　　
　　　やはりこれは怖い時間であり、体験だった。
　　　若い男性アナウンサーの声が記憶に残っている。
　　　「逃げて下さい。立ち止まらず逃げて下さい」。　　　
　　　　　
　　　われわれは、こういう地震の大地の上で生きているのですね。