![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/db/6dfe1483957a90643b775eca065ba1ca.jpg)
この写真があたまの中に残ってしまった。
2月3日のあの番組からだ。
この写真の作品名は「ナムディンからタイビンへの道、ヴェトナム」という。
作品番号、「c-190」。
横浜美術館で開催中の『ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家』
[PARTⅡ] ロバート・キャパ出品作品リスト
によります。
横浜にきょう、行ってきました。
冒頭の写真を確認したかったからです。
“あの写真”もあるし、ノルマンディもあるし、ナチスの協力者を糾弾する写真もあるよね。
だが、冒頭の写真が気になる。
映像は3日のテレビからの取材です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/55/7d70a016f47f05f22f90deb0b345c510.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/85/372ed52768ef6fa10d56d4e9c77f6cd0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/47/eb1ee4d373a3e21c4dff704d867fb2f2.jpg)
あの番組は、沢木耕太郎さんが「崩れ落ちる兵士」(1936年)の謎を解明しようと
いうものでした。タイトルは「運命の1枚 “戦場”写真の最大の謎に挑む」です。
興味深い仮説に到りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/63/17e3467dc55c778e58f639c650135397.jpg)
この写真が、展示にはなかったと思います(正確にはわかりませんが)。
右のふたりがロバート・キャパとゲルダ・タローさんだそうです。
ロバート・キャパ、本名アンドレ・フリードマンという。1913-54年。
ゲルダ・タロー、本名ゲルタ・ポホリレ。1910-37年。
「ロバート・キャパ」という名前は、二人によって創り出された
“架空の写真家”だったといいます。
「キャパ」の初期の活動は、二人の共同作業であったという事実です。
1936年の時点では、キャパ・22歳。タローは25歳、という無名の時代でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/8f/1ab8a737226e2a0b130d5e45659b6b4f.jpg)
こんなに美しい人でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/6e/4181440682290d1031f15e89a453c0c9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/8e/80fa426312ef72be755cf085872993fe.jpg)
この写真、パートナーであったことを感じさせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/a6/e4f42188dccad72f98c27d8c061e7b60.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/c9/274b740c86e43cdb750ab37323a15512.jpg)
ゲルダ・タローの死。あの写真が掲載される直前でした。
1937年、LIFE・7月12日号に掲載されて、時代の寵児に、反ファシズムのシンボルとなります。
この年に、キャパは写真集を出します。
その冒頭です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/f0/14b912b660c85a885abdcf46f70670c8.jpg)
「きみは … まだそこにいる」。
しかし、この写真集にはあの写真は載っていなかったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/f6/0ec7ecadb50f3b110218c5959b9f5a10.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9b/9ab6df06d4e4a31208ef556e266d3b49.jpg)
8年後。1944年、ノルマンディ上陸作戦、上陸用舟艇でのキャパです。
沢木耕太郎さんは、本当の戦場で30歳の彼は、あの1枚と決着をつけた。
といいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/06/d4cd9988f1afe52ab75a898a0e9445bf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/7e/ae066497371fb432df2580fd5e8beb66.jpg)
5つの戦争を体験・取材したキャパは、平安の時代に入ってしまう。
ヘミングウェイ、ゲイリー・クーパー、ピカソ、ヒッチコック、
大統領とかの要人の写真もある。
ピカソのあの写真は、キャパだんたんですね。知らなかった。
日本にも来ている。やはり、人を撮っていますよ。
(3月いっぱい横浜で、ご覧になれます)
日本のあと、ヴェトナムに向かう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/17/934417711d2605ed0f06f39c22d63b2d.jpg)
1954年5月25日のこのシリーズを撮ったあと、
キャパは地雷を踏む。
この写真、なんだかきれいなんだよね。
(遺作はカラーの写真だそうです。それは、会場には見あたりませんでした)
「ちょっとピンぼけ」を、会期中にミュージアムショップに買いにいくつもりです。