AKB48の旅

AKB48の旅

水島宏明氏の記事への疑問

2014年01月15日 | AKB
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140113-00031507/

不勉強にて、水島宏明氏の名前を初めて目にしたんだけど、上記記事の最後に経歴が載ってたんで、そこで、取って付けのやっつけ勉強。

以下引用。

1957年生まれ。東大卒。札幌テレビで生活保護の矛盾を突くドキュメンタリー 『母さんが死んだ』や准看護婦制度の問題点を問う『天使の矛盾』を制作。ロン ドン、ベルリン特派員を歴任。日本テレビで「NNNドキュメント」ディレク ターと「ズームイン!」解説キャスターを兼務。『ネットカフェ難民』の名づけ 親として貧困問題や環境・原子力のドキュメンタリーを制作。芸術選奨・文部科 学大臣賞受賞。2012年から法政大学社会学部教授。

以上引用

これを見る限りでは、素晴らしいキャリアを積んで来られた方のようなんで、であればこそ、正直、上記記事の内容には、いろんな意味で驚かされた。例によってあんまり批判的なポジは取りたくないんだけど、思いついたところからぽつぽつと。

まずは、素晴らしいなと感じたのは、滑らかで読みやすい文章と、要点を手際よくまとめた分かりやすさ。評論というのは、それが達成されたところで、ほとんど勝ってるんじゃないか。誰に勝ってるのかというのはともかくとして。そして、評論対象と表だっては敵対してない。なるだけ視点をフラットに、立場をニュートラルに心がけられてるかのよう。

けれども、記事の冒頭で仕組まれた「藁人形」に、私的にはまず最初の一撃を食らった感じがした。水島氏は、最初の一文で「AKB48の高橋みなみが新しい才能を見せてくれた。」と書いた。これを「藁人形」と感じるのは私だけなのか、とも思ったけど、「いじめをノックアウト」をはじめとする数々のテレビ番組や、秋元氏、田原総一朗氏等の書籍、そしてもちろん、コンサートなどでのスピーチで、高橋さんの語る力、その説得性については、既にして幾度も披瀝され、指摘されてた。

水島氏が、その辺りのことをご存じだったかは、もちろん分からない。分からないけど、少なくとも高橋さんがそういう人ではないという前提、記事の中盤辺りで記述されてるように「高橋みなみは、どちらかというと「三の線」(三枚目)の役どころが多く、今回のように「かしこさ」「知性」をはっきり見せたことはなかった。」という前提を置いたことになる。

この前提が一般論であるという主張も可能だろうけど、高橋さんを知らない人にとっては、それは正に「藁人形」そのものになるだろうし、高橋さんをある程度以上知る人にとっては、それは誤った前提ということになる。少なくともこういう立論をなさるのなら、それなりのリサーチはかけるべきだと思うし、これはご自身の不勉強の故なのか、それとも意図的な誘導(イコール「藁人形」)なのか。

いずれにせよ結果は同じで、高橋さんについての前提を無造作に設定した上で、そこから「意外な」討論の展開、そして高橋さんの「知性」というふうに議論を組み立ててる。そうして、本討論を高く評価した上で、「討論番組の価値を決めるのはキャスティングである」「NHKの討論番組は進化してる」「いちやく知性派アイドルになった高橋みなみの今後のウィングの広げ方も楽しみだ。」と展開する。

これは何なんだろう。これ以上の突っ込んだ話はしないけど、話を高橋さんの範囲に狭めて、もし単純に、高橋さんについての「発見」があったということなんであれば、そういう方向の生産性のある議論を読ませていただければなと思う。

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