Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

カルフォルニアのチカの歯形

2008-08-15 | ワカサギに学んだこと
カルフォルニアのチカは日本のチカに比較して歯が鋭い。歯だけではなく,舌の上にも鋭いとげを持っている。しかも,大きな口である。どのような生き物を食べているのだろうか?日本のチカはエビ等の甲殻類が好物であるが,このような鋭利な歯は持っていない。
追記 これはチカでない可能性がある。「night smelt」Spirinchus starksiという日本にはいないキュウリウオ科で,砂浜で夜に産卵する。確かに,surf smelt といって販売していたが,チカ(surf smelt)と混同している可能性がある。

カルフォルニアのチカ

2008-08-15 | ワカサギに学んだこと
カルフォルニアでは,チカ漁が盛期である。毎年6,7,8月頃にはチカが産卵のためhalf moon bay やfort blackの海岸に集まってくる。日本のチカは3,4月が盛期である。このチカは,MBARI(深海生物研究で有名なモンテレー湾海洋研究センター)の隣にあるチオピーノで有名なレストラン「フィルズマーケット」に並んでいたチカ。10匹で1ドルであった。体長は12センチ前後である。1年魚であろうか?
追記 これはチカでない可能性がある。「night smelt」Spirinchus starksiという日本にはいないキュウリウオ科で,砂浜で夜に産卵する。確かに,surf smelt といって販売していたが,チカ(surf smelt)と混同している可能性がある。

サケ漁の禁止

2008-08-09 | Weblog
岩手県沿岸にすんでいて,ありがたいと思う事の一つが水源に恵まれていることである。豊かな真水は,飲用水としてもまた河口域に流下して豊かな海の幸をもたらしてくれる。そして,海と川を利用して生活する生き物たちにとって,河川の水はなくてはならない。サケ,ワカサギ,モクズガニ,様々な生き物の豊かさを真水がもたらしてくれている。もし,真水がなかったとしたら多くの水生生物たちは生きる事ができなくなるだろう。
カルフォルニアと岩手との相違点を上げるとすると,それは,水の豊富さである。
ここカルフォルニアでは州全体で水不足が深刻化していている。カルフォルニアワカサギだけではなく,実はモンテレー湾にかつて大量にいたサケも今はほとんど姿を見せなくなった。河川水があまりにも少ないこと,ダムができてサケが上れない事,水温が高くなっている事など様々な理由があるが,直接的には水不足が沿岸域の水生生物に大きな影響を与えている。カルフォルニア州では現在全面的にサケ漁が禁止されている。現在,こちらのレストランで食べているサーモンはアラスカのワイルドサーモンやチリの養殖のサケである。

モンテレー湾

2008-08-06 | Weblog
モンテレー湾水族館周辺はおしゃれなお店や住宅が海沿いに建ち並ぶリゾート地。一方で,モンテレー湾は冷たい海水が湧昇流によって沿岸に運ばれ,海洋生物資源が豊富な場所でもあります。1800年代の後半から日本人が入り,サーモンやアバロニ(アワビ)を漁獲するようになったようです。アワビは干しアワビにして日本に送られました。海女や潜水夫も入っています。また,イワシ,イカなどを大量に水揚げされました。チカの仲間スメルトも産卵期には海岸に集まりました。港や缶詰工場が造られました。歴史的には,100年そこそこですが,その背後の自然環境は岩手の海との共通点もあり,とても興味深いものがあります。現在では,モンテレー湾の周辺には5つの海洋研究機関がリンクし,スクリプス,ウッズホールらと肩を並べ,アメリカの3大海洋研究機関の一つとなっているようです。

海流

2008-08-04 | Weblog
1今日の活動の前に,昨日までの復習をします。今回の講義をどのように応用しますか?
その中で,どのような質問を作ればいいのか?という質問に関して30分の議論をしました。

2冷たい水を青にして,温かい水を赤にします。さて,これらの水はどのように混じり合うのでしょうか?
予想(prediction)を立てて,議論します。
次に,ストローで風を送ります。冷たい水はどのように動くでしょうか?
このような探求活動を子どもたちが体験する事で新しい知識を身につける事ができるのです。

3ほ乳類が海で住めるようになるには?
陸上動物の写真を持って,教室の中を歩きます。「ミンゴ」の合図で立ち止まり,一番近い方と会話をします。ほ乳類が海で住めるようになるにはどうしたらいいかな?
ダーウィンの進化論を学びます。
その後,イルカの構造を学びます。一人一人が,イルカの体の一部になります。頭蓋骨1名,歯2名,メロン体1名,鼻1名,肺1名,胸びれ2名,背びれ1名,尾びれ2名,尾びれを動かす筋肉2名。餌を食べる時はどうするかな?息を吸う時は?右に回る時は?等々。

4質問シートに答え,ビデオを見ます。イカはどんな生態をしているのでしょうか?そしていよいよイカの解剖です。


海洋科学教育(MARE)指導者養成プログラムに参加しています

2008-08-02 | Weblog
7月31日より,カルフォルニア大学で行われている「MARE指導者養成講座」に参加しております。MAREは,海の体験活動と教材による教育です。バークレー校のローレンス科学館副館長クレーグストラング(Craig Strang)氏が20年をかけて作成しこれまで3000校以上で実践されております。80の海洋に関するプログラムが用意され,K-8(幼稚園から中学2年生まで)に対応しており,全校生徒で取り組むことができるプログラムです。探求学習を重視しています。探求学習とは学習者の理解に応じて教える方法です。海洋をテーマにする事で,サイエンスを包括的に学習でき,また語学習得にも(小学生の英語学習にも最適だと思います),算数教育にも有効であるとのことです。是非,日本でも取り入れてきたいものです。