Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

サクラマスサミット準備委員会メモとりいそぎ掲載します。

2013-03-26 | ツイッター
先日開催されたサクラマスサミット準備委員会メモを掲載します。

・シロサケの流れが変わった。南下した。ヘドロのせい

?がれきのせい?その理由はよくわかっていないが,地

元の漁師たち定置網の外洋側をサケが南下しているのを

見たという。実際,群馬県の荒川では例年の3倍の1万5千

匹を確認している。

・福岡県奥賀川にサケ神社もあり,親しみがあるようだ。

・木曽川は源流から河口まで魚が遡上できない。上流と

下流のネットワークがあるが川自体がつながっていない

。地元の魅力を発信しようと木曽高原の水源水は最高に

おいしい。地元メーカーも売り出しているが,外国資本

が買い取り地下水をくみ上げている。木曽でも地域の未

利用間伐林を使うことを目的としてバイオマス発電を始

めた。しかし,薬品を大量に河川に流すし,今ほとんど

を輸入材に頼っている。そのほうが安価で手に入りやす

いからである。
・確かに水門も人命を盾に取られると何も言えなくなる

。仮説を立てて物事に取り組むというのは慣れていない

。感情的になる。評価を正しくできない。
・最近の大企業は地域との共存をうたっているので期待

したいが,今まで成功したことのないプラントを持って

きて被災地を実験地にしようとしている面があるのでは

ないか。今の被災地は自治体に余裕がない,被災地支援

に対応できないでいる。支援なのか宝の山なのか。
・健全な水循環を守るための条例,森川海条例など県の

条例としての制約のハードルが低い場合は,ハードルを

上げる努力が必要だ。
・区界高原がいかに素晴らしいか。地理的,自然的,桃

源郷的存在である。区界の素晴らしさを持ってアピール

すべきではないか。
・釣り人や地元の思い出話,専門家の話を総合的につな

げていくことができないものか。
・ロジスティック教育というのがあるが,総合的なハー

ドとソフト面を兼ね備えた防災対策として,後方支援と

してFIMAが提唱するような仕組みができないものか

。つなげるための教育が必要である。人材育成が必要で

ある。災害医療も含めて。宮古ガス協会はいち早く大船

渡の支援に動き大変感動した。
・今まで河川事務所は生物に目を向けてこなかった

。河川法が平成9年にできてからこれから教育に力を入れ

ようという動きになっている。多自然川づくりは生物の

視点からのアプローチが必要である。

・イベントを行ってニュースとして取り上げていただく
ことがいいのでは?

・ぶるぶる震えるような講演会など,恵まれた大自然で
生活する県民の意識を上げること?
・しかし,地元の人たちの意欲が重要では?
・ミーティングは発信力だ。発信力にはデザイン力であ
る。パッケージで入ることも大切。

・山形ではサクラマスという芸術作品展が開催されてい

る。

・規模は30組程度でいいのでは?

・ニュースの発信方法を工夫したら。

・中津川には昔ナマズがいた。閉伊川にもいた。上の橋の上の釣具店で道具を購入し釣った。2回ほど。

結論
サクラマスを食べる。
ヤマメの放流。
川の夢を語る。
できれば,サクラマスのビデオ放映と解説。

5月18日土曜日は区界でサクラマスサミットを開催!

2013-03-25 | 水圏環境教育
閉川大学校のうちあわせがこのほど開催され,次のようなことが話し合われました。

サクラマスサミットでやるべきこと
1 サクラマスをいただくうまいのである!
2 ヤマメの放流は可能であろう。
3 みんなでいろいろ夢を語る場を作ろう。

兜明神下の赤い鳥居では放流している。
川におりれるかどうかが問題。
新里では紙すきをしている。
若いリーダーを発掘することが必要である。
復興推進室と再生可能エネルギー推進室の2つになり,復興推進部が出来た。
自然を考える人々の講演会をやろう。ポットキャスティングで月に一度放送をしよう。
語り合う場を作りたい 例)エコウォークをやっている文教大学の例
2014 海洋教育世界大会
2015 宮古港開港400周年 ジュニアヨットレース招致
アイーナにある国際交流協会に連絡し,来年度以降の準備を進めよう。
2015にはSEA級グルメをやりたい。主催は港オアシスである。スポンサーニなってもらったらいいのではないか?
門馬小学校のプールでヨット体験をしたらどうか,盛岡に海がやってきた。
蛍の7月七夕姫蛍や一本桜がある。
ダックレースをして参加者を募ってはどうか。
サクラマスのカラー魚拓はどうか?
ネーチャガイドさんたちに滝のツアープログラムを開発してほしい。
長野県開拓団「拓魂の碑」がある。昔はミンクの養殖をしてた。
等等様々なアイデア浮かび楽しいひと時でした。
次は,盛岡の中津川の会の皆さんと話をします。


神奈川・八景島シーパラダイス 「海育」が朝日新聞で取り上げられました!

2013-03-18 | ツイッター
先日,来賓として訪れた八景島シーパラダイスの「海ファーム」が注目を集めています。
以下,朝日新聞の記事を紹介します。

 横浜・八景島シーパラダイスに今月オープンした水族館の新施設「うみファーム」が人気を呼んでいる。自然の海で魚や海中生物とふれあう「海育」がテーマで、週末になると大勢の家族連れでにぎわいをみせている。
 施設の目玉「オーシャンラボ」と呼ばれる大いけすは東京湾とつながっており、水中の様子を海中観覧船から観察する。10個以上沈めた1・6メートル四方のコンクリの魚礁のまわりを、アジやスズキ、マダイなど湾内で生息する約50種の魚が群舞する。友人と訪れた高校3年の磯山遥さん(18)はリアルな様子に「水族館とは違う楽しみがある」。
 ラボ内に浮遊するクラゲをひしゃくですくい取る遊びもあり、透明なプラスチックケースにいれて観察した後で海に戻す。ほかにも期間限定のワカメ取りなど様々な仕掛けがある。
 ラボ内の水質は東京湾と同じなので、通常の水族館と違って濁りがある。冬は5、6メートル先まで見えるが、夏になるとプランクトンが増え、1メートルほど先しか見えなくなる。ラボ内でイガイやカキ、ナマコなどをはぐくみ、徐々に水質浄化を進める計画だ。うみファームのリーダー蓑内真吾さん(41)は「海をきれいにする生き物の存在を知ってもらいたい」と話す。
 東京海洋大の佐々木剛・准教授(水圏環境教育論)は「以前はレジャー施設だった水族館はいま、体験学習の場としての役割も担いつつある」と話す。(朝日新聞20130318より転載)

第2回日本水圏環境教育研究会年会が無事終了しました。

2013-03-17 | 水圏環境教育
第2回日本水圏環境教育研究会年会が無事終了した。
第2回目となる本大会は,長谷川勝治先生よりわからないから面白い「探究学習」のすすめと題してご講演をいただき,私を含め10名が続けて発表した。水圏における教育を柱として,水圏環境教育学,地理学,水産学,河川工学,水産教育史,小学校教育,メキシコ海洋教育,地域連携教育等の角度から議論を深めた。議論の中で,今現在の学問大系や,学校における教科が分断化されているが,水の循環を教えずに生活排水で分断化されていること。海だけでなく河川,湖沼,森,人を含めた水を媒介とした横断的なつながりについての知識体系をしっかりと構築すべき,との意見が出された。今まで,海に関する教育の研究会に参加しているが,今回程,水を媒介とした横断的つながりが議論されたことはなかった。今後,さらに水圏環境リテラシーの議論を深めたい。

旭区帷子川環境学習交流会(H25.2.23開催)の講評

2013-03-13 | 水圏環境教育
旭区帷子川環境学習交流会(H25.2.23開催)の講評をまとめていただきました。
講師(東京海洋大学准教授 佐々木 剛先生)からの講評 要旨

【川のゴミは、見つけたらすぐに拾いましょう】
・皆さんには今回の発表で川の様子を発表してもらいましたが、その中の発表の中に、帷子川に捨てられているゴミについて取り上げている学校がいくつかありました。このゴミに着目したことはとても大切なことです。
・皆さんの住む旭区は、海に面していませんので、もしかしたら海についてあまり普段から意識することはないかもしれませんが、海は決して遠い存在ではなく、私たちの生活にとても関係があります。
・もし、川に少しのゴミが捨てられたとしたら、それは海にたどりつく頃にはどうなっていると思いますか?そうですね、小さなゴミも海にたどり着く頃には、周りの小さなゴミと一緒になって、やがて、大きなゴミになってしまいます。
・そのゴミがポリ袋のようなフワフワしていてそんなにかさばらないゴミだった場合でも、決して問題がないということはありません。
・ポリ袋のようなゴミは、川の流れや海の波の力で小さく砕かれて、海にたどり着く頃には、プランクトンのように細かなプラスチックになってしまうため、クラゲだけではなく、魚もエサだと思って、そのプラスチックのゴミを食べてしまうことになります。
・そうしてゴミを食べた魚を、漁師さんが釣ると、ゴミを食べた魚を、最終的には、また私たち人間が食べることになるのです。
・つまり、人間が捨てたゴミは、結局はまた人間に戻ってくるのです。だから、川でゴミを見つけたらどんなに小さなゴミでもすぐに拾うようにしましょう。

【帷子川の貴重な生き物を大切に】
・本宿小の発表の中で、地域の人に昔の川の様子についてインタビューをしたら、昔は、ヤツメウナギが帷子川に多くいたという発見がありました。このヤツメウナギは恐らくスナヤツメのことだと思いますが今ではとても珍しいウナギです。
・ヤツメウナギは、水が綺麗なところではないと生きていけない生物です。もしかしたら、まだいるかもしれないので、これからも川の調査をしてぜひ、新しい発見をしてほしいなと思います。
・また、多くの学校の発表でギバチが帷子川にいることを発見したということですが、これも素晴らしいことです。
・関西の方では、ギバチは、既にいなくなってしまった魚(絶滅危惧種)なので、この帷子川でギバチが今でも多く見られるというのは、帷子川が素晴らしい川だということです。これからもギバチの調査を続けてください。
・また、同じく発表の中で、多くの学校がシマドジョウやホトケドジョウを見つけたようですが、これも珍しい魚です。
・私が活動している岩手県の閉川では帷子川とは特徴が違うので、シマドジョウもホトケドジョウもいません。
・河川の環境によって生きている生き物も変わるのですが、その川に特徴ある生き物のことを指標生物と言います。このように帷子川特有の指標生物になるシマドジョウやホトケドジョウは、これからも大切にしてほしいと思います。

【川井焼の発見から見えてくる、旭区は昔は海の底だったかもしれない?!】
・川井小の発表では、帷子川の底に沈む土が、実は粘土になっていることを発見し、さらに川井焼という土器まで作ってしまったことは素晴らしいことだと思います。
・そして、さらに素晴らしいと思ったのは、粘土の成分の中には、鉄が多く含まれていたということを発見したことです。
・太陽系の全ての元素の中で、鉄は一番多い元素です。
・人間が生きる上でも重要で、鉄は血液に多く含まれています。鉄がないと私たちは生きてはいけないのです。
・ここで質問ですが、酸素は、誰が作ったと思いますか?木が作ったと思う人?酸素は海が作ったと思う人?
・正解は、地球にある酸素の多くは海で作られているということです。
・微生物のチアノバクテリアが、光合成をして海の中にある鉄と二酸化炭素を使って酸素を10億年以上かけて沢山つくりました。
・私たちは、何年もかけて海が作ってくれた酸素があるおかげで、今、この地球で生きることができるのです。つまり、海がないと私たちは、この地球上にはいなかったということになります。
・また、海の底には、沢山の鉄が沈んでいます。この海が隆起してくると、山になり、その山から川が出来るため、川の土には多くの鉄が含まれているのです。
・このように、鉄がある秘密を探っていくと、ひょっとしたら、この旭区の辺りは、昔は、海の底でそれが、隆起して山になり、川が出来たため、鉄を含む土が帷子川から出てきたのかもしれないということが想像できるわけです。

【さいごに~これからもふるさとの帷子川についての活動を続け川を大切にしてください~】
・このように考えても、皆さんの学習した内容は、大変素晴らしい発見が沢山あったことが分かります。
・また、今日の皆さんの発表の中で、「未来へこの帷子川を残していきたい」という意志を感じることができ、とても感動し嬉しかったです。
・東京海洋大学は、海の活動だけでなく、川についても活動をしています。皆さんの活動は色々な大人たちが応援しているので、この活動をぜひこれからも続けていただきたいと思います。
・今日はとても素晴らしい発表でした。本当にありがとうございました。

<講師について>
■所属・氏名:東京海洋大学准教授 佐々木 剛 先生(水圏環境教育学研究室)
■経歴:別紙、プログラムのとおり。これまで、同じく東京海洋大学客員准教授の「さかなクン」
等と一緒に、子ども向けの環境イベントを数多く経験されており、子ども目線の分かり易
い解説に定評があります。