閉伊川ワカサギ博士の何でも相談室

Welcome to Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER 森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

鉄は地球を救うか?

2009-09-29 | 話題
海の森シンポジウムが東京海洋大学楽水会館で開催された。
 このシンポジウムでは,今まで不可能であったという場所での昆布養殖の実際が紹介された。昆布養殖は,海の栄養を回収するだけでなく,二酸化炭素の吸収にも効果がある。東京湾で実施すれば,環境の浄化というメリットだけでなく,質重量で半年間で1万トンが見込まれる。これを20カ所で実施できれば20万トンが生産される。実際に,東京だけでなく,能登半島,長崎県五島列島,鹿児島県錦江湾などで実証済みだ。今後,市民運動としての昆布養殖も期待される。
 この取り組みで注目されるのは「鉄」だ。
 以前,山の腐葉土が海を豊かにする,その要因はフルボ酸鉄であると紹介した。しかし,まだ実証されていないことであるされてきた。
 しかし,最近になって,海洋中に溶け込んだ鉄量を測定する装置が開発された。これまでの精度はPPMまでで,100万分の1までしか計測できなかった。新しい装置では,PPBつまり1億分の1まで計測が可能となった。その結果,微量の鉄量を計測できるようになり,海藻の繁茂している場所とそうでない場所では明らかに計測値に違いがある事がわかったのだ。
 今後この鉄の分析を通して,今まで解明されなかった海の謎が明らかになっていくであろう。
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海洋科学研究を教育に!

2009-09-19 | 水圏環境リテラシープログラム
教員養成課程科目「総合演習」では,卒業論文のテーマに沿った「教材開発研究発表会」が行われている。この発表会は,4年生が普段取り組んでいる卒業研究に関わる内容をもとに,最新の教育理論を元に教材を作成するというもの。本発表会は3年目を迎えるが,様々な研究の内容を,誰でもが分かりやすく発表してくれるので,大変役に立つ,と好評だ。内容は,クロマグロ,微生物,食品,政策,教育と幅広い。これまで作成した教材は,150以上を数えインターネット上で公開されている(パスワードが必要)。

テーマの一例としては,次のようなもの。

植物プランクトンが出す酸素量を測定しょう!
    ~プロダクトメーター~

珪藻の世界を覗いてみよう

クロマグロの餌を作る

海はなぜ青いのか?

ハブクラゲの毒性とは?

生き物の適応ってどんなもの?

南極海には栄養塩がいっぱい

バイオエタノールとしての海洋生物

マーカーアシスト 選抜育種のために

水産残滓のリサイクルを考える

自然との共生倫理学とは?

漁業権について考えよう

ヤシガニの保護しよう

生態学って何だろう

海藻凝集剤に可能性はある?

食物アレルギーを防ぐには?

微生物と食中毒の関わりを知ろう

バイオテレメトリーシステム

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イノベーション・ジャパン in 有楽町

2009-09-17 | 東京湾
 イノベーション・ジャパン,大学発「知」の見本市が有楽町の東京国際フォーラムで開催された。企業や官界との連携を促進するために全国の大学が一堂に会し,大学発のものづくりの取組を紹介するものである。全国の100以上の大学が集まり,ブースを設けそれぞれのものづくりの紹介がされていた。

 中でも,目をひいたのは「ものづくりではない産学官連携」というお茶の水大学サイエンスエデュケーションセンターだ。これは,理科教育支援員や環境学習会等を通して社会貢献するという立場に立った取組である。このような取組は,企業にとって直接的な利益に繋がらないが,市民の科学リテラシーを高め社会全体の利益に繋がるのである。

 イノベーション・ジャパンは金曜日まで行われる。
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閉伊川大学校「わくわく自然塾」が開かれました

2009-09-15 | 閉伊川調査
 本研究室共催,さんりくESD閉伊川大学校主催(校長袰野正一)「わくわく自然塾」が開催された。
わくわく自然塾は湯ったり館のリバーパーク新里に,地元の小学生21名が参加。北上川流域協議会の皆さんの協力のもと,20名以上のスタッフにより多くの体験活動が繰り広げられた。

 午前は,「川流れ体験」「川の生き物調査」「科学調査の仕方」実施。川流れ体験では,川の流れ方の基本を学び,万が一流された時はどのように対処するのかをマスター。その後,生き物と川とのつながりを学び,川へと調査へ。「観察すること,疑問を持つこと,仮説を立てること」の重要性を学んだ。
そして,お昼は閉伊川漁協提供のジャンボサイズの「アユ,ヤマメ」が140匹提供された。「どうだった?」「おいしいです。一人で3匹食べました。」とはじめて川原で焼いた川魚の美味しさに舌鼓を打つ。川での活動の後は格別だ。

 午後は,ポエムの森公園研修センターで採集した生き物の調査。その後,地元の川を愛する2名の閉伊川大学校エデュケーターからお話しをいただく。以前に比べて水が少なくなった。魚がいなくなった。のお話しに,自分たちが立てた仮説「閉伊川の水は少なくなっているのかもしれない」を確認。

 閉伊川で釣った50cmを越えるヤマメ,イワナの剥製に子どもたちは驚く。「閉伊川には巨大な魚がイルカもしれない」の仮説を確かめる。そして,最後に川井村ゆかりの米国科学者フランクリング博士より「地球温暖化の現状」を紹介。最後に「閉伊川はいい川である」と感想を頂いた。

 こども達は,基本的に川遊び禁止。学校のプログラムの時に年に2回程度川にはいる事が許されるという。本学習会は,市民型環境学習プログラムとして「岩手日報」にも紹介された。
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