Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

閉伊川水系山口川調査

2008-06-09 | 山口川調査
本日,8月開催予定の宮古ニュートンスクールのための現地視察。昨年一昨年と小学生たちが新発見をしている。一昨年はモクズガニの稚ガニを多数捕獲。昨年はサワガニ,淡水型のカジカを次々と発見し成果をあげた。今年も同様に実施したいと考えているが,導入としてのソートスワップ(thought swap)や調査終了後のワークショプを導入し,山口川新聞(仮称)を作成。山口川を中心にすえた町づくりの提言をしたいと考えている。 

カルフォルニアと三陸の共通点

2008-06-07 | Weblog
前回は,サンフランシスコにもワカサギがいることを書いたが,今度は浄土が浜によく似た場所を紹介する。それは,ベブルビーチ。ペブルとは小石のことである。水族館で有名なモンテレーのそばにある。ゴルフでも有名な場所である。浄土が浜も小石が多い。ここには,カルフォルニアで250年前から大事にされているランドマークの一つローンサイプレスがある。一見すると松に見えるがヒノキの仲間。浄土が浜はローンパインツリー。両者とも白い岩の上にあり,何とも絶景である。この話を地元の方に話すと大変興味を持っていただいた。「ぜひ,行きたい,どうすれば行けるか?」「インターネットで紹介しているか?」
カルフォルニアの人たちは興味津々である。

危機に瀕するサンフランシスコのワカサギ

2008-06-02 | Weblog
ここサンフランシスコにはアメリカ大陸で唯一ワカサギ(hypomesus transpacificus)が生息している。英名はデルタスメルト(delta smelt)といい,日本のワカサギと同様に産卵行動は淡水域で行い,普段は汽水域を好んで生活する。ちょうど今産卵の真っ最中である。閉伊川と同様に,現在産卵場のモニタリング調査が行われている。カルフォルニア州魚類野生生物局が毎年実施している。
しかし,年々数が減少し絶滅の危機に瀕している。その最大の理由は,シェラネバダ山脈からサンフランシスコ湾に流れ出る淡水の量が減少しているからではないかといわれている。シェラネバダ山脈系の淡水は乾燥地帯のカルフォルニア州沿岸の貴重な財産であり,農業に使われる他,ロサンゼルス方面にも飲料水として供給されている。サンフランシスコワカサギの減少は人間生活に大きな原因があるという。http://www.delta.dfg.ca.gov/baydelta/monitoring/delta.asp 汽水域を好み人間と密接な関わりをしているという点では,日本のワカサギによく似ている。
それにしても,日本固有種のワカサギとよく似た魚がどうしてサンフランシスコに生息しているのかが不思議である。

カルフォルニア先住民族アート・ポエム展

2008-06-01 | Weblog
カルフォルニア先住民族アート・ポエム展が,サンフランシスコシビックセンターにて開催中である。
カルフォルニアに在住する先住民族の方々による絵画と詩歌の展覧会である。カルフォルニアの沿岸はBC12000年前から先住民族がすんでいたことがわかっており,西部開拓以前はおよそ100万人が500カ所の共同体を形成して生活していたという。
ある画家が描いた口の周りに入れ墨をした女性。説明を見ると太平洋諸国にも同様の風習を持つ島がいくつかある(ハワイ,ニュージーランドマオリ族)ようだ。ちなみに、アイヌ民族も入墨は女性だけ,口の周りに入墨をするという。これは偶然の一致なのだろうか?はやり環太平洋太平洋諸国は海で結ばれていたろう。The sea connects all things!