Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

横浜港,海の水質改善シンポジウム

2011-02-15 | 水圏環境教育
横浜港,海の水質改善シンポジウムが開催された。このシンポジウムは,ヘドロで汚れた横浜港を,美しく生命豊かな海へ 再生への環境ミーティングと題して開催された。私の方でも,パネリストとして水権環境教育の重要性をお話させていただいた。

この中で,日本丸記念財団が管理している日本丸ドック内で,水質改善のための実験を行っていくことが発表された。

すでに,NPOの方々による海洋教育活動が同ドック内で行われており,市民による環境改善の取り組みが期待された。

横浜は,日本で一番大きな田舎であるという。ここで言う田舎とはどうゆうものか。ちょうど,閉伊川大学校のエデュケーターがふるさとにいだいている思いに近いのかもしれない。確かに,パネリストをはじめ参加していただいた市民の方々から,ふるさとを強く思う気持ちが感じられた。



いわて三陸エコフェスタ2010「事例発表・パネルディスカッション」

2011-02-12 | 水圏環境教育
いわて三陸エコフェスタ2010「事例発表・パネルディスカッション」が釜石市民文化会館で開催された。

釜石のグリーンリンケージ,宮古のさんりくESD閉伊川大学校,陸前高田の古川沼を守る会の代表の方々より,日頃の活動の取り組みについて報告があった。

グリーンリンケージは,子どもたちの自然体験が少なくなっていることから,釜石を中心に子ども達に自然に触れさせ自然と人間とのつながりを理解を促す活動を行っている。今回の事例では,釜石湾での観光船を活用した海洋体験活動を中心にお話を頂いた。

また,さんりくESD閉伊川大学校では,「なあどか,すっぺす,子どもたちの明日のために」をテーマに,閉伊川を取り巻く,人材育成と教材開発そして水圏環境学習会の開催行っている。チカ,ワカサギ研究,川流れ体験,さかなクン列車,「サケの簗場とふ化場の見学」,「ヤマメの採卵,サクラマスの不思議」など,3年間にわたる活動の紹介をしていただいた。

古川沼を守る会では,これまでの30年にわたる古川沼の清掃活動や環境学習会活動を紹介していただいた。中でもゴミの回収では年間300kg以上ものゴミを回収しているという。

パネルディスカッションでは,「今のお立場で,ベストな状態を創り上げるためには,どのような人々に対し,何をしようとすればいいのか?」というテーマで話を進めた。会場からは,地域住民という立場で,郷土のため,社会のため,出来ることをやっていくこと。例えば雪かき,ゴミ拾い,児童公園の清掃などを行っているという意見が出された。

パネラーからは,今の活動を進める中で,美しい環境を維持していくためには,子どもたちに対して,環境学習を行うことであり,子どもたちを大切にすることこれが一番大事である。

私は,あまり大上段にたったことはしていない。あくまでも自然体で取り組んでいる。子どもたちに,自然に触れさせ,自然への気づきを与えることが一番重要であると思っている。

全てはつながっている。そのつながりを理解することが一番大事である。そのことをできるだけ多くの人々に,伝える活動をすることが必要である。その意味では,学校教育との関わりは重要である。また出来る限り多くの人々とのつながりを大事にしていきたい。

最後に,「それぞれの地域で活動されているパネラーや会場の方々からの活動をお聞きした。おはなしをお聞きすると一番大切なのは,つながりというキーワードであると感じた。皆さんの活動をされていることは大変素晴らしい。それを皆さんで共有して,よりよいモノを作り上げる。より良いさんりく地域を作っていくことが大切であるのではないだろうか。今回はじめてのさんりくエコフェスタであったが,ぜひまたこのような機会を作りたい。」としてパネルディスカッションを閉じた。

水圏環境教育推進リーダーの育成

2011-02-09 | 水圏環境教育
海洋研究政策財団ニューズレターに水圏環境教育推進リーダーの育成について紹介した。海洋研究政策財団ニューズレターは海洋の教育研究等に携わる方々の活動内容を月に2回定期的に紹介している。毎回,質の高い興味深い論文が配信されている。

今回は,私の方から水圏環境教育推進リーダーの育成についての経緯,水圏環境リテラシーとはないか?水圏環境教育とは何か?水圏環境教育を推進する仕組みについて,を紹介させていただいた。ちょうど原稿の締切が重なっていたが,何度も何度も書きなおし,一番力を入れて書いたものである。限られた紙面でありコンパクトな文章となった。

この記事の中でも書いた通り,水圏環境教育を推進するためは,一団体だけでは当然実現は不可能であり,多くの関係機関の理解と協力が必要である。しかしながら,日本はこうした分野での取り組みが先進国の中でもかなり立ち遅れている。幸い,昨年に海洋リテラシー部門が設置された。水産海洋系大学や水産高校が国や地方の牽引役となって,明確な目標とゴールをもとに水圏環境教育を進めていきたいものである。

記事はこちら↓
http://www.sof.or.jp/jp/news/251-300/252_1.php

長編ドキュメンタリー映画「森聞きmorikiki」

2011-02-09 | 水圏環境教育
長編ドキュメンタリー映画「森聞きmorikiki」がポレポレ東中野で上映される。
名古屋,大阪,鹿児島等で順次公開される予定だ。

森聞きとは,森の聞き書き甲子園のことで,高校生が森の名人を訪問し聞き書き,すなわちインタビューをしてまとめるというものである。第1回目,2回目の森の聞き書き甲子園に生徒を引率し,早池峰神楽の獅子頭づくりに取り組んでいる森の名人にインタビューし,印刷物としてまとめた事を懐かしく思い出す(記事は http://lib.ruralnet.or.jp/cgi-bin/morisrch2.php?SN=0&MA1=3&MA2=&HA1=3&HA2=&SK=0&KY1=&LG1=1&IX1=0&DT=0 で確認できる)。聞き書き甲子園は,当初は継続できるかが危惧されていたが,今年10回目となる。また,昨年から海・川の聞き書き甲子園も始まった。そして,今回映画化も実現した。ここまでたどり着くには並々ならぬご努力があったに違いない。全国の高校生ならびにスタッフの方々に敬意を表したい。

予告編がこちらの方にアップされている。
http://www.asia-documentary.com/morikiki/yokoku.html
だれも知らない情報を多くの人々に短時間で伝達する方法として映像は確かに優れている。
予告編を見ると,「森聞き」とはこれほど大切な事をやっているのだ,ということをあらためて感じる。


フィンランドの子ども達を対象に上映会も開催し,感想が送られてきたようだ。

「バスに乗りながら、智恵とは何か、幸せとは何か、
 自分の人生の方向はどうしたら良いのか、
 考えることがあるよね。
 そんなとき、この映画はひらめきを与えてくた。」

       "If you sit in a bus thinking of wisdom, happiness
        and the direction of your life you know,
        that the film has aroused thoughts."

閉伊川大学校の打ち合わせが開催されました

2011-02-05 | 閉伊川調査
閉伊川大学校の打ち合わせが開催された。議題は来年度へ向けてである。
今年度は,川流れ体験,さかなクン列車,閉伊川漁協の3つをおこなったが,それぞれ,宮古市,三陸鉄道,閉伊川漁協と共同主催という形で実施できた。

地元の方々によると参加した保護者あるいは関係各位から,ぜひ来年度も予算化してさらに強力に進めたいとのありがたいというお言葉をいただいている。来年度は4年目を迎えることになるが,新規のエデュケーターの養成や年間計画の周知方法等を工夫してさらに盛り上げていきたい。