Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

メタン発酵菌でタンパク質を作るプラント

2024-07-29 | 水圏環境教育

深海の金属塊が太陽光なしに「酸素」を生み出す

2024-07-28 | 水圏環境教育
この論文は,海底の金属塊が酸素を発生させる発見
紹介記事はこちら。

金属塊が電池の働きをして水を電気分解しているのではないかとの考察。鉄炭ヘドロ電池による水素の発生を裏付ける研究だ。また,酸素濃度が高まることも同時に起きていることになる。

アメリカの教室でアクアポニックス

2024-07-27 | 水圏環境教育
大変興味深い取組ですね。ぜひコラボしましょう!



第7日本台灣森川海体験交流会

2024-07-23 | 水圏環境教育
今年7回目となる日本台灣森川海体験交流会が開催される。今回は,岩泉町の地域おこし協力隊員として活躍している台湾出身の元大学院生が企画してくれた。

彼女は,桃園市出身で,家族の反対を押し切り,日本に残った。自然体験活動の企画を行っているようだ。岩泉町にも感謝したい。

台湾からは,台湾海洋大の学生がUSR(大学の社会的責任)の実習として参加。アジア海洋教育学会の事務局長を務めるRAY教授とともに取り組んでいるユネスコ海洋リテラシー教育の一環でもあり,海洋リテラシー教育のリーダー養成の一環でもある。

海外の大学生の訪問は,大学が近くにない市町村の子供達にも刺激になるだろう。もちろん大学生にとっても貴重な体験となるだろう。予算を獲得することは難しく自己負担が大きい。これからも継続できるように関係各位にご支援をお願いしたい。

#海街コミュニティ  #OCEANDECADE #OceanLiteracy 

https://www.accupass.com/event/2403130906255366911630?utm_source=android_accupass&utm_medium=share_&utm_campaign=accu_e



8月2日海街コミュニティ・スクールを開催します

2024-07-20 | 水圏環境教育
8月2日、東京海洋大学海街コミュニティ・スクール主催の探究学習とブルーカーボン会議を開催します。

私たちの目標は、「オーシャンリテラシー」(海と人の互恵性を理解し活用する能力)に価値を置くことができる人の育成です。

何事も現場を理解することが必要です。実際の水環境を観察し、多くの人々と議論し仮説を立て検証し、オーシャンリテラシーを高めていきます。そのうえで、責任ある決定や行動をとり、多くの人々に伝えていきましょう。

このことによってオーシャンリテラシーに対する価値意識が高まっていきます。このような価値をオーシャンリテラシー価値と定義しようと、事務局メンバーと議論を交わしました。

東京都港区は、江戸時代、漁業基地でした。海だけでなく川もあり山もあります。島国日本の縮図のような場所です。水辺を拠点に住まう人々や訪問者が自由に探究し、オーシャンリテラシー価値を高めることができる拠点として、全世界に発信し、次世代の手本となるように後世に残していきたいですね。

身の回りには、様々な課題があるかと思います。課題解決に向けて、知的セイフティの下に十字モデルワークシートを活用しオーシャンリテラシー価値を高めていきましょう。皆様の参加をお待ちしております


DNAで森羅万象を解き明かせ!!二重らせんがひも解く生命の謎。I

2024-06-25 | 水圏環境教育

中高生DNAシンポジウム
 

DNAで森羅万象を解き明かせ!!二重らせんがひも解く生命の謎。I
 
コンビーナー(あいうえお順)
北 夕紀(東海大学 生物学部 海洋生物科学科)
猿渡敏郎(東京大学 大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
高橋遥一郎(筑波大学 医学医療系 法医学)
西 健喜(筑波大学 医学医療系 法医学)
眞鍋 翔(関西医科大学 法医学講座)
門田有希(岡山大学 学術研究院環境生命科学学域(農))
 
主催 日本DNA多型学会
後援 日本自然史学会連合、男女共同参画学協会連絡会
協力 朝日学生新聞社
 
開催趣旨
 DNA(デオキシリボ核酸)は地球上のあらゆる生物の設計図である。DNAはチミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)、アデニン(A)という四つの塩基が連なる二重らせん構造をしており、この四つの塩基の組み合わせが遺伝情報を構成している。生き物を研究するうえでDNAは情報の宝庫である。そのため、動物学、植物学、水産学、人類学、医学といった学術研究のほかに、犯罪捜査、食品偽造の解明など、DNAの研究は私たちの日常生活の中に深く入り込んできている。
 このシンポジウムでは、DNA研究を行っている先生方にご自身の研究を紹介してもらい、DNA研究がどのようなものなのかを中高生に理解してもらう。さらに、先生方に中高から今に至るまでの、いかにして研究する人生を選択し進むようになったかを話してもらい、中高生が大学進学などの進路を考えるうえで参考となる、実際の経験に根差した情報を提供する。
 講演後に、講演された先生方と中高生との交流の場としてブレイクアウトルームを開設し、質問を受け付け、進路相談などにも応じる。
 本シンポジウムは、参加した中高生にDNA研究を通して理系分野への興味と関心を抱かせ、大学で理学、農学、医学といった理系の学部、学科への進学を促すことを目的とする。
 
開催日時 2024年8月1日(木)13:00~17:30
対  象 中高生
参 加 費  無料
開催形式 Zoomを使用したオンライン開催
 
プログラム
13:00~ 開催趣旨説明 
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
13:10~ DNAで何ができる?-作物の品種改良と品種保護-
門田有希(岡山大学農学部)
13:50~ 御蔵島に生息するミナミハンドウイルカの生態調査―DNAから何が見える?―
北 夕紀(東海大学生物学部)
14:30~ なぜDNA?魚の系統をめぐるお話。シラウオを例に
猿渡敏郎(東京大学大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
15:10~ ABO式血液型のDNA研究 ─輸血医療から人類の進化まで─
高橋遥一郎(筑波大学医学医療系)
15:50~ 犯罪現場のDNAは誰のもの? DNA鑑定と統計学から考える
眞鍋 翔(関西医科大学法医学講座)
16:30~ ブレイクアウトルームで参加者と演者の交流
17:30~ 閉会のあいさつ 猿渡敏郎
各講演は質疑込み30分を予定。後援と講演の間に10分の休憩時間を設定
 
参加申し込み方法 
参加申し込みサイトへ行き、Google formに必要事項をご記入ください。Zoomや講演要旨集に関する情報は、後日参加希望者に直接メールで通知します。
 
 参加申し込みサイトはこちら
 
定員 250名
 
参加申し込みサイト 二次元コード


廃校を活用してサーモン養殖は可能か?

2024-05-01 | 水圏環境教育


悲しみを受け止め,次なるステージへ

2024-03-08 | 水圏環境教育
13回目の3.11
 あの日から13回目の3.11となった。東京で単身赴任中の私にとって,沿岸部にいる大切な家族の消息が気がかりであった。多くの方が犠牲になる中で,少しでも地元に貢献したいそう強く願い,休みの日はできるだけ沿岸部に足を運び,ボランティアの方々と一緒に活動をした。その折,お会いした方が医師であり慈善活動家のウォン・アンドリュー・チー・ウェン博士である。2022年には,50年近くに及ぶ慈善活動が認められ,フィリピン政府から国際平和賞を授与された。癌治療で博士号を取得し研究者としても輝かしい業績を残し,医師としても患者さんに愛され,慈善活動でも数多くの貢献を果たしてきた。私の目標とも重なり,これからも活動を共にしようと思っていた。
だが,3月7日ご子息から残念なお知らせをいただいた。
父 ウォン アンドリューチーウェン  は 2023年 3月 3日に天の御許に召されました 地上での御交誼に感謝しここにお知らせいたします。葬儀礼拝 3月 11日 13時 於 ルーテルセンター教会

悲しみを受け止め,アレックスさんへのメール
私は大変なショックを受けた。博士が数多くの功績を残した方であるが,常に被災地のことを思い,復興のことを考えていただいていたことを思い返し,我に返りアレックスさんに返事をした。

アレックスウォン様 大変残念なお知らせをお聞きし、ただただ無念でなりません。謹んでご冥福をお祈りいたします。ウォン博士とは2011年3月11日の大震災の支援活動にてお会いいたしました。
大槌を中心にくまなく被災者をまわり、ねぎらいのお言葉や数々の御芳志をいただきました。

 忘れられない出来事があります。それは被災地の小学校に出かけた時の事です。被災から半年が経過していました。数多くの支援が送り届けられていました。しかしながら子供たちも先生たちも声を上げて笑うことができず、悲しみに沈んだ状態でした。ウォン博士は東京からピエロを連れて行かれました。校長先生には傷ついた子ども達がいるのであまり大勢ではやらないでください、静かにお願いしますと強く言われました。

 そのためお昼休みの時間帯であまり人が集まらないグランドの片隅でピエロが演技を始めました。最初は児童が一人二人と見に来てくれました。皆さんおそるおそる近づいてウォン博士とピエロのパントマイムに集まってきました。あまりにも楽しいピエロの演技でしたので、最初は一人二人の子供達だったのが徐々に増えていき、最後は全校生徒がピエロの演技を見に集まってきたのです。そして学校の先生達も集まってきました。最初はおそるおそる周りの人たちの顔色を伺って小さい声で笑っていましたが、少しずつその笑い声が大きな輪となり最後は集まった子どもたちそして先生たち全員が笑顔になっていました。先生や生徒たちが一緒になって大笑いしたのは被災後初めてだったと、小学校6年生の担任の先生から後日お話を伺いました。それ以来悲しみに沈んでいた学校が少しずつ明るい雰囲気の学校に変わって行ったと言うことです。私は,ウォン博士は被災から半年が経過し、これから新しい気持ちでスタートするきっかけの時期を見計らって、ピエロを被災地に連れて行ったのではないかなと今思い返しています。
 アンディー先生のような心の深い人物にお会いできたことは被災地の人々をはじめ私自身も幸せでした。本当にありがとうございました。大変残念ではありますが、アンディー先生の思いを受け、引き続き奉仕の心を忘れずに残りの人生を歩んでまいります。
 最後にご家族様のこれからますますのご繁栄とご多幸をお祈り申し上げ、アンディー先生への感謝の言葉といたします。                          

お別れの会での誓い
 お別れの会では,数多くの思い出が蘇った。その時の心象を振り返り日記帳に次のように書き記した。―――
 
 3月11日。お別れの会のため飯田橋ルーテル教会に行く。1953年生まれの69歳であった。私よりもちょうど13歳年上。3.11日の大震災でお会いして以来,先生と一緒に被災地の子供たちを支援しましょうと約束し,毎週のように現地へと足を運んだ。一番の思い出は子供たちとの活動を通して,私を含め被災された方々を励まして頂いたことに感謝の念でいっぱいである。ウォン博士のお考えが私自身の目指すべき目標であった。子供たちの支援を通し,地域を盛り上げていく。そのために,現場に行き,現場の声を聞き,そして自分たちができることをみんなで考え,多くの人々に伝えていく。自分を超える「超我の状態」である。そのような状態を目指して活動していた方である。足元に全く及ばないが,同じ方向を向いて歩んで来ていることにあらためて気づき,そして震えるような感動を思えた。ウォン博士は奉仕活動の師匠であり,そして大先輩であった。その先輩を目指し頑張って来た。
  ちょうど今から12年前,ウォン博士57歳。東日本大震災での貢献活動に取り組んだ。その当時は,私は44歳だった。今思えば,ちょうど私と今と同じ年に,東日本大震災に遭遇した。現在の私と同じ57歳の時に,アクティブな行動をできたのか,いや私にはできなかったかと思う。これは年齢ではなく,その人の持っている性質だと思うが,私には,ウォン博士あのような行動力を持つことはできなかった。ウォン博士の行動力の源泉は何だったのか。それは,まさしく「奉仕の心」であろう。

この「奉仕の心」が多くの人々に感動を与えてくれた。子供たちへの教育の重視し,地域貢献活動のために行動。この行動力を生み出す思いや願いが,多くの人々に有機を与え行動を起こさせてくれた。

ウォン博士も地元での様々な情報を耳にしていたはずである。今思えば,子息の友人兄妹3人がお母さんと一緒に車の中で発見された時にもウォン博士は立ち会ってくれた。私はその兄妹のお父さんと偶然,漁港でばったり出会った。じっと海を見つめ「絶対にうちの子どもたちは生きている。」「必ず生きている。」「つけたら教えてほしい。」と言われた時の光景を今でも忘れることはできない。

まだウォン博士は,私の隣で一緒に震災復興の明るい未来を一緒に語り合っているような気がしている。いつもそばにいて地域貢献のことを考えてくださるような気がしている。そのような同じ思いを持っている方は,私のそばに多くない。少なくても遠くからところから,被災地のことをいつも考えている人は私のそばにはいない。本当にウォン博士は素晴らしい方であった。

ウォン博士の69歳の年齢まであと13年となった。3.11から数えるとちょうど折り返し地点である。あと13年間にウォン博士のように自分の仕事と貢献活動の両立を図りながら自分の使命を全うできるのだろうか。
―――
足元には及ばないが,13年後を目標に被災地復興のための水圏環境教育活動を通した研究活動と貢献活動の両立を目指したいと固く決意をしたのである。

※本記事は2023年03月にコミュニティタウン誌「みやこわが町」に寄稿されたものを一部改変した。

令和5年度日本水圏環境教育研究会は4月以降に開催します

2024-02-23 | 水圏環境教育
日本水圏環境教育研究会の皆様 いつも大変お世話になっております。例年3月下旬に開催しておりましたが,4月以降に外部講師を招いてブルーカーボンに関する情報交換会を開催したいと思います。ご連絡をしばらくお待ち下さい。


岩手の森川海と人とのつながりを未来に,そして世界へ

2024-02-23 | 水圏環境教育
「盛岡一高生ができる環境問題解決の取り組みについて,話してもらいたい。」と依頼を受け,「岩手の森川海と人とのつながりを未来に,そして世界へ」と即答。人生残り20年(78歳-58歳)。次に続く研究者,教育者,活動家が輩出されることを希望する。