Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

マルセイユの海洋教育ー8 マルセイユ領事館

2009-10-16 | フランスの海洋教育
セカルディー博士に案内され,マルセイユ領事館を訪問。番馬総領事と1時間にわたり会談。セカルディー博士は日仏学術交流の功労者で旭日中綬章受勲者である。
総領事「海洋学は幅が広いがどの分野なのか?」

ワカサギ博士「日本は,海を食と捉える。アメリカは環境問題だ。フランスも環境問題だ。」
総領事「これは,一神教的なものから来ているのだろう。一度決めたことは最後まで信じるというところが西洋にはある。それが良心へと訴えかけてくる。したがって,海を環境問題の対象とする傾向になりやすいのではないか?」
と,長年フランスにおいて感じていることを話していただいた。

また,番馬総領事は,
「フランスの学校教育の特徴は,体験教育である。目の前の結論までのプロセスを重視している。なぜそうなのか,どう思うのかを,時間をかけて教えている。そのため,体験活動を取り入れたあと,そのままで終わることはない。振り返りの時間を多く取っている。何でもいいからとにかく,話させ,感想を述べ合うことが多い。体験活動はすぐに答えが出ない。しかし,フランスの教師はすぐ結果が出なくても,徐々にステップアップするよう工夫している。体験を無駄にしない。体験活動を体系化するようにしている。体験活動は積み重ねが大切である」