パソコンに年齢は無い!

私の暇つぶしに付き合ってネ!
  楽しいブログ作り

日本人なら観て欲しい映画 「わが母の記」

2012-05-25 18:19:07 | 映画

原作は、昭和の文豪である井上靖が68歳の時に出版した自伝的小説。
老いた母の80歳から亡くなる89歳について書かれた「花の下」「月の光」「雪の面」の3部作となっている。

感動と称賛の声は、海の向こうから上がり始め、またたく間に世界各国に広がっていった。
第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞を皮切りに、続く第16回釜山国際映画祭のクロージング作品。

【あらすじ】
文豪、井上靖の「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」の映画化。誰もが避けては通れない親の老いと死について描く。家庭の事情から、親から離れ、親戚に預けられて育った洪作。
自分は親から捨てられたという憎しみが洪作の小説への原動力になったのも事実だが、洪作の母への怒りが消える事はなかった。
しかし、痴呆となった母の口から、ある詩がこぼれ落ちた時、洪作は初めて母を許そうと思うのだった。
本作の核となるのは「痴呆」だが、観る人の心を揺さぶるのは、家族の絆であろう。哀れに見えるはずの認知症の母親を愛しく演じ上げた樹木希林の演技は必見。
監督は、『魍魎の匣』で知られ、井上と同じ沼津出身の原田眞人。

【感想】

●涙なしでは観られない映画ですが、その涙は日本人としての感動からジワーッとくる心地よい涙です。
 50年経って、幼少期に兄妹の中でひとりだけ両親と離れて育てられたことから、母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた。
 が、老いて痴呆になった母からの真実!!親子の絆の深さ・母親の子供に対して愛情の深さに感慨深いものがあります。

●日本人としての家族の絆・そして誰もが老いていく姿を樹木希林さんはいい味の演技で、観ている人の心に感動を与えたに違いない。
 樹木希林さんの演技は演技ではない、そのままの姿におもうような凄い存在・演技です。
 私も義理母・そして実母の老いていった姿を思い出し、今まさに「自分の番になった」と実感しています。

たとえ時代が変わり、社会が複雑になり、困難な未来が訪れても、家族の絆だけは変わらない。
 まさに、この映画の歌い文句ですが、人のつながりは薄くなった現在ですが家族の絆は昔も今も変わらないのだと思います??

●母が亡くなった棺の中へ、子供の時にどしゃ降りの雨の中、通りを渡って彼の横に来た母が首にかけてくれたお守りを入れたシーンは本当に親子の絆が一つになり、わだかまりもなく、母への別れを意味します。
 誰もがいつかは、両親と死別しなければなりませんが、「家族だからこそ言えないことがある・家族だからこそ、許せないことがある」・・・そんなことが分るようになるのは自分が年取ってからでしょうか?? 

●私には両親も主人の両親も、もうすでに他界しています。
 今度は私の番かな?と思う中、こんないい映画に出会えてよかったです。

日本人ならぜひ!!ぜひ観て欲しい素晴らしい映画です。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 何年か振りの ボーリング | トップ | 和洋折衷・季節料理「エイト... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ことぶき)
2012-05-26 15:23:32
いい映画ですね  私も見たくなりました    つぎつぎよくご存知ですね   またみるきかいがあればみますね
返信する
よかったですよ!! (ゼラチン)
2012-05-26 22:19:36
ことぶき 様

ぜひ観て下さい。
ことぶき様の年代では、また違った感じ方になるかも??
観たら感想聞かせて下さいネ!!
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事