左の写真が、映画でマーガレット・サッチャー役のメリル・ストリープ・・・右の写真は本当のマーガレットサッチャー
今日は、ことぶき様と映画「マーガレット・サッチャー(鉄の女の涙)」を観てきました。
イギリス初の女性首相であるマーガレット・サッチャーの豪腕政治と知られざる素顔にスポットを当てた、メリル・ストリープ主演の人間ドラマ作品。
現在のマーガレット・サッチャーは、2008年に長女のキャロル・サッチャーにより認知症を患っている事実が公表され、姿を現してない。
鉄の女と呼ばれ、冷酷すぎるとまで言われながらイギリスを立て直したマーガレット・サッチャー。
●私はこの映画は、イギリス初の女性首相であるマーガレット・サッチャーの豪腕政治のあり方の映画だと思っていました。
映画を観終わった後、何か物足りなさと、何とも言えぬはかなさを感じました。
「この気持ちは何なんだろう??」と考えました・・・
●認知症を患っている近年のマーガレット・サッチャーが、過去の回想を巡らせる。たとえば・・・
マーガレット・ロバーツは、デニス・サッチャーに対し「私は家で皿洗いをするだけの一生は送りたくない、家庭を顧みないこともあるかもしれないが、それでも良いのか?」と迫りますが、デニス・サッチャーは「そんな君も含めて好きなんだ」と返答。
そして、結婚。いつも優しい夫(デニス・サッチャー)が亡くなっているにもかかわらず、認知症のマーガレットには幻想として見える。
●デニス・サッチャーは政治の世界に入るに反して、家族(子供二人)を顧みないようになり、子供には恨まれていたかもしれない。
●サッチャーは「ゆりかごから墓場までの高福祉政策」で、赤字になった イギリス経済を立て直したが、反面「税制改革・人頭税」の提起したことから世論の離反を招き、党首の座を降りることとなる。
●第84回アカデミー賞ではメリル・ストリープが主演女優賞を受お賞した映画ですが、勿論ストリーブの演技は素晴らしい!!
しかし、痴呆になったマーガレット・サッチャーがストーリーの半分を占め、マーガレット・サッチャーの女性首相の印象が薄れるのが・・・悲しい。
●私的には、痴呆になったサッチャーからの視点からみたいろいろな出来事を描くのではなく、サッチャーの豪腕政治の鉄の女を描いて欲しかったような気もしました。
だって、歴史上に残る偉大な人物なのだから・・・