宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その44)_TELE VUE 55mmPLoSSL+ASI294MC

2019-09-18 17:36:00 | 縮小コリメート法
久しぶりに縮小光学系を組んでみました。

アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
テスト鏡筒:VixenA80M D=80mm , F11.3 , fl=910mm
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.29
合成fl:263mm

今まではPanasonic DMC-LX7を使ってきましたが、
最近は天文用CMOSカメラの良い物があるため、あえてコンデジ
を使う理由がありません。レンズも産業用のCCTV_C Mountで
多くの種類が入手可能です。
縮小コリメート法は、経験上F値の大きな屈折望遠鏡と、
視野50°程度のプルーセルアイピースの組合せが一番良い結果
となっています。無理に高価で広視野のアイピースを使い、
全画面点像を目指すのは、疲れるだけで期待薄です。
また、
今回は無理に明るいF値を求めず、電視用光学系としての
バランスを優先させました。

こんな感じ。


2496X2496の正方形にクロップしてあります。
天文用CMOSカメラの良い所は、好きなエリアを好きな解像度で
切出せることです。また、CCTVレンズに負荷が掛からない
ように筒の中に組み込めば、ソリッドな光学系が組めます。
実はコレが大変に重要なのです。
合成F値が2を割るような光学系は、光軸の調整が非常に大変。
コンデジのヤワヤワズームレンズを使うことが、そもそも間違い
と言えます。

銀色の筒の中にCCTVレンズが入っています。


旋盤を使ってM48_P0.75フィルターネジを切り、TELE VUE55mmに
組付けました。このアイピースは焦点面が2インチスリーブ端
ギリギリにあり、そこに視野環が配置されています。
なので、ここにアダプターリングを付けてVixenフリップミラーの
M42_P0.75筒の先っちょに取付けました。


ただこの方法では写野が丸くケラレてしまいます。
フリップミラーユニットはT2規格ネジですから、内径が細く、
2インチアイピースであるTELE VUE55mmは大きすぎます。
Vixenには50.8mmアイピースアダプターがありますが、
フリップミラーユニットに付ける構造である以上、ケラレます。

さて、
この縮小光学系ユニットはどんな画を見せてくれるでしょうか。
F10程度のシュミカセや純カセグレン反射、F15マクストフ系など
に最適ではないでしょうか。ASI294MCは高感度ハイゲインカメラ
ですから、Gain380~450辺りでイイ感じの電視が出来そうです。

問題は・・・晴れにゃい!(-_-メ)!
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