喜多院法興寺

住職のひとりごと

仁王像内部から「お札」7千枚…「江戸の世相うかがえる」

2008-01-09 07:10:14 | Weblog
読売新聞
 千葉県市川市本行徳の徳願寺=中野亨順(こうじゅん)住職=の山門内にある一対の仁王像の内部から、江戸時代後期の庶民が書いたとみられる願掛けのお札(ふだ)計約7000枚が見つかった。

 病気回復や家内安全への願いが記されており、専門家は「当時の庶民心情や世相の一端がうかがえる貴重な資料」としている。

 徳願寺は、江戸初期の1610年(慶長15年)に創設されたと伝えられる名刹(めいさつ)。

 仁王像は、ヒノキ製の「阿形(あぎょう)」と「吽形(うんぎょう)」で、ともに高さ2・7メートル。古記録などから1701年(元禄14年)の制作と推定される。

 老朽化が進んだため、民間の「長南文化財修復室」(千葉市緑区)に依頼して修復を始めたところ、2005年以降、胴体内からお札が次々に見つかり、07年11月の集計で「阿形」から3757枚、「吽形」からは3302枚に上った。

 市川市本行徳の徳願寺=中野亨順住職=の仁王像の内部から、江戸時代後期の庶民が書いたとみられる願掛けのお札(ふだ)計約7000枚が見つかった。今回で何度目の修理なのか、普通だと墨書は入れているが、願掛けのお札が見つかるのは珍しい。我が寺の仁王像は鎌倉後期の作で、6年前に同じ「長南文化財修復室」で、修理を終えた。
 阿吽の呼吸という言葉はこの口を開けた「阿形」と口を閉ざした「吽形」金剛力士像(仁王像)から出たと言われる。


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