喜多院法興寺

住職のひとりごと

衛生基準に11年間罰則を放置

2011-05-14 06:33:19 | Weblog
5月13日付 よみうり寸評 読売新聞
 {〈トリミング〉は英語のtrimming。写真などの構図を整えるため不要な部分を切り捨てること。
◆この意味でなら多くの人が日本語化したカタカナ語としてよく知っている。英語のもともとの意味は整頓すること、具合よくすること、刈り込むことなど。
◆愛犬家ならプードルなどの毛を形よく刈り込むという意味を、女性なら衣服の裾や端の縁取りの意味で知っているかもしれない。ユッケなど生食用食肉の表面をそぎ落とすこともトリミングとは知らなかった。O(オー)157やO111などの菌を取り除くためだ。
◆業界用語なのだろう。1998年、厚労省が全国に通知した「生食用食肉の衛生基準」では食肉業者や飲食店にトリミングの実施を求めている。
◆が、富山、福井、神奈川の食中毒事件では、それが行われていない。衛生基準に罰則がない。事件が起きて、やっと厚労省は罰則をつくる。店には、基準を守っていることを明示するよう通知した。
◆罰則つくりは11年も放置されていたという。被害者の無念を思う。}

 生肉のユッケを食べたことがない。年配者は魚は生で食べるが、生肉は恐くて食べないが、今の若い人は平気で生肉を食べていたことに驚く。1998年、厚労省が全国に通知した「生食用食肉の衛生基準」では実際はトリミング、包丁やまな板の消毒が義務づけられた。本音と建前で生肉としては流通してないと言いながら、実際は罰則や検査もろくに実施せず、死者が出てようやく動き出した。死んだ人は浮かばれない。

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