喜多院法興寺

住職のひとりごと

お盆は田舎に帰り先祖の墓参り

2009-08-17 06:40:24 | Weblog
 編集手帳 読売新聞
 {〈合併に村の名消えて他郷めく故郷に父母の墓を洗へり〉。先日編まれた平成万葉集の中に、印象深い一首があった。詠んだのは東京都の原澤司さん76歳
◆もとより津々浦々の地名を知っていたわけではないが、このところ、ニュースの中に聞き覚えのない自治体の名が出てくることが多い。平成の大合併とやらで、味気ない地名や珍奇な地名も増えた。

◆引き換えに、10年前は3200以上あった市町村の数は半減した。景色やにおいは変わらねど慣れ親しんだ村の名は消えて、故郷のような故郷でないような、しっくり来ない思いで墓参りをした人も多いのではないか。

◆今ではお盆にお墓を清め、お参りすること自体が貴重なものになりつつある。〈迎へ火も送り火もなくマンションの盂蘭盆(うらぼん)静かに暮れてゆきたり〉。これは愛知県の佐々木よし子さん57歳の歌。寂しいと感じるか、時代の流れと感じるか、それぞれあろう。

◆きのうときょう、ふるさとから都会へと帰るUターンのラッシュはピーク。この風物詩が続いていることに少し安堵(あんど)する。高速道路の渋滞など、大変でしょうが、みなさんお気をつけて。}

 今年のお盆は、高速料金が1000円で、故郷に帰省する人が多いとテレビのニュースで言っていた。寺としてお盆は一年を通じ、一番の行事であり、忙しい日々が続いた。昨日はいすみ川の河口で毎年恒例の川施餓鬼と灯籠流しが行われた。近隣の初盆の家族が大勢集まって、川面に灯籠を浮かべ、新盆精霊との別れを惜しんだ。

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