喜多院法興寺

住職のひとりごと

幹細胞で乳房再建、九州の病院で臨床試験へ

2006-04-23 05:43:28 | Weblog
朝日新聞
 {乳がんの手術を受けた女性の脂肪から再生力の強い細胞を取り出し、乳房の再建に使う臨床試験を、九州中央病院(福岡市、杉町圭蔵病院長)が米国のバイオ企業サイトリセラピューティクス社と共同で5月に始める。自身の筋肉や脂肪をそのまま移植する従来の再建法より、患者の負担が少なくてすむ可能性があるという。

 計画によると、対象となるのは乳房を部分的に切除した女性ら。おなかから採取した50~200ミリリットルほどの脂肪を使う。再生力の強い「幹細胞」を特殊な機械で抽出し、切除した場所に注入する。幹細胞が自分自身を複製しながら脂肪などの細胞に育ち、失われた部分を補ってくれることを期待している。

 今回は安全性を確認するのが目的で、同病院の倫理委員会から承認を得た。今のところ、40代の女性3人が候補になっており、20人程度に実施する予定という。

 脂肪には骨髄などと同様、自己複製しながらいろいろな細胞に分化する幹細胞が含まれていることが知られている。杉町院長は「自分の細胞を使うので拒絶反応の心配が少なく、シリコーンなどの人工物を使うより体にやさしい再建ができるはずだ」という。
米国のバイオ企業サイトリセラピューティクス社と共同で
 京都大再生医科学研究所の田畑泰彦教授は「質の高い幹細胞をうまく取り出して乳房再建に応用するのは難しい技術だ。とはいえ質の高い再建への患者の願いは強く、成果に期待したい」と言っている。}

 九州中央病院は米国のバイオ企業サイトリセラピューティクス社と共同で女性の脂肪から再生力の強い細胞を取り出し、乳房の再建に使う臨床試験を5月に始める。女性にとっては乳房は命の次に大事な物。成功すれば女性を勇気づける手術になる。