うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

ふたご座流星群 2...(226)

2007年12月06日 21時46分45秒 | うべプラネタリアン
流星の元は、彗星の残していったダストだ。
流星群の軌道をトレースすれば、何らかの彗星の軌道と一致し、その彗星を流星群の母彗星と呼ぶ。
しかし、ふたご座流星群の母彗星は見あたらず、しばらく謎の流星群と言われていた。
地球軌道に交差する小惑星を追跡していて、ようやく、
ふたご座流星群のダストトレイルと一致する軌道を持つ天体が発見された。
なんとそれは、尾を持たない小惑星だったのだ。
これが、ふたご座流星群の最大の特徴かもしれない。
ファエトンと名付けられたその小惑星は、かって彗星だったのかもしれない。
そうした原因からか、この流星群は流れる途中であまり光の変化(爆発)がない。
いわば、すうっと流れる。決して派手ではない。
が、時としてかなり明るいのが混ざる。
そして、うれしいことに、近年どういうわけか、数としては活発で、一時間に50個くらいはコンスタントに流れるようだ。
ふたご座α星、兄カストルのすぐ近くに輻射点がある。
この時期、ふたご座は宵から夜明けまでずうっと見えていて、つまり輻射点は夜中空にあり、全天で流れる。
輻射点の方角を気にしなくていい。
お天気さえよければ、寒いけど、絶対確実という群だ。
極大期の12月14日夜、観察会だ。
日頃の行いを良く保ち、好天を祈ろう。長期予報は、星空指数30。
画像はカナン画伯のふたご座。