真夏に寒々しい朝

妻が私に背を向けて　昨日の洗濯ものをたたんでいる

一度も私に振り向かず　一言も口に出さないまま　黙々とたたんでいる


私は早朝の畑から　戻ったところだった


いつものことの筈なのに　何故か非難がましく感じたのは　

ひょっとして　うしろめたいことでもあるせい？


「・・・何かあったの？」
　

振り絞るような私の一言に　還ってきたのは


「別に・・・」の一言だった


畑に持って行かなかったことに気が付いて

「携帯見た？」と言おうとしたが　洒落にならないことに気が付いた



「寝言で　変なことでも言っていた？（笑）」



いつもの一日が戻って来たきっかけを　今でも思い出さない