健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

桂昌院藤原宗子。

2013-04-17 | 読んでみた。finding.
桂昌院 藤原宗子
クリエーター情報なし
集英社
徳川五代将軍綱吉の母にいかにして登り詰めたか。極貧の安住する家も無い野菜露店の娘お玉が、どうやって家光の側室となり、とうとう従一位まで成り上がったか、、、、の物語。
姉と暮らす幼少のころから、苦労の連続でこころが鍛えられていく。そして六条家に奉公に出て、そこの姫君 瓏子と出会う。
あまりにもの生活、性格の相違に、歯ぎしりする様子がおかしい。
悔しい、羨ましい、恨めしい、切ない、やるせない、と、どんな状況でもあるがままに受け入れて、一向に動揺しない、どんな場合にもうろたえない瓏子に歯ぎしりする。
この対立軸が、玉の生きる想念の源となっていくのがわかって、性格が際立ってきます。
「花や散るらん」の桂昌院の描き方と、こうも違うか!!!と、驚きです。
家光を寝屋で、籠絡していくさまは、笑ってしまいます。
いやーーーー、どろどろおどろしい幼少の記憶が、ここでも役に立ちました。
そして徳松を産み、将軍の跡目争いで、不利な自分の息子を、なにがなんでも将軍に仕立て上げるという行動のすさまじさ!!
神仏に祈願し、ライバルを蹴散らしていく様は、まさに爽快でした。
コメント (4)
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