健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

年深みかも。

2013-04-14 | ことば。thinking.
本日は浜松で会社のOB会でした。
会社といっても、現在を遡る前身の前身、またまたまた5代前身である合名会社。私が年少のころ育った会社です。
50年以上ぶりの方、女性が10人に男性15人が集まりました。
新年会とか歓送迎会、法事など、なにかと集まっては飲んだり食べたり、貴重な交流。特に、幼稚園児のころからお世話になった方々に会うのはひときわ味わい深いものです。
先輩かたがたの記憶披露に、あーーーーー、そんなことあったのか!!!あんなこと言っていたのか!!
逆に、私の記憶のエピソードが、えーーーーー!!!と、驚きをもって、蘇ったと言ってくれることもあります。記憶がお互い異なり、時々交叉して、生き生きと昭和20年代後半が鮮やかに浮かび上がってきます。
「来年のこの会を目指して もう1年生き延びますわよ!!」
なんていう、年長者の素敵な言葉にすごく励まされます。

日本経済新聞夕刊のコラム。いまの担当は、歌人、小島ゆかりさんです。すごく味わい深くて毎週土曜日が楽しみです。
年初のコラムに「年深みかも」
長寿者への敬意をこめた1300年ほど前の宴会の歌が紹介されていました。
「一つ松 幾代か経ぬる吹く風の 声の清きは 年深みかも」
万葉集、市原王の歌だそうです。
「あたりを吹く風が、この松のまわりでは清らかな音を立てている。それはこの松が、長い年月を経て来た古木であるからだろう。」
このように年を重ねたいものです。

もう一つ、年齢のゆとりがもたらした おもしろい俳句も紹介されていました。
「屠蘇散や 夫は他人なので 好き」
池田澄子。
夫婦はしょせん他人、とか、空気みたい、とはいうが、夫は他人なので好き、とは、斬新です。親より子より長く時間をともにするのが他人であるとは、思えば不思議に目出たいものかもしれません。
このぬけぬけと清々しい夫婦の味わいも、
「年深みかも」
コメント (4)
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