健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

小川典子さん。

2005-10-24 | 聴けた!imaging.
キリンセミナーの日・医薬品にも使用検討中のICタグの導入が大日本印刷によって説明され、もう一講はキリン缶コーヒー「ファイアー」開発部長でした。
7時から「クロードとモーリス」第三夜という小川典子さんのリサイタルに行ってきました。
芸大の高校を卒業して、ジュリアード音楽院に学び、ロンドンで17年間も活躍している。数年前テレビで「展覧会の絵」を聴いて一気にファンになってしまった。
今回はドビュッシーとラヴエルの世界」、浜離宮朝日ホールの計らいで、演奏だけでなくて合間におしゃべりと、終焉後にロビーでワインパーティーという粋な企画でした。
「2つのアラベスク」のあと・「ドビュッシーとラヴェルは似ているようで違います。17年イギリスに住んでいてわかるんですが、フランスとイギリスはお互いに愛し合っているのに・フランス人はカエルを食べる人達などと・憎しみあっています。今回のオリンピック誘致についても、ロンドンではみんな(狂牛が狂ったカエルに勝った。)というTシャツを着ていました。ドビュッシーはイギリスに憧れていました。一人娘に英語を学ばせていましたし、子供の領分という作品の題名はイギリス語で書かれています。はっきりとイギリスへの憧れが判るのは、これから演奏する前奏曲集第二集の9曲目「ビクウィック卿をたたえて」という曲です。ヂッケンズの小説に出てくる人物名ですが、左手にイギリス国歌が出てきます。第五曲目「ヒースの茂る荒地」はイギリスそのものでして、6月には・うす紫色の可愛い花が咲きます。最後の「花火」がグリッサンドという演奏法がきつく、スウェーデンでCD作成したときには、OKが出るまでに、指から血が出てきてしまいました。静かな曲が多い第二集ですが、どうぞお楽しみください。」
ラヴェルは「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「クープランの墓」という初期と、後期の作品の組み合わせ。
「ラヴェルは生涯独身を通した、お洒落な男性でした。とってもスキャンダルも多いのですが、現在パリから1時間ほどにかっての住宅が博物館になっています。さっきまでラヴェルがいたみたいに保存されていて、1日7人までの見学者しか許可していません。とっても小さいお宅なんです。ラヴェルは実際は女性が好きだったのか、男性が好きだったのか判りません。戦争中の隠れ家でもあった部屋には、まだ返事を書いてない手紙が一杯あります。お風呂はこだわりで立派なものでした。博物館の看守さんが面白い人で、そこにあるピアノも弾かせてくれました。(ラヴェルと2人きりになりたかったら、出て行きます。)なんて言ってくれます。お洒落で、爪を磨くヤスリも10本以上残っています。お洒落だったけれど、グロテスクで気味の悪いものが好きだったラヴェルの作品をお楽しみください。」
アンコールはラヴェルの「鏡」からと、ドビュッシーの「月の光」でした。
トレヴィアン!
コメント
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