健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

次世代エンターテイメント発想法の秘伝。

2005-10-23 | 聴けた!imaging.
「何か一発当ててやるっていう気迫がないやつは会社にいないほうがいいですね。バンダイもようやく、大学卒業生で入社したいラキング50位になってきました。そうなると、最近入ってくる社員は、安定を求めて入社してくる社員も増えてくるようになります。だから、頭は良いけれど気力が足りない印象が強いです。
バンダイみたいな会社は、ヒットするときは良いけれど、落ちるときは急激です。キャラクター商品だけを扱うと必ず潰れるといわれています。とにかく、数多く手がけて、どんどん新製品を出し続けることが大事です。単に確率論の問題のような気もしている。バンダイ企画課当時・任天堂のゲームウオッチが売れていました。一方、バンダイはキャラクターでやろうという路線上にありました。当時、女性誌を読んでいたら、占いに人気があった。占いをゲームにした、アストロスターという商品が大量に在庫になって売れ残っていました。占いは女の子に人気があるという、気付きから、商品をハート型にして売り出したら100万台も売れてしまいました。この世界では10万台も売れればヒット商品なんです。
バンダイっていう会社は、売れても、売れなくっても、検証されない会社だったんですね。占いを売るというコンセプトは良かったけれども、プレゼンテーションと編集が悪かったんですね。
ペットで猫ブームが来たときがありました。猫の手だけの商品を売り出したこともありました。これも100万台売れました。バンダイっていう会社は、提案を何回も持ってくるやつにはやらしてくれます。とにか説得したらやらせてくれる会社です。いい会社ですよ。
あるとき車のデザインに合いました。日産のフィガロなど、酒井さんを使ったデザインだった。車って男が買うもんだけど、女のの眼を見て、考えて買うもんだと気が付きました。女性のファッションを分析すれば車もわかるんじゃないかと思いました。バンダイの創るおもちゃってーーー遊び心に通じてーーーこれは子供だけのものではないことに気付いたんです。
バービー人形が、バンダイを辞める気になったことですが、私の心に、バンダイの看板抜きでやってみたい。世界で売って勝負したいという気持ちが盛り上がってきました。
ウイズは5人で始めました。伊勢丹ストアの店舗リニュアルとか、京都の佃煮屋さんのプレゼンテーションを仕事にしていました。
まずは仕事を割り切ったのがよかったと思います。7割・3割で、食っていくための仕事を7割しよう、3割を未来に投資しようと宣言しました。当時はアクアゾンといってパソコンの画面上で熱帯魚を飼育するゲームとか、スズキの四輪駆動車ジムニーやトヨタのラグホーが売れてきていました。アウトドアブームがやってきたんですね。だけど、実態はコンビニの隣でテント張るという程度のブームだったんです。マニヤックの割合20&、誰にでもできる程度が80%なんですね。
熱帯魚飼育もパソコン上ではダメなんですね。タマゴ&ウオッチはあったんですけど、キーホールダー型にしたのが良かったんです。
ヒットさせるのには、昔に流行したオモチャを調べるのも大切です。そこには、面白いという要素が含まれているんです。ベーゴマやメンコがそうでしょう。自分が参加できるし、賭け・ギャンブルの要素も含まれています。低価格でコレクションもできるでしょう!バトルもできるし、自分なりに改造もできますね。友達と勝負ができます。
ミニ四駆が流行しましたが、価格は1台600円です。
人間にとって、何が面白いのかっていう感性は変らないんです。だけど、時代が変ってきているんです。だから、それらを掛け合わせると新しいものができるんです。包丁人味平を書いていた方が、また、こういうの流行するよって言った。らせん状に流行るから同じところにか来ませんが、やがて、美味しんぼ・が流行りました。
世の中まったく新しいものなんてほとんどありませんよ。だけど、マネだけしたらだめで、分析して、要素だけマネしねければいけません。それに時代を付け加えることも大事です。
相対性理論を確立したアインシュタインだって、バラバラのものを集大成したんですから。
イラストレーターがいまして、アルバイトで当社に来ていました。プレーボーイの挿絵を書いていて、レスビアンバーに勤めていて、夕方4時頃に来て夜中の12時から仕事を始めます。ハチャメチなんですが、いい仕事するんです。芸術家ってデタラメですけど、相手を認めてやることが大事ですし、いいところを認めてやることも大事です。仕事と趣味の関係で言えば、仕事は他人に判断されるものでしょう。一方、趣味は自己判断の世界です。いくら好きなものがあっても、分けないとダメです。仕事と趣味は!!
人を知るっていうことも大切です。女子高校生を知り始めてからタマゴッチができました。20人の社員のうち、誰に何をやらせるか?社員の特性を知らなくてはいけません。そして、お客様も知ることです。
新しいことには、反対・障害があるけど、いかに説得するかも含めての企画力が必要です。こういう仕事は波があります、ヤクザと同じで、バカでも利口でもできない!中途半端じゃ、なおできないじゃないでしょうか。頭がいい・緻密・賢い・利口だけでもダメで、利口すぎると何かを生み出せないですね。
ギリギリまでとことん考えて、最後にバカになって行くっていう勇気が必要です。」
以上、大変熱の入った講演で、楽しみな会社だなーって感じました。この講演の3日後に、1株を3株にする株式分割を発表しました。株価はストップ高。良いと思ったらすぐに買わなければだめですね。
コメント
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