兵庫県朝来市和田山町宮
南紀方面に行くつもりだったのだが、天気予報は昼から雨だという。
四、五日前までは曇り時々晴れ、二、三日前までは曇りの予報だったのが、だんだんと悪化してしまった。
北部の天気はと見てみると、日中は何とか持ちそうである。
行き先を、但馬か丹後方面に変更するが、下調べする時間も殆ど無く、どちらへ行くか決めかねたままT君の車で出発する。
助手席に座った私は、景色をあまり見ることなく、スマホの画面で地図ばかり見て、行きたい場所を探す。
といっても、時おり周囲を眺めてみれば、北部であろうが天気が冴えないことに変わりなく、空気も濁って輪郭のぼやけた風景が続き、写真を撮りたい意欲が湧いて来ない。
写真を撮る気になれないというのは、私にとって行きたい場所が無いのに等しい、とまでは言わないけれど、目的地を探す熱意は失せている。
それで、途中、何度かある但馬と丹後への分岐点では、全てT君に判断を委ねていると、但馬に着いたのであった。
但馬の入り口付近で、ふと思い出した場所があった。
今まで「右が丹後、左が但馬、好きな方へ」くらいしか指示しなかったのに、俄に活気づき、「そこを右へ、そこを左!」などとナビをし始め、辿り着いた場所が石部神社だ。
約10年ぶりに石部神社の前に立つ。
神社の手前左側に神池があるが、その写真は後にして、まずは神社の写真を。
相変わらず空気は濁っているので、カメラのコントラストの設定を強めにすると、それなりにキリッと引き締まってくれた。
前回は緑いっぱいの季節で、時間も早朝だったと思うが、印象は変わらず嬉しくなる。
手水鉢の下にはユキノシタの群生。
ありふれた花だけれど、最近、咲いた姿を見ていないなぁと思う。
拝殿と本殿。
山里にある、さして大きな神社ではないが、式内社でもあるので、社殿はそれなりに立派である。
本殿。
拝殿と公孫樹の新緑と境内社。
扁額にある刀我は、近くに流れる東河川の「とが」と同意であろう。
付近には他にも石部神社があるので付したものと思われる。
狛犬さんと、一つだけの境内社。
狛犬さんは、何やら「ふふん」と得意がっているようにも見える。
それほど大きな木ではないけれど、杉と公孫樹が、いい陰翳を描いてくれた。
この境内社はポツンとあって、どこか身の置き所に困っているようにも見えるのだが、何か存在感がある。
参道は北から南へ入る形だが、西側から入る道もある。
少しだけ薄日が差して、公孫樹の新緑が踊るようだ。
公孫樹の幹は傷んでいるが、いつまでも元気であってもらいたい。
次に訪れるのはいつのことか判らないが、黄色の絨毯が敷き詰められた秋でありたいと思う。
適当に、と思っていたけれど、思いのほか写真を撮らせてもらった。
さて、神池の写真を。
池畔には枝垂桜が残っていた。
水が綺麗なことに変わりないが、やはり日が照らないと、その透明感は出ないと思う。
何故か以前はいた錦鯉、それこそ錦色である、赤、橙、白、黒の色を纏った鯉が見当たらない。
盗るような不届き者がいるとは思えないし、逃げ出したのか、それとも死んでしまったのか判らないが、いま居る鯉達は、いつまでも水の綺麗さと共にあってほしいものだ。
撮影日時 180417 10時~11時
地図
いえいえ、私も他の方の情報をみて後追いすることはよくありますから。
白井大町藤公園って、そんなに人出があるの、と思って調べてみたら、
山陰随一とありますね。全く知りませんでした。
石部神社、銀杏の新緑が輝いてますね。
それに、やっぱり日中の方が、池の透明感が出ていいですね。
確かに人面魚らしきものと錦鯉もいます(笑
あまり多くの人に来て欲しくないのも同感です。
せっかく今の時期だから、尾鷲じゃなくて、
紀伊半島山岳地帯の新緑を狙った方がいいかも、と思えてきました。
やはり優柔不断ですね(笑
行ってみたら何のことはない、和田山に行けば必ずと言って良いほど立ち寄るアイスクリーム屋さんの近くでした。
しかもGWなので、近くの白井大町藤公園が最盛期で、公園に入る為の車の行列が物凄いことになっていました。狭い集落の中をずっと車が並んでいるのです。
夜久野側から行ったので反対車線でスイスイ行けましたが、並ぶ気力はもうないですね(苦笑
神社に行って、一番見たかった池を見て、境内で撮影していたら、渋滞の抜け道と勘違いした車が神社前まで入ってきて引き返して行きました。ただ夜久野方面に抜けたい車には迷惑ですね。
神社は静かで、公孫樹の若葉がキラキラと綺麗でした。
鯉ものんびり泳いでいて、錦鯉は小さいのが1匹いました。人面魚もいましたよ。あまり多くの人にきて欲しくないなぁなんて思ってしまいました。鯉を守る為にね・・・。
桜は散ってしまったし、椿も終盤で緑だけの写真になりました。
このくらい間が空いてから再訪すると、残念な結果に出逢うことが多いですが、
その点、ここは全くと言っていいほど変化が無くて安心しました。
やはり、参道が長くて高低差のあるところに、車道を新たに作るケース、
鬱蒼としたところで伐採されるケース、などが多いですね。
この近辺、他にも良さそうな神社がありそうなのですが、
何故か車に乗っているときに地図を見ても気付かず、
家に帰ってから見ると、ああ、ここも寄れば良かったという発見の連続で…。
夜久野の方です(笑
別に蕎麦通ではないのですけど、T君も私も、イマイチやったなぁ、というのが素直な感想です。
道の駅に寄るのは、地元のものが色々あって楽しいのですが、
あれ、なんでこんなとこに? と余所のものが並んでいることもありますね。
ただまあ、観光客目当てのことが多いせいか、
食事もお土産も、あまり当たりには出逢えないです。
やっぱり盗られた可能性がありますかね?
実は最初、本文には「盗るような不届き者がいたのか、それとも死んでしまったのか」
という書き方をしていたんですが、いやいや、そんな人はそうそういないだろ、
と思って書き直したんです。
うーん、嫌な世の中ですね…。
ほとんど変化がないのは良いですね。
最初は和田山のどの辺りだろうと思いましたが、地図を見たら、地図の理解力がない私にもわかりました。神社も標識を見たことがあるかもしれません。
糸井の大カツラを見に行った時にあの近くを通りました。山には結構滝がありますよね。出石へ抜ける道を走った時は、見通悪くて、怖かったのを覚えています。
道の駅って、夜久野の方でしょうか、養父ではないですね。どちらも食堂に入ったことがないので、天婦羅蕎麦が美味しいのか不味いのか知りませんが・・・夜久野は温泉がありましたね。養父は土産物屋に「飲んじゃえ丹波」がありました。あれは美味しいの大好きですが、但馬で売ってる、と笑っちゃいました。播磨では売っていないのです。
鯉の色、確かに違いますね。昔いた鯉、あれはマニアの間で人気がありそうなので、考えたくありませんが盗難にあったのでは?
西脇市でも市街地の水路で鯉を飼っていた自治会があったのですが、盗まれてしまいました。海外で人気が高まっているので盗られるんです。嫌な話です。
こんにちは
あらら、どうかご自愛ください。
いい気候、ではありますが、気温差は大きいですから。
この池、前回は早朝、今回は曇天で、太陽の光を浴びた風景を見ていないので、
いつかはぜひ見てみたいものです。
ネットで話題の、岐阜県にあるモネの池ほどの美しさは無いかも知れませんが、
殆ど人に知られていない、ということを考慮すれば、
こちらの方が価値があるかな、と思います。
公孫樹は黄葉ばかりに目が行きがちですが、今回、その新緑の魅力に気付けました。
近くの道の駅で十割そばを食べたのですが、
1500円ほどした天ぷらそばは、そばは普通、天ぷらは普通以下でした…。
職場の人に風邪をうつされたようで、今週末は自宅でダウンしています。
石部神社、静かで良いですね。
池が素晴らしいです。
鯉の姿がはっきり見える水って良いです。
明るくて反射が強ければ難しいかも?
でも透き通る水の感じも見たかったです。
公孫樹の若葉好きですね。黄色い葉も大好きですが、若葉の輝きも独特です。