今日は、お年寄りのご長寿をお祝いする会で、朗読をさせていただいてきました。
深く優しく柔らかな眼差しに囲まれての朗読、背筋がしゃんとなりました。
わたしの何倍も、生きてこられたみなさまに、わたしがお伝えできることがあるとすれば、
それは、尊敬と感謝です。
短い時間でしたが、心をこめて臨みました。
その後わたしは、雨に誘われるように、森を歩いてきました。
天から降りる雨を、とても上手に受け止めている植物たち。
その音が素晴らしくて素晴らしくて、音楽を聴くような心地です。
森に降る雨は、優しい音がします。
木の葉や落ち葉が、とても上手に受け止める音。
よく見れば、何万何億とある落ち葉の一枚として、同じ色はありません。
壮大なキャンバスに描かれた、かみさまの芸術。
やがてはこの落ち葉も、みな、土になっていく。
新しい命の源になっていく。
なんと美しいサイクルでしょう。
わたしもわたしを全うしたら、後世のためのよい土になれるかしら。
・・・そんなことを思い、歩くわたしに、雨は静かな伴奏を添えてくれました。
いつまでも、いつまでも。