ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

雨と木の葉*日々のつれづれ*

2015年11月25日 | Weblog

今日は、お年寄りのご長寿をお祝いする会で、朗読をさせていただいてきました。

深く優しく柔らかな眼差しに囲まれての朗読、背筋がしゃんとなりました。



わたしの何倍も、生きてこられたみなさまに、わたしがお伝えできることがあるとすれば、

それは、尊敬と感謝です。


短い時間でしたが、心をこめて臨みました。





その後わたしは、雨に誘われるように、森を歩いてきました。

天から降りる雨を、とても上手に受け止めている植物たち。

その音が素晴らしくて素晴らしくて、音楽を聴くような心地です。



森に降る雨は、優しい音がします。

木の葉や落ち葉が、とても上手に受け止める音。


よく見れば、何万何億とある落ち葉の一枚として、同じ色はありません。

壮大なキャンバスに描かれた、かみさまの芸術。



やがてはこの落ち葉も、みな、土になっていく。

新しい命の源になっていく。

なんと美しいサイクルでしょう。




わたしもわたしを全うしたら、後世のためのよい土になれるかしら。


・・・そんなことを思い、歩くわたしに、雨は静かな伴奏を添えてくれました。

いつまでも、いつまでも。