高齢の方の長寿をお祝いする集いに朗読を、と招いていただきました。
ブログにも『いのちへ』にも収めていませんが、お年寄りへのラブレターのような詩が何編かありますので、読ませていただこうと思います。
わたしは、独身の頃、お年寄りのそばで働いていました。
お話しを聴き、少しのお手伝いをすることが好きでした。
そして、みなさんから多くのことを教えていただきました。
人は、どんな身体になっても、動けなくなっても、誰かから必要とされたいのです。
“あなたがいてよかった”
全てのお年寄りが、まわりの人からそう言って(感じて)もらえたら、どんなに素晴らしいでしょう。
お年寄りにとって、どれほどの希望、喜びになるでしょう。
でも、それは、若い人でも子どもでも、同じですね。
みんな誰かに、必要とされていたい。
そうでなければ、生きることはできません。
多くのお年寄りが“痴呆”という病になり、タイムスリップをしたように最も忙しかった頃の自分に還っていかれるのは、
“わたしは必要とされたいのです”という悲痛なメッセージに思えてなりませんでした。
様々なご家族がいて、様々な環境があって、様々な事情があるこの世界。
簡単にはいかない、できないこと、とも思います。
そんな自分をゆるしながら、
在りたい姿、それだけは、間違えず、見失わずに、
歩いていく。
必ず、何かが変わっていって、願う方へと近づいていくと信じています。