ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

小さな本屋さんの役割

2018年01月04日 | Weblog
小さな本屋さんの役割。

わたしが思うに、それは「上質なふるいであること」。


大型書店は、なんでもかんでも揃っているところ。

小さな本屋さんはその規模を小さくしたもの、でいいのでしょうか。


わたしは、そうあってほしくありません。



欲しい本や、専門書を探している人には、大型書店がいい。

でも、そうではない場合、

“素敵な本との出逢い”を求めている場合、

大型書店はたくさんありすぎて、とても見尽くすことはできません。

ここに、小さな本屋さんの出番があるのです。



店長さんの上質なふるいにかけられ、選び抜かれた本だけが並ぶ本屋さん。

売れている本、売れそうな本でなく、

売りたい本、大好きな本を提案する本屋さん。

それは、生き方の提案そのものなのですが。


本屋さんに志があれば、人を育て、まちを変えていくことも、できるでしょう。

そうなれば、小さな本屋さんは、みな、唯一無二の存在感を放つことになるでしょう。



この年末年始、あちこち出掛ける機会があったので、本屋さん探索もしてみました。

そして、ちょっと素敵な本屋さんで、とても素敵な本に出逢いました。


『わたしの名前は本』


そこは、そんなに小さくない本屋さんだったのですが、

もし、小さな本屋さんに、この本があったら・・。

限られた本のなかに、こんな本があるようなら、

そこは間違いなく、上質なふるい。

最も素敵な本屋さんです。