ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

美しい問い

2019年11月25日 | Weblog
ねぇ おばちゃん

サンタさんて、何歳まで来てくれるの?


うん

友だちにもきいたけど

いろいろみたい


あたしはね

ずっと来てほしいと

思ってるんだけど…



えっ

お兄ちゃんのとこには

まだ来てくれてるの?


(指を折り、何やら数える)



よかったぁ


よかったぁ

あたらしい人生を

2019年11月22日 | Weblog
話すことも笑うことも

もうできないかと思う日々を越え


いま

療養の部屋を後にして

暮らし、というものを

なぞり始めています



春に倒れてから

しばらく考え

自然療法を基盤にしていこうと決めました


ですが、それは

医師の診察や治療を柱に据えた上で

家庭でできる精一杯の手当てや食養を、自分でしていこう

というものです


体に異変が起きた時に

実際に何が起きているのか、

緊急時なのか、そうでないのか

見極めることができるのは医師だけです


医師の判断に基づいて治療を受けながら

薬品だけに頼るのでなく

自分の体を自分で変えていく努力を続けました



自然療法は

穏やかながら、驚異的でした


大自然の力は

症状と戦うことなく

症状をとても上手に宥め、折り合い、

まるで対話を重ねているよう


西洋医学の薬でさえ

野草等の働きかけに沿い

役割を終えると

私の体から去ってしまうようでした



けれどもそれは

こちらが心を十分に開いていなくては

受け取れない力


頑なになったり

意固地になっていては効かないし

生き方を変えるんだという位の決意と信念なしには

本当の力が入ってこないのでした



私はまだ治療の途中で

手当てや食養は長く長く続き

再発や悪化のリスクとはずっと一緒です


それでも

大自然との大きな命の繋がりを

全身で感じているから

怖くないし

感謝と希望の毎日です



わたしは

あたらしい人生を

いただいたのですね



まだ見える、そんな今

一番嬉しいのは

ささやかな親孝行ができること



一回でも皿洗いをすれば

一回だけ母が休める


一回でも洗濯ものを干せば

一回だけ母が休める


それが嬉しくて

嬉しくて




“限られた時間を大切につかいなさい”


病からの

大自然からの

大きな大きな

贈り物