ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

家族ワークショップ2016*日々のつれづれ*

2015年12月31日 | Weblog

年末になると、家族でワークショップをします。

まだ子どもがいない頃からの習慣です。



まず、付箋に、それぞれ、来年の自分の夢ややりたいことを書きます。

全部書きます。

たっぷりと時間をかけて。



それを、順番に発表しあいます。

付箋を、太陽紙などに貼りながら。

一人一人が、どんな夢や願いを持っているか、大切に聴きます。



次に、似ているもの、同じカテゴリーに入りそうなものを、まとめていきます。


まとめたら、来年をどんな風に過ごそうか、自由に語り合います。



今年は、出先のカフェでこのワークショップをしましたので、間に合わせの小さな付箋と小さなノートでしたが、

とてもいい時間になりました。



ハッとしたのは、息子の夢。

大好きな物語を書くことや、動物画のことの他に、こんな夢がありました。


“勇気を出す”

“ひとりでいろんな所に行く”




予測のつかない状況がとても苦手な息子には、まだまだ、一人で行けない場所や、思いきって飛び込めないことが、たくさんあります。

それを、少しづつ、越えていきたいと思っているのですね。

素敵な夢です。

胸がいっぱいになりました。




そう願い、決めたなら、必ずできる。

まわりのみんなとは違うスピードで、違うリズムでいい、

息子らしいスピードで、育っていってほしいです。




出来上がったノートを眺めていると、いい一年が心に浮かびます。


まわりのみなさんへの感謝をかみしめながら、

もうすぐ、新しい年を迎えます。











「わたしの一冊」に*日々のつれづれ*

2015年12月27日 | Weblog

新潟県魚沼市須原(旧 守門村)にある『絵本の家 ゆきぼうし』さんから、

“通信に載せる原稿を書いていただけないでしょうか”

というご連絡をいただきました。




年に何回か発行されている『ゆきぼうし通信』というお便りです。

そこに“わたしの一冊”という、とっておきの絵本を紹介するコーナーがあります。

ここにぜひ文章を、というお願いをいただきました。




絵本と、森と、ゆったりとしたおばあさまと、静けさ。

わたしの大好きな全てが揃っている「ゆきぼうし」。

だから、とても嬉しかった。




大切な絵本に、大切な思い出を、しおりのように挟んで、綴ってみたいと思います。







贈り物*日々のつれづれ*

2015年12月26日 | Weblog

すてきな隣人ができました。

ずっと空いていた隣の家に、新しく住む人が来たのです。




以前から顔見知りの男性。

親切で、きれい好きで、誠実で、紳士的な、素晴らしい人です。

今からもう、家だけでなく、まわりの空き地や藪まで、きれいに手入れしています。




引っ越しのお祝いに、何か贈り物をしたいな、と、考えていたら、

息子が、「ぼくは絵をプレゼントしよう。」と、描きはじめました。

そして出来たのが、この絵。

日本の野生動物です。



楽しい絵になりました。

素敵だねえ、と眺めていると、

「心をこめて描いたからね。」

と、嬉しそうな息子。



喜んでくれるといいね。



とても嬉しい気持ちで、森を歩いていたら、空に虹がかかりました。

心と心がつながる喜びを、おおきくおおきく、かみさまが描いてくれたように思えました。








森に子どもが集まれば*日々のつれづれ*

2015年12月26日 | Weblog

友人が、お子さん三人を連れて会いに来てくれました。

“わたしの新しい夢を聴いてほしくて・・・”

と、言って。




息子とお子さんたちは、早速素敵な遊びを始めました。

最初は室内にいましたが、外で森が待っていますもの、すぐに外に飛び出していきました。


お子さんの一人は一年生の女の子。

森のようちえん出身ですから、我が家のまわりの藪や森とすぐ仲良しになり、のびやかに遊んでいました。

妹さんは、来春入園。

お姉さん顔負けの勇敢さで森に飛び込んでいきます。




子どもたちの遊びは素敵です。

森が何でも受け止めてくれるので、どこまでも自由に遊びを広げていきます。

竹にぶら下がっていたかと思えば、木の枝や木の実を何かに見立てて遊んでいたり。

秘密のトンネルを抜けると、そこは小さな神社と沼。

沼から手折ってきた蒲をつついて、綿毛を野原中に撒き散らしてみたり。

雪を降らせているような、その楽しそうな顔といったら。

指揮棒に見立てて綿毛を飛ばしながらみんなで歌ったりしていました。




その歓声を聴きながら、一緒に遊びながら、友人が話してくれた夢は、

“西区にも、森で過ごしたいお母さんと子どもたちが集まれる場所を作りたい”

というものでした。




森のようちえんは、新潟県では、上越市を筆頭に、秋葉区、長岡市、三条市にも生まれました。

地理や費用の面から通わせるのが難しい、そんな場所が近くにあったら・・・、

そう願っているお母さんは、たくさんいらっしゃると思います。

また、幼児期だけでなく、小学生になっても、個性的な学びをしていきたい子どもは少なくないと思います。




我が家では、個性的な息子のためにホームスクールという選択をしてから、来春で三年目になります。

全てが手探りでしたが、息子は自分で、自分らしい学び方を見つけだし、どんどん進んで行っています。

森のそばに住んでいるので、友人とお子さんたちが何人も我が家を訪ねてくれて、不定期開催のお山の学校のように過ごしています。

また、それとは別に、新しい学びの場もスタートさせ、さらに多くの素敵な大人たち、子どもたちと出会うことが叶いました。

本当に有り難いことです。

(来年2月、次回の学びの場をひらきます。それからは毎月開いていきたいと考えています。随時お知らせいたしますので、興味のある方はご連絡ください。)




さて、お話を昨日に戻しましょう。

友人は、娘さんたちの幸せそうな顔、輝いた顔を見て、涙ぐんでいました。

その気持ち、ほんとうによくわかります。



いろいろな事情があるでしょう。

ご家族みんなの想いもあるでしょう。

できることと、今はまだできないことが、あるでしょう。



森のようちえんも、各地の素敵な学校も、我が家のホームスクールや学びの場も、みんな、想いから始まりました。

だから、大丈夫。

想いが全ての始まりです。



諦めないかぎり、描き続ける限り、想いは形になっていく。

そして、同じ願いをもつ人たちと、出逢い、つながることができる。

わたしの信念であり、実感です。




描いていこうね、心からの願いを。

素敵な笑顔で帰っていく、友人と、お子さんたちを見送りながら、

心の中で、彼女の新しい夢に声援を送りました。











サンタクロースに会いたくて*日々のつれづれ*

2015年12月25日 | Weblog

「どうしてもサンタクロースに会いたいから、ぼく、寝ないで待っていることにした。」

昨夜の息子の宣言です。



・・・わかるわかる、その気持ち。

わたしも、試みたことがありましたもの。

寝ないで起きてる、って決めて、頑張ってみたことが。


さあ、息子は、サンタクロースに会えるかな。

起きていられるかな。



いつまでも起きて待っていていいからね、と話し、飲み物を用意して、わたしは先に眠りました。

・・・体だけ。

感覚はちゃんと起きていましたけれど。




息子は、しばらく物語を書いていました。

鉛筆を走らせる静かな音が、部屋に響きます。


時々、その音が止まります。

疲れたのでしょうし、眠かったでしょう。



一時間もしないうちに、電気を消し、暖房を消し、息子は布団にもぐりました。

そして、瞬く間に眠りに入っていきました。





翌朝、まだ暗い3時。

息子が起き上がり、枕元を見たようでした。

そして、包みがちゃんと置かれていることを見届けて、安堵のため息をついて、(もしかしたら、サンタクロースを待っていられなかった無念のため息をついて)、再び眠りにおちていきました。




そして5時。

息子が包みを開き、嬉しそうに眺めている姿がありました。

「ぼくの欲しかったものが、ちゃんと届いた。」

と、独り言のように、つぶやいて。





今年、息子がサンタクロースにお願いしたのは、『森の影』というボードゲームでした。

森の絵が描かれた厚紙のボードに、木製のツリーをいくつも組み立てて並べます。

そして、丸くて薄いキャンドルに火を灯し、電気を消します。

小さな木製の小人たちを、木陰に隠します。

小人たちは、光りに照らされると固まってしまうのです。

サイコロの升目だけ進むキャンドルの動きにより、影は向きも形も変えていきます。

そこを上手に小人たちを移動させていくゲームです。

幻想的です。



写真は、ボードの裏面での遊びで、こちらは逆に影で止まってしまうと動けなくなります。

ここでは、キャンドルがキャンプファイアーに変身。

小人たちの森のお祭りです。

火のところに止まってしまうと火傷して、入院するのです。

もちろん、助けることができます。




表面はかくれんぼ。

裏面はキャンプファイアー。

なんとも素敵な遊びです。

本物の火を使いますから注意が必要ですが、他に類のない素敵さです。


大勢で遊んだ方が楽しそうなので、我が家に来てくださった方とご一緒したいと思っています。


こんなに静かなゲームも、いいものですね。











“好き”こそ *日々のつれづれ*

2015年12月23日 | Weblog

目下、歴史と工作と、物語を書くことに熱中してきた息子。

これからどんな風に、彼の学び(ワクワク)が拡がっていくのだろう、と、見守っていました。

何か働きかけた方がいいのかな、と考えることもありましたが、思い止まる強い力があり、何もしないで来ました。

そして、それが正しかったのだ、と、感じています。




江戸時代が大好きな息子は、筆で字を書いてみたい、と言いました。

そして、半紙と筆を用意し、「いろはにほへと・・・」をひたすら書きました。

「あいうえお」ではないのですね、あくまでも「いろはに・・」なのですね。

“いろはにほへと、って、歌みたいだね。ちゃんと意味があるし、つながってる。”

こう言いました。

筆と半紙を楽しむように、何時間も何時間も、文字を書き続けていました。




翌日、筆と半紙を使って、水墨画のような絵を描きはじめました。

侍の絵、

戦の絵、

地図、

大好きな動物の絵。

歌いながら描いています。



これは、わたしにプレゼントしてくれたオオカミの絵です。



半紙八枚を繋ぎあわせて描いた、実物大に近いオオカミです。


今は、鹿の絵を描いています。

本当に楽しそう。



「好き」というのは、天から与えられたものではないかと思います。

とても本能的なものだから。


それを、存分に磨いてほしいのです。

どの子も、どの子も。


必要な学びは、その子が自分で見つけ、追いかけていくことができるはずです。

大人が想像するよりもずっと広く、豊かに。


親にできるのは、それを存分にできる環境づくり。

物質的にも、精神的にも。


そんな確信を、また新たにした、出来事でした。









クリスマスツリー*日々のつれづれ*

2015年12月19日 | Weblog

我が家にはこれまで、クリスマスツリーらしいツリーが、ありませんでした。


何に関しても、自然なものが好きなわたし。

お店に売られているツリーも、華やかできれいだけれど、どうしても、手元に置く気持ちになれません。


柊や南天を、短めに手折ってガラス瓶に生け、松ぼっくりも添えて。

それがわたしには最高のクリスマスツリーでした。



でも、今年は、もっと素敵なクリスマスツリーができそうです。

息子が手作りしてくれているのです。



材料は、画用紙と段ボール。

それに、綿や糸です。




1メートルほどの、大きな立派なモミの木。

大きな茶色の植木ばちも、しっかりと作ります。



そこへ、自由な楽しいオーナメントを。

一部ですが、こんな風。



動物がたくさんいますね。

サンタクロースも10人ほどいるようです。


まだまだ、オーナメントは増産中なので、完成までもうひとがんばり。

楽しいツリーができそうです。




わたしにとって、それは、生涯最高のクリスマスツリーになるでしょう。

こんなに全部手作りで、こんなに自由に楽しんで、優しい気持ちや夢がつまっていますもの。












うんまんまのみなさん、ありがとうございました*日々のつれづれ*

2015年12月17日 | Weblog

昨日の朗読会は、ちょっとしたワークをメインにやらせていただき、朗読は一編のみでした。(ゴメンナサイ。)

でも、ずっとやりたかったことでしたので、嬉しかったです。

お母さんたちと、ワイワイと、楽しい時間を過ごさせていただきました。



スタッフのみなさまから、

“来年も、またぜひお願いします”

“今年は暖冬みたいですので、冬眠を短めにしてください”

と、あたたかな声をいただき、感謝、感謝・・・。


春からは、特製ワークも取り入れつつ、しっかりと朗読したいと思います。



帰りがけ、いつもお世話になっているスタッフの忠平さんが、こんなに素敵なプレゼントをくださいました。



わたしのシンボルツリー“ポプラ”の葉を型どった、ペンダント。

忠平さんの手作りなのです。


電動ノコギリをこよなく愛していらっしゃる忠平さん。

どんな形でもお手のもの。

『うんまんま』さんで、不定期ですが、トールペイントの教室を開いておられます。

(うんまんまさんブログにイベント情報が随時更新されていますので、ご覧ください。)



桐の木で作ってくださったペンダントは、とても軽くて、やわらかな風合い。

大好きなポプラの葉と、これからはいつも一緒にいられます。

大切にします。




今年の朗読会は、お仕舞いです。

これから、森の木々のように、じっくりと内面を見つめ、夢を描いていきたいと思います。

春の足音が聴こえてくるまで。



みなさん、ありがとうございました。















今年最後の朗読会*お知らせ*

2015年12月15日 | Weblog

明日は、今年最後の朗読会です。

うんまんまさんにて、10時半から。




あんまり久しぶりなので、積もるお話しがありまして、おしゃべりがメインになってしまいそうですが・・・、

ちょっとしたワークができたらいいな、とご用意しました。

来春の分も、考えてしまいました。





たくさんおしゃべりして、笑ったり、泣いたり、気づいたりして、

元気になりましょうね。

楽しんでいきましょうね。









クリスマス朗読会の御礼と、来春の夢*日々のつれづれ*

2015年12月14日 | Weblog

例年になくあたたかな、この冬。

長岡市でのクリスマス朗読会、素敵な時間でした。



大人六人、子供六人。

いつも長岡市での朗読会を開いてくださっている麗子さんのご自宅が会場でした。

暖炉のあるお部屋で、こたつにも入って、ほっこりとした時間を過ごしました。




子供たちはスノードームとクリスマスカードづくり。

大人たちは、おしゃべり朗読会。



おしゃべりを楽しみながら、ミニワークショップを試みてみました。

“ハートのワーク”です。

みなさんの輝きや、挑戦を感じることができて、嬉しい時間でした。




帰りがけ、麗子さんが、わたしにプレゼントを手渡してくださいました。

こーんなに素敵な!



右側にあるのは、スノードーム。

麗子さんと一緒に、息子が作り、わたしにプレゼントしてくれました。


左側にあるのは、松ぼっくりに毛糸を詰めたオーナメント。

麗子さんの手作りです。

あたたかく、やさしい。


それに、想いのたくさんつまったお手紙。

何度も何度も読みました。



麗子さんは、これから、深い孤独や大きな不安を抱えながら子育てをしているお母さんたちの、サポートをしていきたいそうです。

そう、本当に辛い状況にいるお母さんは、出掛けることも、どこかの輪に入ることも、できずにいます。

そんなお母さんたちの、力になりたい。

わたしも、強く強く、そう思います。



イベントやサークル、支援センターがあっても、そういう集団の場に来ることが、体力的に、精神的に、できない人がたくさんいるのですよね。

お子さんの状態により、それができないお母さんもいますよね。

ほんとうにほんとうに、寂しくて、不安で、辛いのですよね。




そんなお母さんたちに、どうしたら出逢えるか・・・。

ずっと考えていました。

わたしの想いを本にしたら、もしかしたら、手にとってくださる方がいるかもしれない・・・。

そんな願いもあっての出版(『いのちへ』)でした。



朗読会を通じて、一冊一冊、手渡していくことが、よろこびでした。

また、わたしの友人や、お世話になっている方たちが、たくさんのお母さんに紹介してくれました。

(みなさん、ほんとうにほんとうに、ありがとうございます。)



わたしは、これからも、このちいさな本を抱えて、待っています。

来春から、ふたたび、長岡の麗子さんと一緒に、各地の想いあるみなさんと一緒に、待っています。


出掛けるだけの勇気と力を持てたら、ぜひ、いらしてくださいね。

お待ちしています。



どうしても、出掛けていくことが叶わないお母さん、よかったら、わたしにメールをください。

どんな想いも、どんな想いも、話してください。

そして、もしよければ、その想いを、気持ちを、朗読会を通じて、たくさんのお母さんと分かち合っていきたい。

わたしから、お伝えしたい。


そしたらきっと、繋がることができる。

そしていつかは、逢うこともできる。

必ず、お会いしましょうね。




パソコン画面の、このblogの 左側に、「メッセージを送る」というボタンがありますが、わたしはこの機能を使える設定にしていないので、メッセージを受け取れません。(送信はできてしまうようですが、届かないのです。)

お手数ですが、わたしのプロフィールのメールアドレスへ、ご連絡くださいね。

inochinokotonoha@gmail.com です。

いつでも。




長岡市のみなさん、ありがとうございました。

またお会いできる日を楽しみにしています。

*素敵な菩提樹のお母さん、地域のみなさんがほっとして元気になれる場所作りを、よろしくお願いします(⌒‐⌒)
みなさんにシェアしたいので、ご連絡先を教えてくださいね。(Facebookをしていなくて、すみません)

*輝くリンゴのひろみさん、“みんなそのままで愛される”という素敵なメッセージ、ありがとう(⌒‐⌒)

*生まれながらのチャレンジャーひでみさん、応援してます!ひでみさんの頑張りが、まわりの人に勇気を届けていますよ(⌒‐⌒)

*麗子さん、プレゼントにお手紙、本当にありがとうございました。そして、今年もたくさんありがとう。
来春からも、逢いたいお母さんたちに、出逢っていきましょうね。