ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

母が向かう場所

2018年02月09日 | Weblog
主人は、自分のことを「小さな木の舟」と言う。

大きな、頑丈な船ではなく、

小さな上に、木製の。

限りなく自由な。



主人は、わたしと息子を「最高の乗組員」と言う。

変なところに進もうとしても、「いいね!行ってみようよ」と喜ぶメンバーだと。




小さな木の舟の乗組員は、今は3人。

息子が、いつか、船出をするまでは。



わたしは、思う。


その時が来たら、息子が、

自由に、自分の力で、舟を造れるように、

行きたい方へ、目を輝かせて進んでいけるように、

必ず漕げると、自分を信頼できるように。



わたしの、これからの日々は、

きっと、そこへ向かっていくのだろう。



わたしが息子と出会った理由。

深く深く、大きな大きな理由。


それは、「約束」のようなもの。


その「約束」を、果たしたい。

このわたしに、できる限り。




息子と一緒に、雑誌(のようなもの)を作ろうと思ったのは、

こんな思いがあったからです。

曲がり角の向こうに

2018年02月08日 | Weblog
“曲がり角にやってきた・・”


年を越しながら、感じていました。

なにか新しいことをする時が、来たようでした。



“それは何かしら?”


問いかけながら、真っ白な世界を眺めていました。

真っ白な世界に、埋まったり、堀り上げたり、していたのですが。

(今年は大変な雪になりましたね)



曲がり角の向こうに待つものは、わたしひとりで行うものではないようでした。

また、自分のためのものでもないようでした。


誰かと一緒に取り組むもの。

そして、待つ人に手渡すもの。



霧のようにぼんやりと感じられるばかりで、それは何なのか、わかりませんでした。

わからなかったから、のんびりと待つことにしました。

ひたすら真っ白な世界の中で。



こたえは、息子の口を伝ってあらわれました。


息子が言ったのです。

「何か、一緒にやろう。」



息子も、何をどうするのか、わかってはいませんでしたが、

二人で何かを始める時が来た、という確信を持っていました。


それだけの言葉でしたが、

わたしの心に、急に、全てが見えました。



二人で始めること、

それが向かうところ。


全ての過程が、はっきりと見えました。



わたしたちは、小さな雑誌を作ろうと思います。

まずは、息子と二人で。


雑誌というより、パンフレットや冊子のような規模ですが、

志は、雑誌です。

季刊誌です。



こんな想いで作ります。

“自分を生きる、ということを、一緒に考える“



中身はほぼ決まってきましたが、まだ秘密です。


・・でも、ちょっとだけ。


特別付録が付きます。

編集長は、息子です。




まだ、イメージの段階のお話しなのですが、

詩集『いのちへ』をつくった時と同様、いろんなことが鮮明に浮かんでいるので、本当にかたちになるような気がしています。


進行しましたら、ご報告しますね。



ああ、やっと、言葉になりました。

ここに、書くことができました。


真っ白な世界で、それを待ち続けていました。

よかった。



今日は、本当に、嬉しい。