息子に言われました。
“ママは、冬眠する、と言うけど、正確には、冬ごもり、と言うんだよ”
わたしは、冬季に朗読会や講座などの活動をお休みし、思索や森歩きをして過ごすことを、“冬眠”と表現してきました。
ですが、冬眠というのは、眠ること。
体温を下げて完全に眠る小さな動物たちが、冬眠。
例えばお母さんグマは、ずっと眠っているわけではなく、うとうとしながら子グマのお世話をしたりして、半分は起きています。
そのことを、冬ごもり、と言うのですね。
ですから、冬に森を歩き回っているわたしは、冬ごもり。
外的な活動はしませんが、感性や衝動のままに動いてはいますので、冬ごもり、というのも違うのかもしれませんけれど。
冬ごもり、という言葉が好きなので、今度からこちらを使うことにしましょう。
暖かそうで、密やかに楽しそうで。
さて、今年の冬ごもりは、2月いっぱいで終わります。
春一番の活動は、長野市での朗読会です。
ふたつ、計画していただいています。
ひとつは、ママのための集まり“ママぷれ”を主宰されている、トモミさんが、今回の朗読会の企画をしてくださり、準備を頑張っておられます。
もうひとつは、昨年もお伺いした、戸隠公民館さんでの、赤ちゃんとママの集まりに。
“ママぷれ”さんでは、シンボルツリー育み人養成講座の開催も決まり、その準備も進めていただいています。
わたしらしさ満載で、みなさんのところに行けるように、
あとひと月の冬ごもりを、大切に過ごしましょう。
この冬、わたしは、樹木の物理的な面を勉強しています。
これまでは、樹木の、心や、霊的なものだけに興味がありました。
この木が、何を想い、どんなことを伝えながら生きているのか、
どんな力を持ち、どんなことに弱いのか、
そういうことがわかるだけで充分でした。
ですが、だんだん、樹木の物理的なところ、例えば、成長のしくみ、光合成はどうやるのか、樹液はどう作られどこに蓄えられるのか、なぜ針葉樹は針葉で広葉樹は広葉なのか、幹が滑らかなものとゴツゴツしたものとの違いは何か・・・、
こういう不思議を、たくさん抱くようになりました。
好きな人ができて、その人のことをもっと知りたいと思う、その気持ちに似ています。
わたしにとって一番大切なことは、樹木の心であることは変わりませんが、
物理的なところも理解することで、より一層、樹木たちに近づき、もしかしたら、樹木たちを助けるようなことも、できるようになるかもしれません。
シンボルツリー講座でみなさんにお伝えすることも、厚みが出てくるかもしれません。
そんな夢を抱きながら、学び、森へ行き、木々と語らっています。
静かで、真っ白で、輝いていて、美しい日々です。