ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

科目をこえて*日々のつれづれ*

2017年02月28日 | Weblog

フィンランドの学校では、科目をなくしていく方向に進んでいるそうですね。

すごくいいな、と思います。


例えば「木工」ひとつ取ってみても、そこには、理科も社会も算数も含まれています。

「図画工作」だけで終わらせてしまうのは勿体ないですね。

「木工」じゃなくて、「家を建てる」なんていう目標設定の方が面白そうです。

3年かけても6年かけてもいいでしょう。


師匠は自由に決めていいことにしたいです。

木の家を建てたい子どももいれば、レンガの家を建てたい子どももいるでしょう。

縦穴式住居を作りたい子どももいるかもしれません。

導き手も、様々なはずです。

師匠が子どもから教えられる、ということも起こり得るでしょう。

子どもって、本当に柔らかで無限ですから。


フィンランドでは、科目をこえた様々な方面からのアプローチができる先生の育成が始まり、待遇にも差を設けるとか。


わたしは、これが個別にできるようになると、最高だと思います。

「家を建てる」のも、その子の自由、他のことをするのも自由。

子ども一人一人の好奇心の方向は様々です。

関心の分野も様々です。

それぞれに自由に発展させていくことができたら、素晴らしいです。


また、同じ関心を持つ子ども同士が一緒に学びを進めていくことも、自由にできたらいいですね。

すごいエネルギーになりそうです。



壁がどんどん取り払われる時代。

個性的な人が、うんと活躍できる時代。

面白くなってきました。










『おむすび教室』開きます*お知らせ*

2017年02月27日 | Weblog

ご飯を炊きながら、朗読とおしゃべりをして、それから、みんなでおむすびを作る。

そんな教室を開くことになりました。


お米の心を想ってみる詩、

大切な人を想いながらキッチンに立つという詩、


いくつかの詩を交えたお話をしながら、これまでとは違う感覚でおむすびを結ぶ、という体験ができたらいいな、と思います。

お米の神さまのお話しも(ちょっと不思議な内容ですが)したいと思います。



3月6日(月) 午後から。

企画は、新潟市内野で街や暮らしを豊かにする様々な活動をしている「コメタク」さん。

会場は、飯塚商店(お米屋さん)です。


小さく開こうということで、今回はメンバーさんが既に決まっていて、参加者さんの募集はしていません。



3月。

人生の岐路を迎える季節。

今回のメンバーさんの中には、結婚を控えている人もいます。



素敵な気持ちでキッチンに立つ人に・・・

日々のささやかな行為に想いをこめる楽しさを知る人に・・・


わたし自身が最も、学びながら、

みなさんのお役にたてますように。


楽しみです。











巨木*日々のつれづれ*

2017年02月26日 | Weblog

逢いたくて逢いたくてたまらなかった木。

20代前半に、初めて出逢い、それからずっとわたしの心にあった木。

幾度も訪ね、幾度も力をくれた、大好きな木。

樹齢千数百年といわれる、大きな大きな木。


その木に、逢いに行ってきました。
(新潟県上越市 虫川大杉)




なんという大きさ。

なんという静けさ。

なんという尊厳。


言葉など、見つかりませんでした。


一緒に行った息子は、帰りに、こう言いました。

“どんな木でも、話ができていたのに、あの木は、それができなかった。もらったものが大きすぎて、言葉にできない感じがする。”



わたしは、ただただ見上げ、

そして、一切の違和感もなく染み込んでくるような、大きな大きな力(言葉にするなら、慈愛や、叡知)を、ひたすらに受けとり続けていました。


わたしも、この木が教えてくれたものを、すぐには理解できませんでした。

ですが、帰る頃に、ふっと、感じました。



昨年まで歩んできた道が、一段落し、いくつかの小道へと別れています。

どの道も、楽しそうです。

わたしは、どの道をいくのがいいのでしょう?



木は、そのヒントをくれました。

大事な、「動機」を、示してくれました。

ああ、そうだったわ、と、胸が熱くなりました。



木はみんな、大好きだけど、巨木は、特別です。

自分の本当のおじいさんのように、何でも知っている村の長老のように、大切で、かけがえのない存在です。



何年も逢いに行っていなかったわたしを、ちゃんと覚えていてくれた。

わたしが連れてきた息子を、いとおしそうに抱き止めてくれた。

わたしの問いかけに、いつも必ず応えてくれる。



木が大好き。

でも、それだけではもう満足できない。


木を大切にしたい。

護りたい。

木のためになることをしたい。


強く、そう思いました。



“巨木に逢いに行く会を、作ろうか?”

息子が言いました。


すごく素敵です。


わたしが心に決めたから、きっと、何か道を示すサインが来るでしょう。

しっかりキャッチできるよう、心を開いて、待っているところです。









小さな塾*日々のつれづれ*

2017年02月25日 | Weblog

“描きたいことは沢山あるの。でも、どうしたらそのまま文章にできるんだろう。”

物語を書くのが大好きな息子が、つぶやきました。


息子はこれまで、ノート何冊分も、物語を書いてきました。

描きたい場面はたくさん心にあるのに、いざ表現しようとすると、なかなか言葉にできなくて、苦しくなってしまいます。



どうしたらいいのかしら・・・。


すると、わたしの心に、三冊の本が浮かびました。

それは、わたしが20年近く前に受講していた「立原えりかの童話塾」という通信講座のテキスト。


当時、半分くらい進めたのですが、不意に、“わたしの表現方法は、物語でない、詩なんだわ。”と気づいてしまい、最後まで続けることができませんでした。


処分する機会は幾らでもありました。

転居も、何度も何度もありました。

でも、どうしても、手放す気持ちになれません。



その意味が、ようやくわかりました。

こんなに長く時を越えて。

テキストを持ってきて渡した時、息子がとれほど喜んだことか。



早速始めることになりました。

独学でできるようになっていますが、わたしにも見ていてほしいそうなので、一緒に学ぶことにしました。

毎晩、夕食後に、少しずつ。



やってみて、わかりました。

息子の心の中には、それはそれは広くて豊かな世界が広がっていました。

イメージも、どんどんどんどん溢れてくるのです。


ひとつの課題を受け、幾らでもノートに書いていきます。

気づいたこと、驚いたことを、赤えんぴつで書き込んでいきます。


始めて一週間。

テキスト一冊、終わりました。


最後まで終えられたら、修了証を作ってあげようと思います。

きっと、目を輝かせることでしょう。



心にある物語を、素敵な世界を、前より楽に表現できるようになるといいね。

それがあなたの喜びなら。









それぞれの挑戦*日々のつれづれ*

2017年02月24日 | Weblog

二人の小学生の子どもがいました。


一人は、女の子。

学校が好きだけど、みんなの仲間に入れてもらうことができずにいました。


もう一人は、男の子。

学校に強い違和感があり、自分が無くなってしまうように感じたので、ずっとお休みしていました。



女の子は、辛く、淋しくて、たまりませんでした。

大勢の中にいるのに、孤独でした。


男の子は、自由に学ぶことができるのは嬉しかったのですが、ひとりぼっちでした。



女の子は、闘っていました。

どうしたら、みんなの仲間に入れてもらえるのか、一生懸命に考えました。

淋しさに負けないで、できる努力をしてみました。



男の子も、闘っていました。

学校に飛び込むことができれば、ひとりぼっちではなくなります。

まわりの人たちにも心配をかけずにすみます。

でも、男の子にとって、そうすることは、自分を無くすることでした。

それはどうしてもできないと、思いました。

男の子は、ひとりぼっちの淋しさを、抱え続けました。



二人とも、違う挑戦をしています。

でも、同じほど、頑張っています。


どちらも間違ってはいません。

どちらも、正しいのだと思います。



女の子は、学校が好きなのです。

だから、通い続けられるように、仲間入りできるように頑張っている。


男の子は、学校が苦しいのです。

だから、自分らしく生き、学べる道を切り開こうとしています。



この二人の子どもを、世界にたくさんいるであろう子どもたちを、思いきり抱きしめたい。


そして、伝えたい。

頑張っているね、ほんとうに、頑張っているね、と。



学校で闘っている子どもたちには、どうか、ご両親はもちろん、担任の先生が、理解者であってほしい。

居場所が見つけられずにひとりぼっちでいる子どもたちには、ご両親が理解者でいてほしい。


それから、どちらの子どもにも、その子の弱さを克服するようなアプローチだけでなく、その子の素晴らしさを伸ばしていく道も、見つけてほしい。



ひとりぼっちの子どもたちが、本当の仲間だと感じられる友達に出逢える場所を、見つけられるといいな。



わたしたちも、いま、作っているからね。

まだこれからだけど、小さいものだけど。


ここから、呼びかけるよ。

だから、会いにきてね。

子どもたち、ご両親も。



仲間だと、感じられたら、どんなにどんなに、嬉しいだろう・・・。

この子も、あの子も・・・。









「さすらう市場」ワクワク会議開きます*お知らせ*

2017年02月23日 | Weblog

昨年まで試みてきた「みんなで学校」を、「さすらう市場」という新しいコンセプトの元に、この春から開催していくことになりました。


「さすらう市場」・・・

わかりにくいと思うのですが、

私なりの解釈ですと、“いつでも、どこでも、みんなで自分らしく”ということ。

大人も子どもも、みんなが安心して自分らしく過ごせる空間を、一緒に作っていきましょう、

そんな集まりです。



初めは、「学校」や「居場所」に代わるもの、「サドベリースクール」や「子どもの村」に近いけど更に枠のないもの、何か積極的で新種のものを作れたらいいな、と考えていたのですが、

それはそれは素敵で多彩なメンバーが集まってきてくれて、

それまでのイメージが爆発し、うんと面白いものが育ち始めたのです。



スタッフが何かを進行するとか、大人が子どもを指導するとか、そういう関係ではなく、

全員が自分らしく心のままに過ごし、互いから学びあうのです。

場所も、季節によって自由に変わります。



まだ、はっきり見えていない部分も多いですし、イメージそのものも、どんどん変化しているので、

本当に、これから、みんなで作っていく場所です。



年末に引き続き、2月26日(日)に長岡市でワクワク会議を開きます。

どんな展開になるのか、楽しみでなりません。











3月の予定*お知らせ*

2017年02月21日 | Weblog
あと一週間で2月が終わり、いよいよ3月。

様々に学び、感じ、素晴らしい冬ごもりを過ごすことができました。

わたしの活動も、ゆるやかに始まります。



〇3月2日(木) 10時~12時 ままぷれさん主催 朗読おはなし会&シンボルツリーミニミニワークショップ
(長野市ふれあい福祉センター)

(ままぷれ トモミさんが想いをこめて一生懸命作ってくださったチラシです)

*参加費は1000円です
*学生ボランティアさんが来てくださいます
*お昼からはランチ会(当日サンドイッチの出前取れます)も予定しています
*詳細は、ままぷれホームページhttp://mamapure.naganoblog.jp/ をご覧ください


〇3月3日(金) 朗読おはなし会&シンボルツリーミニミニワークショップ(戸隠公民館すこやか学級さん)
*昨年に引き続き、今年もお邪魔します。美しい風景の中にゆったりと在る戸隠公民館を訪ねるのが楽しみです。お母さんたち、お元気だといいな。


○3月6日(月) 朗読おむすび教室(コメタクさん)
*ご飯を炊きながら朗読とおしゃべりをし、いつもとは違う気持ちでおむすびを結びます。
*定員になりました。


〇3月15日(水) 10時半~ 朗読おはなし会(新潟市寺尾 うんまんまさん)
*うんまんまのみなさん、お母さんたち、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


〇3月22日(水) 10時~12時 シンボルツリー育み人養成講座第一回 (長野市ふれあい福祉センター)
*シンボルツリーについて詳しく学び、自分や周囲の人々を育みの眼差しで見つめられるようになります。全く新しい価値観を持つことで、子育てや人生が楽しくなっていくと思います。
*参加費は一回2500円です
*全三回で修了、認定証をお渡しします
*第二回は4月22日(土)を予定しています
*内容についてのお問い合わせは、にしだひろみ→himawari.bless-you@ezweb.ne.jp
*お申し込みや詳細は、ままぷれさんホームページをご覧ください。












神さまの視点②*日々のつれづれ*

2017年02月16日 | Weblog
迷った時、困った時、そして、

落ち込んでしまった時、悲しい時にも、

わたしは、(森羅万象の)神さまの視点で、自分のことを眺めてみます。



不器用ながら懸命に生きるわたしを、神さまは、愛しく思ってくれています。

そして、こんな想いを感じます。


“悲しんでいいの”

“苦しくなってもいいの”

“わからなくなってもいいの”

“全ての感情を、あなたが持つことを、ゆるしてあげてね”

“その感情から、あなたの本当の願いを見つけられるといいね”


いつもいつも、大きくあたたかく包み込みながら、こう言ってくれているように感じるのです。



そして、わたしは、ハッとします。

落ち込みや悲しみの原因と思われていたものの側面が、見えてくるからです。


どんな物事も、別の方向から見ると、全てが、贈り物。

自分が願った状態へのステップ、通過点。


わたしが、それを、どう受け取り、次の一歩をどう進めるか・・・。

世界が、宇宙が、見つめています。



“わたしは、この贈り物をちゃんと受け取ったのだな”

“そして、その意味を、わかりかけているのだな”

“それで、わたしは、どうなりたいんだったかしら・・・”

神さまの視点から戻ると、こんな風に、優しい気持ちで、起きた出来事も、自分のことも、考えられるようになります。


わたしの、とっておきの魔法です。












小さな朗読会ひとつ*日々のつれづれ*

2017年02月14日 | Weblog

まだ2月ですが、今日、小さな朗読会を行いました。

高齢のみなさんの集まりに、呼んでいただいたのです。



わたしは、高齢の方が大好きです。

そばにいると、ゆったりとした安心感に包まれます。

それから、その方が黙っていらしたとしても、尊厳が溢れてきて、

わたしは、静かにそれを感じていることが、好きです。



そんな年輩のみなさまへの朗読は、身が縮む思いがしますが、

敬愛をこめて、ひたつふたつ、もうひとつ、よませていただきました。



「てのひら」
(『いのちへ』に収めた詩のひとつです)

「蝶」
(金子みすず賞をいただいた詩です)

「遠い日」
(「PHPのびのび子育て」にて発表した詩です)




わたしがみなさんに包まれている・・・そんな空間でした。

素晴らしい機会をいただきましたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。












流れに乗る*日々のつれづれ*

2017年02月08日 | Weblog


わたしの家の玄関に、立春の光が差し込んでいました。

お地蔵さまは、もう10年ほど前、わたしの大切な友人が贈ってくれたものです。

宝物。



暦では春。

人びとは、厳しい寒さに身を縮めつつ、かすかな春の兆しを数え、暮らしています。

冬の小鳥のようで、とても愛しく感じます。



わたしは、このところ、“流れにのる”ことを楽しんでみています。


流れって、あるんですよね。

一生懸命泳いでいる時は、目的地を定めて奮闘している時で、それはそれで面白いのですが、

流れに乗っちゃうことは、目的地を定めず宇宙のリズムに添うことなので、パワフルで面白いです。



乗り方は、簡単。


委ねる。

受けとる。

楽しむ。


誘われるまま、

頼まれるまま、

ホイホイ動く。


川面に浮かぶ木の葉のように、

抗わず、

力まず。


“どうなるんだろ?”という局面を迎えても、ちゃんと何とかなるもので、

ほうほう、と、他人事のように感心。


そうしてやがて、思いもかけなかった所に到着。

それが大発見だったり、納得だったり。


つい昨日も、とても素敵な発見に至りました。

それは、わたしがずっと探していたものでした。

自分で探そう、と、頑張っていた時には、見つけられませんでした。

それなのに、こんなに簡単に連れてきてもらい、こんなに何気なく足元に置かれていて、びっくりびっくり。


“流れ”って、“はからい”。

“流れ”って、神さまそのもの、かもしれません。



“流れ”学的に見ると(変な言葉ですね)、全人類が、全生命が、神さまのお使いです。

わたし自身も知らぬ間に、神さまのお使いを務めていたりするのでしょうね。


素敵なお使いになれるように・・・

今日も、心をこめて。