色鮮やかな若葉が輝く森を、嬉しく嬉しく歩いていたら・・
ガサガサ・・と、藪から飛び出してきたもの。
雄のキジ。
鮮やかな赤に染まった顔。
俳優みたいに自分の美しさに満足し、
堂々とした態度で、こちらを見ています。
キジは、どうするでしょう?
こんなところに人間がいたんだもの。
逃げてしまうかしら?
わたしは、なんとなく、キジを気にしない素振りで、なにもなかったように通りすぎてみました。
・・なんとまあ、キジが、付いてきたのです。
数歩あるき、足を止めてみました。
すると、キジは、わたしのそばまで来て、止まりました。
こちらを見たり、あちらを見たりしながら、そこにいます。
わたしは、また少し、歩いてみました。
キジは、引き続き、わたしに付いてきて、そばで止まりました。
またキョロキョロしています。
わたしは、楽しくなってきました。
そして、ドキドキしてきました。
キジは、どこかに行きたくて、でもわたしがいたから、ゆっくりゆっくり進んでいるのかしら?
なにか、そばを歩いてみようと思ったのかしら?
わかりません。
でも、とってもドキドキ。
めいちゃんに追いかけられるトトロの気持ち。
キジが、めいちゃん。
わたしが、トトロ。
トトロ側の立場は、はじめてですが、
息子に、“ママはトトロに近い”
と言われたことがあり、あんまり違和感はありません。
・・まさか、
まさか、キジのほうが、“へんなもの見つけたぞ”、と思ったのかしら。
まさか・・。
それから、もう少しの間、わたしとキジは、一緒に歩いたのです。
距離にしたら、100メートルあったかどうか・・。
キジの道連れとして、わたしは、相応しかったでしょうか。
キジは、心地よく歩けたでしょうか。
キジには、好奇心による大冒険だったでしょうか。
わたしは、時の止まったような、不思議で素敵なひとときをもらって、キジや大自然にお礼を言いたいような気持ちでした。
だから、ちゃんと、小さな声で、ありがとうと、言いました。
ガサガサ・・と、藪から飛び出してきたもの。
雄のキジ。
鮮やかな赤に染まった顔。
俳優みたいに自分の美しさに満足し、
堂々とした態度で、こちらを見ています。
キジは、どうするでしょう?
こんなところに人間がいたんだもの。
逃げてしまうかしら?
わたしは、なんとなく、キジを気にしない素振りで、なにもなかったように通りすぎてみました。
・・なんとまあ、キジが、付いてきたのです。
数歩あるき、足を止めてみました。
すると、キジは、わたしのそばまで来て、止まりました。
こちらを見たり、あちらを見たりしながら、そこにいます。
わたしは、また少し、歩いてみました。
キジは、引き続き、わたしに付いてきて、そばで止まりました。
またキョロキョロしています。
わたしは、楽しくなってきました。
そして、ドキドキしてきました。
キジは、どこかに行きたくて、でもわたしがいたから、ゆっくりゆっくり進んでいるのかしら?
なにか、そばを歩いてみようと思ったのかしら?
わかりません。
でも、とってもドキドキ。
めいちゃんに追いかけられるトトロの気持ち。
キジが、めいちゃん。
わたしが、トトロ。
トトロ側の立場は、はじめてですが、
息子に、“ママはトトロに近い”
と言われたことがあり、あんまり違和感はありません。
・・まさか、
まさか、キジのほうが、“へんなもの見つけたぞ”、と思ったのかしら。
まさか・・。
それから、もう少しの間、わたしとキジは、一緒に歩いたのです。
距離にしたら、100メートルあったかどうか・・。
キジの道連れとして、わたしは、相応しかったでしょうか。
キジは、心地よく歩けたでしょうか。
キジには、好奇心による大冒険だったでしょうか。
わたしは、時の止まったような、不思議で素敵なひとときをもらって、キジや大自然にお礼を言いたいような気持ちでした。
だから、ちゃんと、小さな声で、ありがとうと、言いました。