オノ・ヨーコ さんの『どんぐり』という本をご存知ですか?
現代社会を生き抜いていくための、素敵で思いがけない提案集、のような本です。
ロンドンやニューヨークのアーティストで、この本を知らない人はいない、とか。
その中に、わたしのお気に入りの提案がいくつかあるのですが、そのひとつをご紹介します。
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一年に一度 すべての人が歌うところを想像する。
その日には、
a) 弁護士は、歌で弁論合戦を行う
b) 政治家は、歌でスピーチを行う
c) 教師は、歌で講義を行う
d) 兵士は、敵に向かい 互いに歌い合う
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想像すると、なんて愉しいことか!
裁判所は、ミュージカルのような雰囲気になるでしょう。
国会は、拍手喝采の渦になるでしょう。
学校は、子どもたちの歌声笑い声に包まれるでしょう。
戦場では、武器を投げ出し、敵味方なくひとつの歌を大合唱するようになるでしょう。
愉しく、涙が溢れてくるような提案です。
名曲『イマジン』に込められたメッセージが、さらにパワーアップしたような、よりユーモラスになったような提案です。
一人の人の想像力が、どれほどの力をもつか、はかり知れません。
もし、世界中の人が一度に同じ想像をしたら、何も起こらないはずはありませんね。
だからわたしは、この提案が大好きです。
一人でこっそり、この想像をして楽しんでいたのですが、そんなの勿体ない!
そう気づき、ここに書かせていただきました。
新しい学びの場でも、こんな時間を持ちたいと夢みています。
子どもたちと、大人もみんなで、この世界を素敵に変えていくイメージを描くのです。
何人かの力でも、合わせれば、空に虹を架けてしまうようなパワーを持てるかもしれません。