ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

「逢いたい人」

2014年07月28日 | Weblog

逢いたい人がいる

ほんとうには
逢えない人だとしても

その想いは
時間も空間も
超えてゆく








その人に恥ずかしくないような
自分を生きて

そして

燃える夕日を
二人ぶん見て

輝く夜空を
二人ぶん見て

荘厳な朝日を
二人ぶん見て

こころいっぱい
送るの


届いたかどうか
わからなくても

そんな豊かな人生を
いとおしい人生を
ありがとう

そう思いながら
歩いていくの

























見守られて、生きていく*日々のつれづれ*

2014年07月22日 | Weblog



尊いものにいざなわれ
わたしは今
天にかえったいのちを
心に秘めて生きる人たちとの朗読会を
考えています

わたしに
それだけの言葉があるのか
それだけの朗読ができるのか
わからないのですが
どうしても
開きたいと思っています

そうしたら
同じ想いを持つ方に
出会うことができました


お腹に宿ったいのちとお別れしなくてはならなかった、あるお母さんに贈った「ひかり」という詩を

大好きなお母さんを病気で亡くした四歳の女の子に贈った「おみやげ」という詩を

そっと
かかえて


















*長野市での朗読会ご報告*

2014年07月17日 | Weblog

楽しみにしていた、長野市でのふたつの朗読会を、無事に終えることができました。

二日が経ちましたが、いまだに胸がいっぱい。

すぐに書きたかったブログも、言葉にできずにいました。

出会えたみなさんと、そして、天から、あるいはすぐ側で、見守ってくれている存在が、多くのことを、教えてくれました。


二日間とも、長野の山々の壮大な自然に抱かれた、素敵な木のおうちが会場でした。


大地
草花



大好きなものに、囲まれて。



14日は、小さな教会のような、落ち着いた静けさのあるお部屋での朗読会。
いつもはマイクを使う私ですが、このお部屋では声がとてもよく響き、マイクは要りませんでした。
なんだか歌を歌いたくなりました。

椅子をいっぱいにくっつけて並んで、みなさんとたくさんおしゃべりをしました。

お名前はあまり覚えることができなかったのですが、お顔とお話しは、心にしっかりと残っています。

“つい昨日、子どもを叩いてしまいました。子どもは私のためにとしてくれたことなのに、わかっているのに、余裕がなくて・・・。そして後で後悔して・・・。”

みんなの前で、素直な気持ちを話して下さった、お母さん。

お話しを聴きながら、みんなで頷いて、同じ痛みを感じていました。

大好きだからこそ、こんなに胸が苦しいのよね。

もっと優しく、もっと大事にしてあげたくて、何かを求めるように、今日の朗読会にも来てくださったのですよね。


“私も、詩を書いてみようと思います。上手くは書けないけど、何かのかたちにして残しておきたいから。”

“私も、何かを始めてみたい!”

ああ、素敵。

ささやかな日々の出来事は、幼い子どもの愛らしさは、瞬く間に思い出に変わり、やがて薄れてしまうもの。

素直に綴られた言葉は、どんなものでもきっと、輝いていることでしょう。


元気に、好奇心に溢れて移動をするお子さんと一緒に、参加してくださったお母さんたち。

ゆっくり参加していただくことができなくて、本当にごめんなさい。

でも、そのお顔に、頑張っている姿に
、来てくださった想いに、全てが現れていて、それをみんなで感じて、分かち合えたように思います。


“少なくとも今日だけは、優しいお母さんでいられそうです”

きれいな目の、ひとりのお母さんの言葉に、みんなが微笑みました。


朗読会の後は、昼食会。

大地の園長先生の釜焚きご飯と、芦澤貴子さんの重ね煮スープ、みなさん持ち寄りの漬け物。
素晴らしいご馳走でした。

本当に、素敵なみなさん。
忙しい思いをしながらも参加してくださって、ありがとうございました。



二日目は、戸隠にある、リラの丘。
ハープ奏者 青柳悦子さんのご自宅です。

雄大な山々がすぐ目の前にあり、まわりには蕎麦畑が広がり、涼やかな風が通り抜けていきます。






定員を越えるたくさんの方が来てくださいました。

ハープの演奏を目の前で聴くことができるなんて、夢のよう。

そして、青柳さんの演奏は、祈りでした。


ふたつの詩に、ハープを合わせてくださいました。

青柳さんが選んだメロディー、テンポも間も、始まり方も終わり方も、詩にとてもよく合っていて、いいえ、なんだか同じもののように感じられました。

「お母さんへの子守唄」が、ほんとうに、唄に。

清らかな音とひとつになり、言葉が、心の深いところへ、染み入っていくように。

そしてその音は、お部屋にいつまでも漂い、みなさんの涙を、そっと包みます。


“お母さんたちは、こんなに、子どもさんのことを愛しているのですね。そんな風に見ていなかった自分が、恥ずかしくなりました。”

幼稚園の先生でいらしたことのある方の、とても素直な言葉。
たくさんの参加者さんの中にあって、素直な思いを話される、その誠実さに心打たれます。

会場に集まられたお母さんたちの懸命な姿ときれいな涙を、真っ直ぐに見つめて下さったからこその、言葉。



“昨日の朗読会の後、帰ってから、子どもに謝りました。三年ぶん、謝りました。今までごめんね、って。”

昨日の朗読会で、子どもを叩いてしまいました、と話して下さったお母さんが、今日も来てくださっていました。
そして、お子さんに謝ったと、涙の中から話してくださいました。

なんて真っ直ぐなんでしょう。

お子さんは、お母さんから本当の気持ちを聴いて、嬉しかったでしょうね。

そして、一生懸命なお母さんを、いつも愛し、幸せを願ってくれているのですよね。



朗読会の終わりのほうで、「ひかり」という詩をよみました。

お腹に宿ったいのちと別れなければならなかった、あるお母さんへの、手紙です。

それは、主催者の芦澤貴子さんから、先週この村で亡くなった、13才の男の子のお話しを聞いたことと、
つらいお別れを胸に秘めて、頑張って生きている女性たちのことが、いつも心にあるからでした。

会場にも、いらしたのだろうと思います。
そうでなければ、読もうとは思わないはずだから。



朗読が全て終わった瞬間、外で遊んで待っていてくれた男の子が、元気よくお部屋に飛び込んできて、満面の笑顔で、

「おかえり!!」

と、叫んで、お母さんの胸に飛び込みました。

その圧倒的なタイミングと溢れる愛に、拍手、喝采でした。


来てくれた全ての子どもたち、
お母さんを待っていてくれて、ありがとうね。

私たちみんなを、見守っていてくれて、ありがとうね。



そして、
みなさんの言葉、
大切な想い、
素敵な笑顔。

忘れません。





清らかで柔らかなハープを演奏してくださった、青柳さん、
夢のようなひとときでした。

(青柳さんは『星のしずく』というホームページをお持ちですので、ぜひご覧くださいね。)


二日間全面的にお手伝いをしてくださった、ゆきえさん。
そばにいると安心する、私の戸隠のお母さん。

帰国直後にも拘わらず、喜んで私たち一家を泊めてくださった、ゆきさん。
一緒にいると楽しくなる、私の戸隠のお姉ちゃん。

そして、朗読会を企画して、たくさんのお友達に声をかけてくれた、たかちゃん。
三人の子どもをみながら、よくここまでのことをしてくれました。
みんなが、たかちゃんを慕っているからこそ、あんなに集まって下さった。
私の戸隠の、妹。(たかちゃんのほうが若いから。)

子どもたちを見守ってくださった、スタッフのみなさん、しおちゃん、
チラシを配ってくださったみなさん、
会場をお貸しくださった、大地さん、
青柳さん、
車の誘導をしてくれた、じょうじくん、
みなさん、ほんとうに、ありがとうございました。


また、行きたい。


また、みんな、みんなに、会いたい。






















そして今日は、朗読会でした*日々のつれづれ

2014年07月09日 | Weblog

今日は朗読会。

でも、新潟市は大変な大雨となっていました。

行けるのであれば、行こう、
迷わず支度をしていました。

その時、うんまんま代表の五十嵐さんが、心配してお電話をくださいました。

こんなお天気で何があるかわからないから、今日は中止にしましょう、五十嵐さんは、そう言ってくださいました。

そうしましょう、とお返事しましたが、私はなんだか行けるようになる気がして、やはり支度を済ませ、空を見ていました。

滝のような雨。

でも、そろそろ出発したい、という時間になると、小降りになったのです。

状況を見ながら、行けるようなら行ってみよう、と思い、出掛けました。

そして幸いにも、私が会場に到着するまでの間、ずっと、小降りでした。


このようなお天気でしたのに、会場には、何人もの方たちの笑顔。

まあ、よくぞご無事で!

よく、来てくださいましたね!

遠くは長岡市から駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。

特別なお仲間、とお呼びしたいくらい、しみじみご縁を感じるみなさまでした。

おしゃべりに花を咲かせつつ、朗読会は始まりました。






“ちいさな いくつもの さよなら”

これが、今日のテーマでした。

時間が足りなくて、お読みしたいと思っていた「わかれみち」まで行き着くことはできなかったのですが、いつかはやってくる巣立ちを見据えて、みなさんと、素敵な対話ができました。


長岡から来てくださった、元幼稚園の先生で現在体操のインストラクターをされている内山麗子さんは、整骨院での託児もされています。

お神輿が大好きという内山さんは、お日さまのようなあたたかな雰囲気の方で、そばにると大きな安心感に包まれます。

お母さんたちへの想い、子どもたちへの眼差しは、まさにお日さまでした。

弟さんで整骨院の院長先生である内山義徳さんもご一緒に来てくださって、とっても嬉しかったです。

ひだまり整骨院 といいますが、長岡市神保というところにあります。

託児つきの整骨院なんて、ありがたい存在!

妊婦さんでも、お子さん連れでも、安心して来ていただけるようにと願って医院を開きました、そう言って、内山さんは、微笑まれました。


そして、お母さんたち。

斎藤さんは、いつも優しく、大切なこと(いのちの真実)に気づかせてくれる人。今日も静かに心配りをされていましたね。

きこちゃんのお母さん、あなたは、とても大きな課題に挑戦されている、とても眩しい人。
お住まいの地域の図書館をよく訪ねる私は、その度にいつも、あなたのことを想います。

小林さん、新しい命を大切に抱え、今日会場にやってきてくれたあなたに、はっとしました。
とても美しかったのですよ。

お名前を忘れてしまったのですが(ごめんなさい)、もうすぐ看護師さんに戻られるというお母さん、お話しのトーンがとても心地よかった。
かけがえのない今を楽しんで、職場でまた素敵にご活躍くださいね。


会の終わりに、独身男性の内山さんが、「子育てをしてみたくなりました。難しそうだなと思っていましたが、幸せなものでもあるんですね。」と、おっしゃいました。

そのお話しをきいて、会場のみんなが、とってもとっても、嬉しくなりましたね。



雨音を聴きながらの朗読会は、あたたかく、いとおしい時間でした。

みなさん、ありがとうございました。



*今日、中止との連絡を受けて(本当は中止でしたのに、私が勝手に行ったのです。)、参加できなかったみなさま、すみませんでした。
来月、8月6日(水)に、次回の朗読会を計画しましたので、よろしければぜひ、いらしてくださいね。












大雨でしたが、無事です*日々のつれづれ

2014年07月09日 | Weblog

昨夜から、私の住む新潟県では、大雨、雷の、物凄いお天気でした。

今日もお昼すぎまでは、すごい勢いで降ったり、止んでみたりを繰り返し、やがて晴れ間がのぞきました。





あちこちの地域で土砂崩れや増水の危険が迫り、避難指示や避難勧告が出されました。

近くの公園の芝生にも水が溢れて、小川は橋が埋まりそうになっていました。

沖縄県のみなさまも、さぞ、大変な思いをされているでしょう。


新潟県の大雨は、おさまりました。

ご心配くださったみなさま、ありがとうございます。

台風はこれから、列島を通り抜けていくのでしょうか、
被害の少ないことを、お祈りしています。











明日の朗読会のテーマ*

2014年07月08日 | Weblog

明日は、うんまんまさんでの朗読会です。

いつもは、その日の朝に、テーマが決まるのですが、
今回は、何日も前から決まっています。

「ちいさな いくつもの さよなら」

このテーマで、朗読を進めていきたいと思っています。


子どもを初めて出産した時に、わたしは、これは出会いでもあるし別れでもある、と感じました。

胎内に居てくれた時は、なんでも一緒だったけれど、生まれたその時から、子どもは、自立へと向かっていきます。

母乳の必要がなくなる時
だっこやおんぶが要らなくなる時
自分の世界へと歩き始める時

子どもと生きる毎日は、いくつもの小さなさよならを越えていくことでも、あるのですね。





明日は、集まってくださったみなさんと、子どもとの出会い、そして、次々に訪れる 小さなさよならを、辿っていきたいと思います。

昨日書き上げたばかりの『わかれみち』という詩も、朗読したいと思っています。


長い夏休みを控え、どう過ごしたらいいかしら・・・と、途方に暮れているお母さんもいらっしゃるでしょうね。

小さな人と一緒に居られる、ほんの限られた時間を、大切に歩いて行けますように。

華やかでなくても、何気ないあたたかな思い出を、紡いでいけますように。

それが、巣立つ日の子どもへの、贈り物だから。











長野での朗読会ふたつ 詳細*

2014年07月01日 | Weblog
長野から、素敵な素敵なチラシが届きました。

三人のお子さんと暮らしながら、あちこち連絡したり相談したり、さらにこんなに素敵なチラシを作って下さって・・・。
芦澤貴子さん、本当にありがとう。。。


*にしだひろみ朗読会in大地
~ 母と子の いのちの詩~ *



日時:7月14日(月) 10時~14時ごろ
(受付は9時30分から)
場所:NPO 法人「大地」文庫みずぐるま (飯綱町倉井379)
参加費:500円
定員:先着15名
託児:要相談
(ちいさなお子さん連れでも参加可能です。託児ボランティアもいますので、ご希望の方はお申し込みの際にお伝えください。)
昼食会:大地園長の、大地かまどご飯と重ね煮スープをご用意します。事前に申し込みをしてください。お箸、お皿、お椀、コップをご持参ください。差し入れ大歓迎です。

“プログラム”

第一部 詩の朗読とおはなし
お茶の時間
第二部 詩の朗読とおはなし
第三部 昼食会




*にしだひろみ朗読会in リラの丘
~ 星のしずく ハープの演奏と共に~*



日時:7月15日(月) 10時30分~14時ごろ(受付は10時から)
場所:戸隠高原リラの丘 青柳さん宅 (長野市戸隠豊岡3771-3)
参加費:500円
定員:先着15名
託児:要相談
(ちいさなお子さん連れでも参加可能です。託児希望の方はご相談ください。)
昼食会:朗読会終了後、昼食会を開催しますので、お弁当を持ってきてくださいね。お天気がよければ戸外になるかもしれませんので、必要な方はシートをご持参ください。差し入れ大歓迎です。

“プログラム”

ハープ演奏
第一部 詩の朗読
お茶の時間とおしゃべり
第二部 詩の朗読
第三部 昼食会
*ハープと詩の共演もお楽しみに*