明るい茶色の塀に囲まれた寺は絵になるように綺麗だった。門前の白梅が見事に咲き誇っていた。畑の風景のなかに、この寺の塀が長く線を引いていてその茶色のいろに白梅が大きく咲いて、中国の歴史ある、田舎の風景の寂しさを思わせた。
この寺までの道が分からず、角の大きな家のおじさんに聞くと着やすく人懐かしそうに教えてくれた。まわっていくと、広いうちの裏門にまた顔をみせにきて、また教えてくれた。びっくりした。その顔は日焼けして、厳しい山里の寒さに耐えた皺が、親切そうな笑顔をさらに美しくしていた。
向こうにその茶色の塀が見えた。寺の中はひろくて、ひっそりしていた。誰にも会わなかった。
曹洞宗と出口の山門に書かれていた。
この寺までの道が分からず、角の大きな家のおじさんに聞くと着やすく人懐かしそうに教えてくれた。まわっていくと、広いうちの裏門にまた顔をみせにきて、また教えてくれた。びっくりした。その顔は日焼けして、厳しい山里の寒さに耐えた皺が、親切そうな笑顔をさらに美しくしていた。
向こうにその茶色の塀が見えた。寺の中はひろくて、ひっそりしていた。誰にも会わなかった。
曹洞宗と出口の山門に書かれていた。