印度ヒマラヤは崖っぷち

非人情的、破壊的、創造的。又崇高、峻嶮。

一人ずつ乗り込むたびに舟揺れる

2013-11-01 17:14:43 | 川柳
やがて15:30ころ船は戻ってきた。
「のるの?」
船頭さんがしらっとした表情で聞く。

あんまり神経質になる必要はない。
やがて場の雰囲気ができあがる。

ある特別な思いでまっているのに。
しかし切っ掛けが不安で、先のことを考えずゆとりもなく、少し絶望もしてした。
それにしても客が持ち込む、かの地へ渡りたい気持ちが船頭さんには伝わらないのか?

先ずいう。団体割引350円にして~
幹事の下見のプリントに団体往復350円と書いている。
往復400円ということは知っている。
首を振られる。
「時間その分ながくします。」
船頭さんも負けてない。

思わぬ時間延長のプレゼントに客は抑え込んでいた心を揺り動かされた。
400円現金で一人ひとり払ってのりこむ。
のんびりした矢切りの渡しが始まる。
船頭さんは若いお兄さん。

江戸川をゆったり、都会の喧騒は全く感じられない別世界。
ここまでくるのも陸の孤島のようだった。
京成高砂駅から、金町線に乗り換えて一駅。高砂と金町の間には柴又えきだけ。