ひぐらし農園のその日暮らし

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

秋の上堰

2011-11-10 05:35:00 | 今日の早稲谷
先日雨天が予想されたために晩秋の上堰散策ツアーは中止になりましたが、その二日後に晴天となったので様子を見に行ってきました。
あたりはタカノツメが多いので紅葉というよりも黄葉が目立ちます。
立ち枯れたコナラの木にはきのこがたくさん。
ムキタケ。同じ木にはナメコもありましたがやや遅く乾燥状態。


子どもたちを放射能から守る全国ネットの会合に参加

2011-11-06 05:42:00 | 放射能の話
11月3日に東京代々木にて行われた「子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク」の会合に参加してきました。午前中から行われていたようですが、ボクが参加したのは午後のみ。会津⇔東京日帰りだったので。
会合のテーマとしては、放射能汚染からこどもを守るためにどうやって食の安全を確保していくのか。(具体的には安全基準や検査体制、生産現場の状況など)、それをどうやって入手するか(生産者・流通・消費者それぞれの取り組み)。80名ほどの人が集まっていたでしょうか。(会場の様子の写真はほぼ手ぶれでペケ・・・。)
子ども連れの主婦や夫婦はもちろん大地を守る会や歩ラン広場、らでぃっしゅぼーやなどの流通、研究者、安全な学校給食を導入するために活動している人、福島から他県へ避難する人を支援をする団体などなど。ボクは福島の生産者という立場で参加しました。
会場の様子はこちらで見られます。⇒http://kodomozenkoku.com/

まずは20分ほど時間を頂いて、福島の有機農家が直面している状況、苦悩そして取り組みなどを話しました。他にも避難の支援をしている人の取り組みや内部被爆に関する情報提供、これから決まるであろう基準値についての科学的アプローチ、流通の放射能検査の取り組みなどが紹介された後、質疑応答。

以下その場で話されていた特に放射能に関する内容の一部を備忘録として羅列します。

・流通ではどの程度まで生産者・生産地の放射能汚染について把握しているのか。(消費者)⇒流通業者が生産者の個々の畑の土壌までは把握は無理。入荷した農産物をこまめに検査している。(流通)
・野菜一つ一つを検査し店頭でベクレル表示をしてほしい。(消費者)⇒現実的には無理。検査した農産物は検査のために粉砕されており商品にはならない。
・仮に表示するとして、では何ベクレルなら安全と思うのか。買うのか(ファシリテータ)⇒わからない。なるべくゼロがよい。(消費者)⇒
・どんな流通は信用できるのか。(消費者)⇒放射能検査をしていることはもちろん、検出下限などをしっかりと明示しているところは信用できるのではないか。(流通)
・流通の自主検査をどうとらえるべきか。第三者機関による検査でなければ信頼性は低いのでは。自主検査による数値を公表することは是か。かえって風評被害を増やさないか(流通)⇒どんな情報でも消費者としてはほしい。その数値をどう判断するかは個々に(消費者)
・作物よりも土そのものの方が汚染されている。土付き野菜などにも注意すべき。
・早く暫定基準値をやめて、安全である数値を示してほしい。自主判断するためにも安全の指針は必要である。
・放射能の数値を気にすることも大切だか、他にも化学物質による汚染などもある。他にもやるべきことはあり、それを見失ってはならない。(流通・科学者)
・NDという言葉が独り歩きしている。
・何を信用してよいかわからない。情報をいちいち疑ってしまう(消費者)

・行政や議会を動かすにはどうすればよいのか。(消費者)⇒アンケートなどを議員に送り公開する。
・もっと多くの人に関心をもってもらいたい。世論を喚起したい。どうすればよいのか。(ファシリテーター)⇒いきなり放射能の話をするのはNG。人によっては不安に耐えられない。(消費者) 放射能だけでなく、食の安全というもっと大きな枠組みから話を始めるとよいのではないか。(消費者)

他にもたくさんの意見がでましたが、盛りだくさんでまとめきれず・・・。

福島に住んでいると放射能に関する情報量は多いし、関心を持っている人、不安な人、苦しんでいる人は首都圏と比して圧倒的に多いので情報交換も盛んです。何しろ最前線ですから。しかし東京でこういった集会に参加したのは初めて。みんなどんな認識でいるのか興味がありましたし、福島の苦悩する状況を少しでも伝えたい、知ってもらいたいと思い参加しました。それなりに伝わったかな?

と同時に感じたのは、福島と比較して個々の情報の共有具合はまだまだ物足りないかなということです。あれだけ関心の高い人たちが集まっていても。その理由は何なのか。まだまだ生産者からの発信も少ないからなのかもしれません。

だからこそこうした会合に希望を見出していきたい。とにかく一番恐ろしいのは忘れ去られること。目を瞑られること。切り捨てられること。ゆえに情報を発信し続けていくしかないのです。そして問題意識を広く共有していく。繋がっていく。そういう点では今回この会合に参加し、たくさんの人と繋がれたのは大変意義のあることだったと思います。