ひぐらし農園のその日暮らし

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大規模林道問題全国ネットの集い

2007-07-29 21:10:39 | その日暮らし
参院選の投票を済ませ、会津美里町(旧新鶴村)で行われた大規模林道問題全国ネットの集いに参加してきました。4月に官製談合で話題となり、5月には松岡前農林大臣の自殺にまで発展した緑資源機構が関わる大規模林道。実は早稲谷だけでなく、全国あちらこちらで造成中。あまりにひどいやり方なので良識ある人は皆怒っているのです。今回は博士山ブナ林を守る会がホスト役となって会津で開催されたのでした。
福島100名山の黒森山。わずか1000M弱の山ですが、雲の関係でしょうか、今日は孤高の山に見えました。(以上本文とは全く関係なし)

公共事業を法律の観点から検証している法政大学の五十嵐敬喜教授と天然林を研究している河野昭一京大名誉教授の講演2本立て。先に発表した五十嵐先生のお話、なかなか面白かった。やはり官僚は優秀。最近は再生法、景観法という一見時代や市民のニーズに合った方向に進んでいるようですが、やはり引き続き自分らの思惑通りに動かそうと目論んでいるらしい。やっぱり市民が力を付け、彼らの悪行を監視する(できる)ように頑張らねばと思いました。

なお緑資源機構は解体されるそうです。でも事業の継続を林野庁は欲している。各県に事業委譲を打診しているらしいが、ムダな公共事業を引き継ぐほど地方自治体は余裕がない。当然国が最後までやれというでしょう。そうすると地元要望により新たなる組織を作って(←こっちが目的!?)大規模林道継続なんてふざけたシナリオ考えているのではないでしょうか。

なお省庁はまだ国会の目が届きますが、特殊法人や資源機構のような独立行政法人ともなると数が多すぎてとても無理なのだそうです。なるほど。でも社会保険庁のあのテイタラクは? あそこは庁ですよね。やはり政治家たちの怠慢も一因ですか。

植物調査

2007-07-27 07:20:15 | 今日の早稲谷
県の専門家をお招きして、上堰周辺の植物、主に樹木の植生調査を行いました。半日かけて上堰を歩き、周りにある樹木を確認していきました。以前より植物に詳しくなったつもりですが、まだまだ半人前以下。とくに低木となるとさっぱりわかりません。ましてこの時期は花の咲いている木が少なく、そうなると見分けるポイントが減る分余計に難しい。
さすがに先生ともなると難なく見分けていきます。こちらはそれをメモと写真に撮りつつ必死に追いかける。で、途中から頭のメモリーが一杯に。帰宅後写真を整理しようとしたら、どれがどれだか思い出せない…。

上堰は標高300m~350mにありますが、その周辺の植生は標準的とのこと。高木はクリ、コナラ、ホウノキが中心。その下にウワミズサクラやイタヤカエデ、その下にキブシ、ヤマモミジ、もっとも地面に近いところに小低木のアオキ、イヌガヤなどなど。
なお早稲谷集落より上、取水口付近からやや植生が変わり、ミズナラやトチが混ざってきました。

ま、調査内容はともかく(後日上堰通信でお知らせします)、とても勉強になる一日でありました。

有機農業の今後・県の取り組みから

2007-07-21 20:04:41 | 独り言
20日に塩川で喜多方農業普及所主催の有機農業講座・実践圃場の見学会がありました。ボクは別の用事があったので参加したのは連れ合い。で、以下彼女の目を通した情報から、有機農業の今後に思うこと。


まずは見学した圃場の状況から。塩川平坦部のある農家が県と協力しておこなっている実践圃場。その様子はボクらにお馴染みの圃場とはずいぶん雰囲気が違ったようです。どう違うか。整然としている。つまり雑草がほとんど生えていない。理由は草を抑えるためにビニールマルチを徹底的に利用しているから。真新しい100m近いビニールハウスの中に全面白い有孔マルチが敷かれている様は圧巻で、高原野菜で有名な実家を思い出したとか。

肥料は購入した有機肥料が中心とのこと。その方が必要な肥料成分が明らかで計算し易い。一緒に渡された資料には、投入された肥料成分量(いわゆるチッソ、リン酸、カリ)が事細かに記録されていました。

これらは県普及所の指導のもとに行われています。その目指す方向を一言で表すとしたら、畑にある生命は自分の欲しいもの=農産物のみ。その他の草や虫はもちろん不要。土中の生態系への視点も不足している。つまり理想の生育環境は無菌状態。これでは工場野菜がいう安心安全とどう違うのか。(全然一言ではありませんでしたね)資料にある実践技術ポイントという項目には害~の抑制、防止という文言がずらっと並んでいます。

何でこうなってしまうのか。有機農業の捉え方が根本の部分でボクらと違うからでしょうね。共生や風土、命の力を活かすという観点が全くない。今回の見学で特に感じたのは、慣行農法の概念そのままでの転換では恐らくこういったパターンに陥ることが多いだろうなということ。『ぐうたら農法のすすめ』の著者西村和雄さんの話が思い出されます。「慣行農業から有機農業に切り替えた時に、農薬あるいは化学肥料に代わる資材というものを我々が考えがちなんです。そのことが有機JAS法のような、ややこしいまやかしを登場させてしまうのではないか。」その典型を見させて頂いたわけです。でも有機農業推進法でスタート地点に立った有機農業新時代の行く末がこんな形では、今までの有機農家の努力(身土不二とか圃場内循環、有畜複合経営、提携などなど)が報われない気がします…。

五葉豆

2007-07-19 06:07:50 | 今日の農園
この辺りで作られている枝豆、五葉豆です。何が特徴かわかりますか? そう名前の通り葉が五枚あるのです。(ふつうは3枚)今年隣りのおばあちゃんから苗を頂きました。とにかく美味いらしい。8月お盆ごろに食べられるはずです。お楽しみに。
すみません、草だらけで…。