学生さんたちがやってくる

しばらく学生さんたちの農業体験受け入れが続きます。まずは埼玉・自由の森学園の高校生。農業体験をしたいということで約１週間山都に滞在。有志の地域おこしチームである百二姓ネットで受け入れ。ひぐらし農園にも１日農業体験の予定です。ちなみに自由の森学園には、１６年前埼玉・小川町での農業研修時代に、毎週学食に農産物を配達していたというご縁があります。もちろん今回の受け入れとは直接関係ありませんが、こういう風につながっていくのはうれしいですね。

９月６日からは東京農工大の農業サークル耕地の会が来訪予定。こちらの受け入れはもう８年くらいになります。農工大も研修時代の同期生の出身校という縁あり。最近は本木上堰ボランティアに農工大出身者が来てくれたりもしています。

作業はいずれも草取りが中心になってしまうかなあ・・・。うわさでは耕地の会ではひぐらし農園の炎天下での大豆畑の草取りが（きつくて）伝説化していたらしい。でも今年は涼しいから大丈夫（？、草の量は相変わらず・・・）

小麦の検査結果

今年収穫したアオバ小麦の放射能検査結果がでました。

福島市で市民がボランティアで立ち上げた市民放射線測定所で検査してもらいました。ここで検査した各地の農産物の結果もＨＰで一覧で見ることができます。

結果は28ベクレル／㎏±16（検出下限は20ベクレル／㎏）

つまり最大で44ベクレル～20ベクレル以下（１２ベクレル）ということです。
いままでひぐらし農園で検査してもらった農産物（サニーレタス、鶏卵、キュウリ、インゲン）の中でもっとも大きい数値となりました。小麦は昨年秋に播種し越冬してこの夏に収穫したものです。つまりフォールアウト時には畑に存在していました。但し当時は雪に覆われていたので、直接葉に放射性物質が降り注いだわけではありませんが、やはり多少の影響はあったのかもしれません。

さてこの小麦をどうするか・・・。まさに学校給食の放射能検査のときに述べた微妙な数値です。いつもなら乾麺に加工してもらうのですが。

なおこの検査ではセシウムだけでなく天然放射線核種であるカリウム４０の影響もあるそうです。

学校給食と地産地消

先日山都給食センターから連絡があり、学校給食に納入する野菜について放射能モニタリング検査の実施をするので、その説明会をしたいという連絡を頂きました。（ひぐらし農園は山都給食野菜生産者の会に所属していて、ジャガイモ、ニンジンなどをたまに納入しています）

学校給食。就学中の子どもたちにとっては3回の食事のうちの１回は給食だですから安全性の確認はとても大切です。

で、喜多方市の対応としては

①福島県が週一ペースで実施するモニタリング調査で、特産品（喜多方で言うとアスパラガス、トマト、キュウリなど）以外に学校給食に利用されている野菜を積極的に調査する。（おそらく各自治体に割り当てられた枠が決まっていて全てを検査できない）

②４つある地元生産者団体から毎月1回各団体に1品を喜多方市が民間団体に依頼して検査する。検出限界５Ｂｑ

今回の説明会は②実施のために行われたわけです。

かつては地域の食文化を壊すと不評だった学校給食も、最近は地産地消、米飯給食、無農薬野菜の活用、郷土料理の導入などよい方向に進んできました。特に喜多方市熱塩加納町の学校給食は全国的にも有名です。
しかし例のごとく放射能汚染の問題で地産地消が危ぶまれています。少なくとも検査なし＝安全性の確認なしに地産地消はありえません。今回の試みは膨大な地元食材の中で検査されるのはほんの一部です。とりあえずやってますよという程度の回数。それでも何もしないよりはまし。しかし自主検査は今後も続ける必要があるのですから、いっそのこと市で検査機器を購入した方がよいのではないかと思います。何しろ一検体20000円するのですから。

さらに説明会の中で、もし検出された場合はどう対応するのかという質問に対し、国が示す暫定基準値（セシウム５００Ｂｑ）以下なら問題ないと判断するという回答でした。しかし、現実的には喜多方産の農産物で暫定基準値超えはないとは思いますが、もっとも可能性が高いのは若干の放射能、例えば５０Ｂｑ検出された場合どうするのかということ。喜多方市独自の基準値を明確にすべきでしょう。（かく言う私も自主基準値があるわけではないのですが、当面はチェルノブイリ事故での経験があるベラルーシ（子ども）セシウム３７Ｂｑ以下、ウクライナ４０Ｂｑ以下を参考にします。もちろんそれ以下を目指しますが）

明日の百姓市のお知らせ

明日の百姓市はイベント他盛りだくさんです。多くの方のお越しをお待ちしております。

本木上堰散策ツアー　10時より
何と！！昭和村からカスミソウ直売コーナー出現。
明日はきっと晴天！⇒ソーラークッカー登場！
食工房さんのコーヒーお振る舞い、カレー炊き出し
もちろん旬の夏野菜いっぱいあります！